祈りの家族への手紙:2003-02


 親愛なる祈りの家族のみなさん。
 世界は今大きな決断を迫られています。その決断次第で、どんな変化が起こることでしょう。秩序と平和の世界になるか、それとも混乱と破壊がどこまでも続く世界になるか、それは誰にも分かりません。

 私たちの人生でも、毎日小さな決断から大きな決断まで、自分の意志で決定しなければならないことがたくさんあります。その決断次第で自分の人生に大きな変化が起こるかもしれません。私たちは自分の人生に大きな責任を持っているのです。私たちは自分の責任で自分の永遠の住まいを決定するのです。もし、私たちの決断だけでそのような重大な結果が確実になるとしたら、その決断を私たちは間違いなく下すことができるのでしょうか。それは私たちにとってはあまりにも重過ぎる責任です。

 しかし、私たちをお造りになった神は、私たちの知恵や能力の限界を知っておられ、私たちの知識や能力を遥かに超えたところで私たちを支えていてくださいます。

 私たちはどんなことでも自分の意志で、自分の思いのとおりに行動しているように思っていますが、実は、すべてのことが神のご計画の中にあるのです。私たちは神がお定めになった計画やルールの外に出ることは出来ません。全てが神のご計画の通りに進んでいます。その中で、私たちは自分の意志で自分の決断を行なっているのです。

 それはちょうど、ニューヨーク行きに設定された定期便の大型旅客機を操縦するパイロットのようなものです。パイロットは乱気流を避けたり、台風をよけたりして、乗客の快適な旅行を願って自分の思い通りに操縦しますが、旅客機はあらかじめ設定されているとおり、ニューヨークに行くということには変わりはないのです。

 私たちは与えられている自由意志を活用して、自分の思うように色々な決断を下しています。けれども、そこにも神の御心が働いているのです。

 人の心には多くの計画がある。しかし主のはかりごとだけが成る。
 (箴言19章21節)

 では、私たちの人生に対する神の御心とご計画はどこにあるのでしょう。私たちはどのようにそれを知ることができるのでしょうか。

 今回、皆さんから名前を送っていただいた、まだ救われていない人々のためにハンバード牧師と共に祈るためにアメリカに行きました。それは、あれほどまで、日本のために心血を注いで伝道してくれたハンバード牧師の近況とお元気な様子を見届けて、皆さんにご報告するためでもあります。

 そのときハンバード牧師は私にこう話してくれました。

 ハンバード牧師は、まだ救われていない人々のことをいつも心にとめていて伝道の熱意に燃えています。それが人生の決断であり、心からの願いでした。そして、80歳までは伝道を続けさせてください、と神に祈っていました。

 80歳の誕生日が来た時、彼はこう祈ったそうです。

 「主よ、どうか、もう10年、90歳まで伝道させてください。」

 それは彼の心からの願いであり、決意でもありました。では神の御心はどうだったでしょうか。

 しばらくして、ある有名な伝道者が彼のところに来て、言いました。「私は大勢の人を集めて話をし、病人のために祈ったり、人々の信仰を励ましたりすることはできるが、イエス・キリストを信じる信仰の決断と救いに導くことが、どうも上手に出来ない。どうか、一人でも多くの人々が救われるように私たちの働きに加わって人々を救いに導いてください。」ハンバード牧師はこの伝道者と共にアメリカとカナダの都市を回って次々に大きな集会を開くことになりました。あるときは一度に3000人の人がハンバード牧師とともに祈ってイエス・キリストを救い主として受け入れました。ハンバード牧師の伝道は83歳になった今も続いています。

 これはハンバード牧師の願いと決意とが神の御心と美しく一致した良い例ではないでしょうか。

 私たちの究極的な本当の願いはいったい何でしょう。また、どのようにそれを求めるべきでしょうか。神は私たちを愛し私たちの喜びとなることを行なってくださるのです。ですから、私たちの意思と決断を神の御心にそったものとなるように働かせたら良いのです。

 もし、私たちがいつも自分のことばかりで心がいっぱいになっていたら、私たちの願いも決意も自分のことだけで終わってしまいます。けれども、心に神のことを思うゆとりを持つとき、まわりの人々のことも考えるようになり、人生が豊かに広がってきます。同時に、私たちの願いそのものが神の御心に沿ったものとなってくるのです。多くの場合、そのような願いは成就するのです。なぜなら、最終的には神の御心だけが成就するものであり、私たちがそれに沿った願いをするようになるからです。

 あなたがたがわたしにとどまり、わたしのことばがあなたがたにとどまるなら、何でもあなたがたのほしいものを求めなさい。そうすれば、あなたがたのためにそれがかなえられます。(ヨハネ15章7節)と主イエスが言われたのはそういう意味だったのです。

 あなたは今何を求めておられますか。その願いを遠慮なく神に知っていただきなさい。

 神は今あなたのために何を与えようとしておられるのでしょう。

 どうしたら私たちの願いと神の御心とを一致させることができるのでしょうか。

 先ず、あなたの願いを全て神にゆだね切って、御心はどこにあるのかをたずねることです。

 あなたは愛されているからです。

レックス・ハンバード世界宣教団 

日本主事 桜井 剛 

世界一周祈りのマラソン2003年2月

ロシア
人口1億4千7百万、クリスチャン54%(福音派0.7%)
古くからの名目だけのクリスチャンが主と出会えるよう。

ウクライナ
人口5千万、クリスチャン88%(福音派2.7%)
クリスチャンのラジオとテレビが用いられて福音が伝えられるよう。

ベラルー
人口1千万、クリスチャン79%(福音派1.5%)
チェルノブイリ事故の放射能に苦しむ人々が多くの支援を受けるよう。

リトアニア
人口3百70万、クリスチャン76%(福音派0.4%)
急増する新しいクリスチャンに十分な教師が教会に遣わされるよう。

ラトビア
人口2百40万、クリスチャン58%(福音派7.6%)
若者にクリスチャンが増えているので良い指導者が与えられるよう。

エストニア
人口百40万、クリスチャン39%(福音派5.7%)
迫害が終わり豊かになりつつある今も、信仰が純粋に保たれるよう。

フィンランド
人口5百20万、クリスチャン87%(福音派12.5%)
増え続ける外国人が教会に結びつき、住民とうまくとけあえるよう。

スウェーデン
人口8百90万、クリスチャン55%(福音派4.9%)
信仰を失いつつある人々に、新しいビジョンで宣教がなされるよう。

ノルウェー
人口4百50万、クリスチャン94%(福音派9.3%)
かつて大勢出て行ったが今は伸び悩んでいる宣教師がまた増えるよう。

デンマーク
人口5百30万、クリスチャン86%(福音派4.8%)国に新しいビジョンが必要。教会が若者に魅力的なものであるよう。