親愛なる祈りの家族のみなさん。
私はあなたがいつも信仰と力に満ち溢れて、毎日がますます充実して楽しく、祝福に満ちていて有意義な日々であるようにと願っています。
あなたにとって信仰とは何でしょうか。あなたは信仰をどのように持っておられますか。
これは永遠のいのちにかかわる大切なことです。言葉だけでなく、どんな時にも実際に役に立つ、意味のある信仰をもっている必要があります。そのことをしっかりと心にとめていてくださるようにと心から願っています。
聖書は信仰を次のように定義しています。
信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。(へブル11章1節)
では、信仰を正しく働かせるために具体的にはどのようにすればよいのでしょうか。それを今ご一緒に考えてみましょう。
望んでいる事がらを保証する。これは、自分の願っていることを具体的にはっきりさせて、自分の願いがどういうことなのかをよく知った上でそれを確認することです。ただ漠然と何か良いものを期待するだけではありません。
目に見えないものを確信させる。これは、まだ実際には手に入れて目で見ていないうちから、それを実際に必ず得られるものとして確信することです。
ですから本当の信仰は具体的に行動に現れるものです。そして、それによって私たちの生活に変化をもたらすものです。
ハンバード牧師が世界宣教を始めたのはオハイオ州のアクロンという町でした。そこから東に行ったところのアメリカとカナダの国境を流れる河に有名なナイヤガラの滝があります。
このナイヤガラの滝について、ハンバード牧師が説教の中でこんな話をしたことがあります。覚えておられる方もおられるかもしれません。
あるとき綱渡りの名人がヨーロッパから招かれて、ナイヤガラの滝の上にカナダ側からアメリカ側にロープを張って綱渡りをして見せました。その前から新聞で報道されていたのでそれを見るために大勢の人が集まっていました。
軽業師は見事にロープを渡ってカナダからアメリカにつきました。観衆は大喝采をしました。そこで軽業師は言いました。「私が一輪車を押しながら向こうにわたることができると思いますか?」観衆は大喝采でそれに答えました。「本当に出来ると信じるのですか?」観衆は前よりも大きな喝采でそれに答えました。すると軽業師は言いました。「私も信じています。ですから誰かこの一輪車に乗って私と一緒に渡ってくれませんか?」観衆は静まり返って、誰一人答えませんでした。本当は誰もそこまで信じてはいなかったのです。
本当の信仰は口先だけで言うことではなく、信じていることを行動に表すことです。それによって、信仰が自分の人生に具体的な益をもたらすようになるのです。
信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神がおられることと、神を求める者には報いてくださる方であることとを、信じなければならないのです。(へブル11章6節)
信仰は自分の方法ではなく、神の方法に信頼することです。自分の思いどおりにしてもらわなければ受け入れないというのではなく、どんなものであろうとも神の方法でなされることを信じて受け入れることです。そうすれば、神の無限の可能性が広がってきます。
すると、私たちの思いや考えによって制限されることなく、私たちの知恵をはるかに超えたところにある多くの恵みと力を受け取ることが出来るようになります。
そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。(ピリピ4章7節)
信仰が、私たちが本来持っていなかった力を引き出してくれるのです。
信仰は、ちょうど電気製品のコードを電源に差し込むようなものです。そこから、私たちの持っていない大きな力が流れ込んできます。
全ての良いことの源は神にあるのです。ですから、神に全面的な信頼をしていいのです。
そういう信仰を持ってください。
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ8章28節)
全てのことを益として働かせてくださる神を愛して信頼して、それを実際に行動で表すものになりましょう。そうすれば、あなたの考えや力を超えたところにある多くの恵みと祝福をあなたの人生にもたらすことができなす。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード世界宣教団
日本主事 桜井 剛