親愛なる祈りの家族のみなさん。
毎月差し上げている世界祈りのマラソンを準備するために世界の国々の様子を一つ一つ調べていると、世界中で起こっていることの動向が少しづつ分かってきます。人々の心はますます神から離れて、将来の展望よりも今の一時的な満足を求める方を選ぶようになっています。どの国においても、特に若い世代にその傾向が著しく現れています。人がキリストから離れて罪の性質に従うようになると、神によって与えられている良い行ないが何であるのか分からなくなって、自分の欲望のままに勝手に振舞うようになります。罪が人の良い行ないを拒んで妨げているからです。
けれども、イエス・キリストを心に持っている者はそうではありません。
私たちは神の作品であって、良い行ないをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行ないに歩むように、その良い行ないをもあらかじめ備えてくださったのです。(エペソ2章10節)
イエス・キリストは私たちの心に入って、私たちを内側から変えてくださいます。神にそむいて滅びに向かっていた私たちを聖霊が助け、悔い改めて方向転換が出来るようにしてくださったからです。
イエスは「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。
その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。世はその方を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。」
(ヨハネ14章16節) と言われました。
目に見えない神の御霊が私たちの心の中に住んでくださるという教えは、イエス・キリストを体験した者だけに明らかにされている奥義です。聖霊は人がイエス・キリストを信じた時からその内側から働いて、イエスが語られた真理のことばを理解させ、それを実行出来るようにしてくださるのです。
それによって、私たちの人生は変わります。それだけでなく、毎日の生活の中にも変化がもたらされます。さらに、世の光、地の塩としての役割を果たして、世界の情勢をより良い方向へ導く一助ともなるのです。ですから、今あなたの心の内に住んでおられる聖霊の働きをしっかりと心にとめて、地上においても神の子としての役割を果たしてくださるよう願っています。
私たちの心に住まわれる神の霊は、どのような変化を実際に私たちにもたらしているのでしょう。
世界は今変わりつつあります。今まで無限だと思って使い続けていた資源や環境に限りが見えてきました。密林をどんどん切り開いて、後先を考えずに木材を使い果たしたため、酸素を供給して空気をきれいにしてくれる森林地帯がどんどんなくなりつつあります。いくらでもあると思っていた海の資源さえも底をつき始め、無限と思われていた魚さえ取り尽してしまう危険があると言われています。「やがて世界中に食糧難がやって来る」という予測もされています。もはや地球そのものが、人類が勝手気ままに振舞うには小さ過ぎるのです。
一方、道徳はますます低下し、犯罪が凶悪になり、青少年犯罪の増加と低年齢化が目立つようになりました。家庭崩壊の悩みが普通のようになり、本来の家庭の姿や役割が今にも消えようとしています。子どもたちはやっていいことといけないことの区別ができなくなっています。道徳の基準がなくなりつつあるからです。学校の授業が成り立たない教室が増え、教育も崩壊しつつあります。
若い世代の将来はどうなるのでしょう。問題を抱えているのは若い世代だけではありません。そういう子どもたちに育てた大人に問題と責任があるのです。このように、差し迫った問題の一つ一つを取り上げたらきりがありません。世界は終わりに近づいているのでしょうか。
人類を無秩序と破滅から救うのは一人一人が日々創造主である神の御心に従った行ないを選択する以外にありません。キリストを心に持っている者は、何が善であるのかが見えなくなっているときにも、聖霊が正しい選択をすることを助けてくださいます。
神の御心を行う聖霊があなたの心の中で働かれる時、あなたの意志を尊重して働かれます。あなたの意志を無視して、無理やりに何かをさせるということは決してありません。ですから、あなたは何事でも自分の意思で行動しなければなりません。聖霊の願いを無視して自分の願いを優先して行動することも自由です。けれども、あなたの心に住んでおられる聖霊は、何が良いことで神の御心にかなっているかをいつも教えてくださいます。それがあなたにとっても一番良いことだからです。あなたが自分から進んでその導きに従った行いをするなら、あなたの心の願いもだんだん変わってきて、言葉にも行いにも神の御心を表すようになってくるのです。
神は、私たちが良い行ないに歩むように、その良い行ないをもあらかじめ備えてくださったのです。
と書かれている通りです。
イエス・キリストを信じて心に神の霊を受け入れている者には、神を愛し、キリストの教えに従う心だけでなく、行ないさえもあらかじめ備えられているのです。
キリストの内を歩む者はどのような環境の中にいても、自分の願いや行いを、世の誘惑に従って判断するのではなく聖霊の教えに照らして判断し、良いものは良いもの、悪いものは悪いものとはっきり区別できるため、迷わず正しい行ないを選択できるようになるのです。
聖霊に従って良い選択をし続けることによって、私たちの心の中では神の国の領域が広がり、性格も人生そのものもどんどん良い方へと高められるのです。それによって、自分自身が変わるだけでなく、周りの人々にも影響し良い変化が起こってきます。世の光、地の塩となるためです。
心の内に住まわれる聖霊は、あなたを通して人類全体が良い方向に傾く手助けをさせてくださいます。それはまぎれもなく主の祈りの中にある「御心が天で行われるよう、地上でも行われますように」のことばの通りです。
神は今もあなたの心の中に住んでおられ、あなたにそれが出来るようにしてくださっています。
あなたは愛されているからです。
レックス・ハンバード世界宣教団
日本主事 桜井 剛
世界一周祈りのマラソン2003年7月
グルジア
人口500万人、クリスチャン62%
共産主義からの独立間もないため信教の自由が早く一般に定着するよう。
アルメニア
人口350万人、クリスチャン85%
周りの国との協調がうまくいき経済が発展するよう。難民がなくなるよう。
トルコ
人口7千万人、クリスチャン0.4%
99%以上がイスラムであるため、信教の自由が名目だけでなく実際に守られるよう。
シリア
人口1千700万人、クリスチャン5%
反政府組織の反乱がやみクリスチャンの証しによって民族間に協調と平和が戻るよう。
レバノン
人口340万人、クリスチャン32%
外国人移民の中にクリスチャンが多い。教会や聖書学校が地域社会に定着するよう。
パレスチナ
人口360万人、クリスチャン2%
平和と独立が一日も早く達成され、暴力がなくなり憎しみがいやされて共存できるよう。
イスラエル
人口520万人、クリスチャン2%
憎しみと警戒の心が取り除かれて平和共存を求める心が国民の中にもっと強くなるよう。
ヨルダン
人口700万人、クリスチャン3%
多くの民族が混在しているので、福音が浸透して一致と平和が保てるよう。
クエイト
人口200万人、クリスチャン8%外国でクリスチャンになって帰国する人々が国内において良い影響をもたらすよう。
サウジアラビア
人口2千200万人、クリスチャン5%迫害のため地下で福音を伝えているクリスチャンたちに励ましと力が与えられるよう。