祈りの家族への手紙:2003-12


 親愛なる祈りの家族のみなさん。
 ハンバード牧師との祈りの時は大変すばらしい時となりました。モデーミ夫人ともどもお元気のようすで安心しました。ハンバード牧師は今年84歳になりました。去年のクリスマスと比べると、やはり年をとられたという印象は否めません。けれども、一緒に祈った時はそのことばの一つ一つに力強さがあり、祈りが答えられることの確信を感じさせてくれます。持って行った祈りのリクエストをクリスマスツリーの下に置き、このために毎日祈ることを約束してくれました。

 私たちは誰でもいつまでも若いというわけにはいきません。それなりに外側の肉体は少しずつ古びていきます。けれどもそれに比べて、内側の霊的な人格は日々新たにされて力を増してくるのです。ですから、ますますそうなるよう努めようではありませんか。

 だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。
 (コリント第二4章16節、
新共同訳

 途中の飛行機の中にあった雑誌にこんな記事がありました。「老化は病気だから治すことが出来る」という研究報告の記事でした。老化は遺伝子のわずかずつの狂いが積み重なって体がある程度以上は生きられなくなるのです。ですから、遺伝子の狂いを10歳のときの標準に戻し続ければ、重大な病気や事故のない限り理論的にはいつまでも生きられるのだそうです。「30年後にはその医療技術は実現するだろう」とも書いてありました。すると、その治療を受ける人はいつまでも年をとらないことになります。

 素晴らしいニュースのように思えますが、肉体がいつまでも年をとらないことやいつまでもこの体で生き続けることは本当に良いことなのでしょうか。

 神の子イエス・キリストが幼子として生まれ、成長し、成人して福音を伝え、十字架で死なれたことは、私たちのこの肉体が永遠のものではないことを教えています。神の子でさえ、人となられたからには幼子から成長しやがては死ななければならなかったのです。

 私たちの体は年とともに変化します。たとえ医学が進歩して幾分は寿命が長くなっても、やがては滅びていくのが自然なのです。ただ、その間に私たちの霊的な命は日々強められ、新しくされるのです。そこが一番大切な点です。健康で長く生きられるようになることは祝福ではありますが、2番目に大切なことなのです。

 私はあなたが健康で長生きしてくださることを願っています。私は何度も申し上げてきましたが、神もそのように願っておられるのです。イエス・キリストが行なわれた多くの奇跡のうちのほとんどが病人のいやしに関するものでした。ですから、私たちが健康に恵まれていることは間違いなく神の願いです。けれども、あなたが霊的にも成長して強くなり、どんな時にも神にお会いする備えが出来ていて、それを心から待ち望むようになることをよりいっそう願っておられます。

 愛する者よ、あなたの魂が恵まれているように、あなたがすべての面で恵まれ、健康であるようにと祈っています。(ヨハネ第三の手紙2節、新共同訳)

 なぜなら、魂が恵まれていることこそ何よりも第一に重要なことです。霊的な永遠のいのちこそ、神が備えてくださった私たちの完成された姿だからです。私たちの滅びるべき肉の命が永遠のいのちに受け継がれることによって私たちの内に働いておられる神のみわざは完成するのです。

 そこで、私は皆さんにお願いしたいのです。健康に十分に気をつけて元気で長生きをしてください。

 もし、病気の方がおられたら、祈り合いましょう。私たちが健やかであることが神の願いなのですから、その方がいやされるよう祈りましょう。元気になられたなら、霊的にも恵まれて毎日を楽しく過ごしてください。全てのことについて神に感謝し、忙しいときにも、疲れたときにも、嫌なことがあったときにさえも、喜ぶことを忘れないでください。

 また、自分の力では変えることのできない大きな心配事や悲しみがあるときには、そのことばかりを見つめて自分をその中に埋めてしまわないでください。それで終わりではないのです。むしろ、その背後に神の手が働いていることを知って希望を持つことを忘れないでください。

 神が与えてくださっている能力を私たちはほんの少ししか使っていません。何かが邪魔をして、その能力が発揮できないのです。ですから、過ぎ去ったことでくよくよしたり、悪い面ばかりを見つめてうちひしがれるよりも、これから起ころうとしている数々の素晴らしいことに目を向けてください。

 2003年は過去になりつつあります。しかし、新しい2004年がすぐそこまで来ています。これから起ころうとしている、あなたがまだ見つけていないたくさんの良いことや嬉しいことや楽しいことに目を向けてください。そうすれば、神がいかに私たちを良いもので満たしておられるかが分かります。私たちはまだまだ神の恵みを十分に味わい尽くしてはいません。どんなに長生きをしても、地上の命では神の恵みを味わい尽くすには時間が短か過ぎ妨げが多過ぎるからです。

 その尽きることのない恵みを、何の妨げもなく味わうことが出来るようにと、神は私たちに永遠のいのちを用意してくださいました。そのことを忘れないで今から感謝にあふれていてください。そうすれば、あなたの心は今からでも日々喜びで満たされることでしょう。全ての恵みと喜びと平安とは神から来るものだからです。

 神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。(ヨハネ3章16節、新共同訳)

 メリー・メリー・クリスマス!

 あなたは愛されています。

レックス・ハンバード世界宣教団 

日本主事 桜井 剛 


 
世界一周祈りのマラソン年12月

パプアニューギニア 人口500万人、クリスチャン97%
120年にわたる福音宣教の結果クリスチャンは多い。教育が行き届き民族の一致と訓練が進むよう。

ソロモン諸島 人口45万人、クリスチャン96%
内戦による政治経済産業の混乱が復興するよう。福音が浸透して人々が迷信から開放されるよう。

バヌアツ 人口19万人、クリスチャン91%
「我らは神に信頼を置く」と言うモットーを掲げる国。これが回りの国々の模範となるよう。

ツバル 人口1万2千人、クリスチャン98%
地球温暖化が進むと最初に海に沈む国。彼らの将来への計画が示され心配が実現しないよう。

サモア 人口18万人、クリスチャン97%
100年の歴史を持つ新しいキリスト教国。これからは宣教活動が一致協力して行なわれるよう。

トンガ 人口10万人、クリスチャン95%
YMCAの働きにより教会が輝かしい歴史を持つ国。これが若い世代へと受け継がれるよう。

フィジー諸島 人口82万人、クリスチャン58%
信仰と経済の中心的な役割を果たしている。若い世代へ関心が向けられ、良いリーダーが育つよう。

ニューカレドニア 人口21万人、クリスチャン83%
聖書が7つの言葉に翻訳されているが、あと21の言葉全てに一日も速く翻訳されるよう。

ニュージーランド 人口386万人、クリスチャン62%
世俗化の一方で、伝統的な聖書的教育が多くの人に支援されている。これが社会建設に役立つよう。

オーストラリア 人口1880万人、クリスチャン68%
学生と若い世代に力が注がれている。また35万人のアボリ族が迷信から開放されて福音を聞くよう。