親愛なる祈りの家族のみなさん。
私のために多くの方が祈ってくださったことは私に本当に強い安心感を与えてくれました。 心から感謝します。私もあなたのためにお祈りしています。どうか霊的にも恵まれて、肉体的にも健やかで、いつも元気でいてください。あなたの上に平安が豊かにありますよう。
先の手紙にも書きましたが、どんな姿勢にしていてもやまない痛みのため、食事することさえもできなかった3日間でしたが、私にとって良い経験となりました。もうすっかりなおったから言うのではありません。この苦しみは私にとって本当に良いことだったと思っているのです。神は決して無駄なことをなさいません。
イエスの親しい友だったラザロが病気と聞いたとき、イエスはこう言われました。
「この病気は死で終わるだけのものではなく、神の栄光のためのものです。神の子がそれによって栄光を受けるためです。」(ヨハネ11章4節)
神はどんなことからも、私たちのための最善を作り出すことがお出来になるのです。
私は激しい痛みの中でも平安を持つことができました。ですから、私よりももっと長く、ひどく苦しみ続けている人のことを決して忘れないでしょう。なおさらのこと神はその方のことを決して忘れてはおられません。
人とは、何者なのでしょう。あなたがこれを心に留められるとは。
人の子とは、何者なのでしょう。あなたがこれを顧みられるとは。
(詩篇8篇4節)
宇宙をお造りになり、全てのものを完全に支配しておられる神が、私たち一人一人をこんなにも心に留めて最善を行なってくださるのです。本当に、人間とは何者なので、神はこんなにも私たちのことを大切にし、心に留めて良くしてくださるのでしょう。
あなたの人生にも私の人生にも目的があります。神は無意味に私たちを造られたのではなく、私たちが目的もなく突然に生まれてきたのでもありません。神は目的をもって私たちを造られたのです。そして、造られた私たち一人一人をその目的に添って取り扱っておられるのです。
私たちの上に起こることで神が知らずにいることは何一つありません。私たちが「予期しない突然の出来事に見舞われた」と思っても、神は全て承知しておられて、私たちのことを忘れていたり、手を抜いたりしたのではありません。必ずそこから良いものを生み出してくださいます。
被造物である私たちは造り主の目的を完全には理解できません。ですから「なぜこのようなことを神がお許しになるのか分からない」と思うときもあります。そういうときこそ、信仰を働かせる必要があります。盲目的に信じて従うわけではありません。聖書がここかしこで教えている信仰の原則や法則に従って正しく信仰を働かせるのです。その上で、神が今あなたや私のためにしてくださっていることを受けとめてください。信頼して頼り切るとき、ちょうど幼な子が母親の胸で安心するように、私たちの魂に大きな平安がやってきます。そのことによって神が栄光をお受けになるのです。
神は本質的に良い方です。いつも私たちのために最善を行なってくださいます。私たちに最善を行なってくださることが、神が私たちをお造りになった最初からの目的なのです。
私たちは神が行なってくださる最善をはっきりと理解できないために苦しむことがあります。自分が何を願っているのか分からないまま、自分勝手な道に進んでしまったり、不必要な困難や不安や孤独を自分からかきたてたり招いてしまうこともあります。そうならないために、日々神への信頼と信仰を働かせていることが大切です。私たちはもっと神を信頼していいのです。神への信仰が失望に終わるようなことはありません。全てのことが私たちの益となって働きます。
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ8章28節)
それでは、神が私たちに目的を与えておられるのだから、私たちは何も努力したり、目標を定めたり計画したりする必要がないのでしょうか。それは違います。神は私たちに知恵を与え、自由意志を与え、能力も与えてくださっているのです。地上にあるすべてのものを支配する力と権威を与えてくださいました。
あなたは、人を、神よりいくらか劣るものとし、これに栄光と誉れの冠をかぶらせました。あなたの御手の多くのわざを人に治めさせ、万物を彼の足の下に置かれました。(詩篇8篇5,6節)
神よりも劣るものとして造られている私たちですが、全ての被造物を支配し、これらを治めることを神からまかされているのです。ですから、賢く、正しく、それを管理しつつ、全てのものの造り主である神に信頼してまいりましょう。
神を信頼し、感謝して受け取るとき、全てのことが互いに働いて私たちの益となるのです。そして、平安が私たちの心を支配し、神が栄光をお受けになります。
何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。(ピリピ4章6,7節)
神は信頼して頼る者を決して裏切ったりはなさいません。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード世界宣教団
日本主事 桜井 剛