祈りの家族への手紙:2003-01


 親愛なる祈りの家族のみなさん。

 年の瀬と年の初めのあわただしさを無事通り抜けて、新しい年2003年が始まっていることを実感し始めておられるのではないでしょうか。私もそう感じています。こうして心の面でも、カレンダーの上でも、新しい年となるのですね。

 聖書の冒頭に、「初めに、神が天と地を創造した。」(創世記1章1節)と書かれています。

 すべてのことに始めがあります。

 神は全てのすべての初めに、まず天と地を創造されたのです。私たちも、この年の初めの時に何か意義のあることを実行しようではありませんか。完成出来るかどうかを心配する前に、まず一歩を踏み出すことです。とにかく始めなければ何も起こりません。私は今、祈りの家族のみなさんとご一緒に何か有意義な事を始めたいと思っています。

 私たちの過ごしている時間は、天地創造以来、絶え間もなく続いています。私たちは何事かのきっかけを用いて、神が造られた絶え間のない時の流れの一区切りを新しい気持ちで生きたいと願うのです。それが年の始めであったり、月の始めであったり、週の始めであったりするのです。その区切りがあるゆえに、新たな気持ちで完成に向かって頑張ることができるのです。

 どんな小さなことであっても、一つのことを完成させるとほかのことにも挑戦する勇気が沸いてきます。何か有意義なことを始めるのは今が一番良い時です。

 毎年、年の始めには、色々な国々、色々な町々で、若者から年配者まで一緒になってマラソン大会をするところがたくさんあります。そこでは勝ち負けではなく皆で楽しく最後まで走りぬく(ある方は歩きぬく)のです。こうして皆が一つのことをやりぬいた喜びを分け合うのです。

 区切りをつけて新たな気持ちでことを始めることも、大勢の人が一緒になって一つのことを完成させることも、どちらも私たちに励ましと力を与えてくれる大切な要素です。

 私たちには失敗もあり、及ばないこともあり、逃げ出したいことや、忘れたいこともたくさんあります。けれども、主のもとに来てそれを告白するなら、主はすべてを赦して新しい機会を与えてくださいます。それ故、私たちは新しい気持ちで上を目指して進むことが出来るのです。

 そこで、2003年は祈りの家族の皆さんと一緒に、世界一周、祈りのマラソンを実行したいと思います。マラソンとは言っても実際に走るのではなく、祈ることです。誰にでも出来ます。

 これから毎日、世界中の違う国の名前をあげてその国に住むクリスチャンとその国の人々のために祈るのです。毎月の手紙にその月に祈る国10ヶ国の名前と人口、クリスチャンの数、祈りの課題などの情報をお伝えします。それにしたがって、いつでも都合の良い時にお祈りください。その国の人々の心が万物の造り主であり、救い主である主に向けられるよう祈りましょう。

 毎月第一日目は私たちの住んでいる国、日本のために祈ります。

 月の終わりにはハンバード牧師の国、アメリカのために祈りましょう。

 アメリカは好むと好まざるとを問わず、世界の国々に大きな影響力を持っている国です。この国の指導者たちが道を誤らないよう祈りましょう。聖書も私たちにこう勧めています。

 そこで、まず初めに、このことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。(テモテ第一 2章1節)

 こうして、私たちは一年間で約120国以上を巡る祈りのマラソンによって、それぞれの国の人々のために祈ることが出来るのです。あなたの祈りが加わることによって、私たちの祈りはさらに力強いものとなって神の前に立ち上ります。主は私たちの切なる祈りを聞いてくださいます。この祈りによって、低迷する経済や危険と不安に満ちた世界に、また、その中に住む人々の心に、希望の光が見え始めることを願っています。

 私は何にも増して、あなたとあなたのご家族の上に主から来る平安と喜びが豊かにあるようにと願っています。毎月、祈りの中で示されたこと、人々の徳を高めることに役立つこと、祝福となり、神の恵みを受ける助けになることなどを手紙でお伝えしています。これからもそうしたいと願っています。

 これは神が私に与えてくださった使命であり、私の喜びなのです。あなたとあなたのご家族が神の恵みの中を歩み、日々多くの恵みを受けてくださることが私の喜びです。それによって、あなたの周りの人々もあなたを通してその恵みにあずかるようになることでしょう。あなたは知らず知らずのうちに神の恵みを運ぶ人になっているのです。神はそのような人をさらに豊かに祝福なさるに違いありません。

 あなたは愛されているからです。

レックス・ハンバード世界宣教団 

日本主事 桜井 剛 


世界一周祈りのマラソン2003年1月

中国
人口12億6千万、クリスチャン7%
急速に増加するクリスチャンが正しい信仰に導かれるよう。

北朝鮮
人口2千4百万、クリスチャン1.7%
飢えに苦しむ人々やイエスの名すら知らない大多数の人々のため。

韓国
人口4千6百万、クリスチャン32%
訓練された宣教師たちが多く育つよう。

台湾
人口2千2百万、クリスチャン6%
不足している牧師や教師の数が増えて、教会に遣わされるよう。

ベトナム
人口8千万、クリスチャン8%
迫害を受けている教会とクリスチャンたちのため。

カンボジア
人口千百万、クリスチャン1.2%
霊的な暗黒と道徳の退廃から子供たちが守られるよう。

タイ
人口6千百万、クリスチャン1.6%
教会にタイ人の指導者が育つよう。

ラオス
人口5百50万、クリスチャン1.9%
言葉の違いによって福音が届いていないたくさんの部族のため。

ミヤンマー
人口4千6百万、クリスチャン8.7%
軍事政府による締め付けに教会が絶えられるよう。

ブータン
人口2百万、クリスチャン0.5%
伝道は制約を受けているので、福音の文書が国中に行き渡るよう。