祈りの家族への手紙:2003-10

 
 親愛なる祈りの家族のみなさん。
 月日の流れは何と速いことでしょう。あっという間に夏が去ってしまいました。いよいよ本格的な秋です。自然が美しい、実り豊かな、素晴らしい季節です。しかし、続いて冬が来ます。このままではすぐクリスマスになり、正月もすぐです。

 「ちょっと待ってください。暑い夏を十分に味わう暇さえもありませんでした。もう少しゆっくりと進んでください。」と叫びたくなります。しかし、時間の流れは待ってはくれません。いつまでもどこまでも進み続けます。しかも、ますます速くなります。少なくとも、私にはそう思えます。

 あなたはいかがですか。もし、どんなときも人を待ってくれない時間の流れにあせりと不安を感じているとしたら、この手紙を最後まで読んでください。

 先日久しぶりに友人と川辺を歩きました。牧師である友人は運動不足になってはいけないと思い、時々私を散歩に誘い、有意義な話し合いの時を持ってくれます。草花はきれいに咲き、鴨がたくさんいました。子どもたちも大勢遊んでいました。観光地とは違い、みんなゆったりとくつろいでいて、決して混み合ってはいませんでした。同じように散歩やランニングをしている人とすれ違う程度です。

  大好きな夏があまりにも速く過ぎてしまったので、幾分取り残されてしまった気持ちでいた私は、この友人とのゆっくりとした時間と私たちの信仰についての話によって大いに励まされました。

 よく注意してみれば、あなたの周りにもきっと時間がゆっくりと流れる良い場所や環境があるに違いありません。忙しい毎日だからこそ、神の恵み深さを味わう時間を持つことを忘れないでください。たとえ私たちが忘れていることがあっても、神はたくさんの良いものを私たちに与え続けることをおやめになりません。

 神は今も誰にでもこのように良いものを与えておられるとしたら、特別に選ばれた者たちへの約束として備えておられる完全な住まいはどんなにか素晴らしいものでしょう。

 私たちが特別な者だったからそうしてくださるのではなく、神がそのように一方的に良いものを与える方だからです。私たちは神の恵みを受ける資格のない罪びとでしたが、神はイエス・キリストの十字架によって罪を帳消しにして、神の子として受け入れてくださっているのです。

 けれども、今しばらくは悩みや困難を経験します。ついて行けないような社会の仕組みの変化、恐ろしく変わる世界の情勢、めまぐるしく速い時間の流れに不安を感じたりすることがあるかも知れません。実際、これから世の中はどうなってしまうのだろうと心配しておられる方も多いと思います。

 私たちは滅びから救いに移され、完成された姿を目指していて、今はそのちょうど中間の状態にあるのです。艱難を経験することは避けられませんが救いに向かっていることは確かです。ですから、主にあって限りない喜びと平安を経験しますが、また、世にあっては大きな困難も経験するのです。失われているのではなく、完成しているのでもないからです。しかし、私たちはキリストと同じ完全な姿に変えられるという約束を持っています。今はまだ不完全な滅びるべき肉体を持って不完全な世の中に生きているので、困難もあり心配もあり、不安を感じることもあるのです。

 「これから私の人生はどうなって行くのだろう。」「こんなに時間が速く過ぎていいのだろうか。」と、不安や戸惑いを感じることがあっても、決して心配しないでください。それであなたは滅びに向かっているというわけではありません。むしろ、あなたは間違いなく完成に向かっているのです。

 あなたがイエス・キリストを信じている限り、あなたはすでに神の子どもだからです。どんなときにも神の手にしっかりと握られているのです。

 愛する者たち。私たちは、今すでに神の子どもです。後の状態はまだ明らかにされていません。しかし、キリストが現われたなら、私たちはキリストに似た者となることがわかっています。なぜならそのとき、私たちはキリストのありのままの姿を見るからです。
(ヨハネ第一の手紙3章2節)

 私たちがこれからどうなるのかは約束を得ているだけで、それがどんな状態なのかはまだはっきりと示されていません。しかし、キリストに会うそのときにはすべてのことがはっきりとするのです。ですから、信仰が必要です。神の約束を信じてしっかりと信仰を持っていないと不安に陥るのです。なぜなら、私たちの今の状態は信仰の試されている状態だからです。最後まで信じ抜く者を神は求めておられるのです。

 信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神がおられることと、神を求める者には報いてくださる方であることとを、信じなければならないのです。(へブル11章6節)

 完成した神の国では信仰はもういりません。なぜなら、約束は全て現実のものになっているからです。けれども、今は信仰が必要なときです。神は約束を信じて受けとめる者を求めておられるのです。

 ですから、不安を感じるときこそ、しっかりと神の約束を信じてください。そのようなときこそ、神はあなたの信仰を見ておられるからです。バッターボックスに立たされたようなものです。そこであなたは信仰のホームランを打つのです。み使いたちの大歓声が待っています。私も応援します。あなたの心にかかる心配事を祈りのリクエストに書いてお送りください。

 私たちは神が私たちに注目しておられることを毎日意識しながら生きるのです。神はあなたや私をご自分の所に永遠に住まわせようとしておられるのです。全能の神にふさわしい完璧さとしっかりとした心の準備を求められたとしても当然です。しかし、神は忍耐深く恵み深く私たちを大目に見て、私たちの罪を御子の血によってきよめ、神の家に迎え入れてくださるのです。それは私たちのような不完全な者がキリストの完全さのゆえに、ただ信仰によって完成に至ることができるためです。

 ですから、今は私たちが神を愛し全面的に信頼していることを示すときです。私たちの時間の流れはその機会を与えてくれているのです。主はあなたに大きな期待と関心を持って見ておられます。

 あなたは特別に愛されているのです。

レックス・ハンバード世界宣教団 

日本主事 桜井 剛 

 
世界一周祈りのマラソン2003年10月

バーレーン 人口65万人、クリスチャン10%
長年ミッションの働きにより病院や学校の設備が整い良い礎を築いた。それらの働きが実を結ぶよう。

カタール 人口60万人、クリスチャン11%
クリスチャンの活動の忍耐強い奉仕によって国全体が開かれ始めている。良い関係がさらに進むよう。

アラブ首長国連邦 人口250万人、クリスチャン9%
都市化の波に乗りクリスチャンとの接触がふえた。同時にイスラムの監視と迫害も厳しくなっている。

オマーン 人口300万人、クリスチャン2%
オイルマネーにより公共施設や学校教育が充実。外の世界に目を向け始めた若者に福音が届くよう。

イエメン 人口2千万人、クリスチャン0.1%
法律で禁じられているために最も福音の届かない国の1つ。彼らに信教の自由が与えられるよう。

エジプト 人口7千万人、クリスチャン13%
古くから福音が芽生えた国。イスラムの征服にも耐え、信仰を守り続けている人々のために。

エリトリア 人口400万人、クリスチャン47%
隣国の争いに巻き込まれ復興が遅れている。成長している福音的信者に良い設備が与えられるよう。

スーダン 人口3千万人、クリスチャン23%
内戦が長引き、奴隷制度も復活している。人々に平和と自由がく訪れ、福音を聞く機会が来るよう。

エチオピア 人口7千万人、クリスチャン65%
飢餓と内戦により貧しい人々が増えている。良い指導者が与えられ、魂にも体にも平安が訪れるよう。

ソマリア 人口1千100万人、クリスチャン0.1%
かつて秩序ある国だったが今では最もひどい無法国となっている。平和と秩序が取り戻されるよう。