祈りの家族への手紙:2004-11


 親愛なる祈りの家族のみなさん。

 誰でも一年一年と歳を重ねるのですが、その一年がとても速く感じられるのは私だけでしょうか。時の流れが速ければ速いほど、今の時を大切にして、日々主の恵みに感謝することを忘れず、また、この一年を振り返ったときにもそれを感謝できるような過ごしかたをしたいと思っています。

 毎年クリスマスには、ハンバード牧師にお会いして、ご一緒に一年の恵みを感謝して祈り、同時に、祈りの家族の皆さん一人一人がかかえておられる祈りの課題のために心を合わせて祈る時を持つことにしています。今年もその時が近づいてきました。

 ハンバード牧師は今も霊的にはますます生き生きとしておられますが、肉体的にはやはり少しずつ年をとっておられることが分かります。もうかなり前から長い旅行は差し控え、最近では車の運転さえしていません。元気な姿でお会いして、ともに祈り合い、語り合うことが出来るのはあと何年あるかわかりません。けれども、許される限りはこの祈りの時を大切にして持ち続けたいと思っています。肉体的には弱くても、霊的にはますます力強くなっているからです。

 しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。(イザヤ40章31節)

 まだ、「明日への希望」のテレビが放映されていた頃のことですが。私が成田空港に着いて、手荷物の検査を受けていた時のことでした。たまたま、スーツケースの一番上に入っていたハンバード牧師の本の表紙の写真を見た税関の検査官が言いました。「この人知っていますよ。」私が「あなたもクリスチャンですか。」と聞くと、「そうじゃないけど、いつもこの人のテレビを見ています。」と言いました。私の知らないところで、ハンバード牧師の語る福音のことばに耳を傾けていた人がここにもいたことを知り感激しました。

 ハンバード牧師の伝道によってどれだけ多くの人々が神の愛を知り、イエス・キリストを救い主として信じて人生を変えられたことでしょう。私たちが知っているのはその中のほんのわずかだけです。いつの日にか、神の国で世界中のクリスチャンたちが再会して、「私はテレビを見てイエス・キリストを知り、救われました。」「あなたもそうでしたか。」と言い合う姿を目にすることでしょう。

 日本を愛し、日本の人々の救いのために情熱を注いでテレビ伝道を行なってくれたハンバード牧師への感謝と尊敬の思いをいつまでも忘れないようにしたいと思います。ですから、毎年クリスマスには一緒に祈る時を持ち続けたいのです。また、ハンバード牧師にはこれからも皆さんのためにもっともっと祈っていただきたいのです。

 出来ることならば、皆さんにも一緒にアメリカへ行って、ハンバード牧師に会って一緒に祈る時を持っていただきたいと思っています。多くの人々をキリストに導いたこの伝道の働きを、あなたもともに戦ってくださったことを、いつまでも忘れないための良い思い出となることでしょう。

  もし、行けなくても、心を込めて祈りのリクエストを書いてお送り下さい。そして、クリスマスの祈りの時には、遠く離れていても、あなたもご一緒にお祈りして下さい。

 祈りは祝福への鍵であり、信仰が扉を開きます。

 祈りは神に語りかけることです。感謝をする時も、願いごとを申し上げる時も、助けを求める時も、私たちはそれを神の前に差し出して神に伝えるのです。そのとき私たちはよりいっそう深くその祈りの課題を見つめ、それを理解するようになります。あなたが神に語りかける時、神は言葉にはならない言葉によってあなたに語り返しておられます。ですから、しばしば祈っている間に問題の本質に気がついたり、なすべきことを教えられたりするのです。そのようにして、どんなに困難に見える問題でも、もつれてしまった人間関係でも、人知れず孤独に悩むことも、病気や肉体の弱さに苦しむことも、神に解決のできないことは何一つないことが分かってきます。実際には、私たちの側の信仰があまりにも小さ過ぎて妨げになっているということにも気づくのです。

 祈り続け、人の耳には聞こえない言葉によって神が語ってくださる声を聞き続けることによって、私たちの信仰は強められ、疑いの心は取り除かれ、不可能を可能にする神の力に目が開かれるのです。それゆえ祈りは聞かれるのです。私たちがそれを受けるに値するからではありません。私たちが熱心に求め続けるからです。「求めるなら与えられるのです。」

 何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。
 (ピリピ4章6,7節)

 あなたは今どんな問題をお持ちですか。どんな心配事に悩んでおられますか。それがどんなに大きな問題であっても、それらを全て、祈りを込めて主の前に差し出しましょう。私もあなたとともに祈ります。特にクリスマスには、あなたの祈りのリクエストをハンバード牧師のもとに携えて行き、そこで一緒にお祈りします。神は切実に求める祈りに耳を傾けてくださいます。ですから、あなたも心を込めて、切に祈り求めてください。きっとその祈りは聞かれます。

 祈りは祝福への鍵であり、信仰が扉を開くからです。

 あなたは愛されています。

レックス・ハンバード世界宣教団 

日本主事 桜井 剛