祝福のメッセージ:2005ー12

No. 200512

ひとりのみどりごが生まれる

 

 ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。(イザヤ9章6節)

 イザヤは旧約聖書の中で、メシア(救い主イエス・キリスト)の誕生を予告しています。神がどのようにして神から離反して罪に陥っていったイスラエルの民族を救おうとしておられるかを、預言者イザヤの口を通してイスラエルの人々が知るためでした。それは、神から離れ、神をないがしろにしている人類全体に語られた言葉でもあります。

 このメシアは幼子として地上に生まれることになっていました。こうして、神ご自身が人間の間に人間として生活なさいました。神が私たちの間に住まわれたのです。イエス・キリストによって神はもはや遥か彼方の遠いところに座しておられる、近づき難い方ではなくなりました。私たちとともに住まわれ、私たちの手の届く、直ぐ近くにおられる方です。


この方は「不思議な助言者」と呼ばれます

 私たちはしばしば進むべき道が分からなくなることがあります。答えの得られない疑問にぶつかることもあります。そういう時、私たちはこの不思議な助言者である神の教えに耳をかたむけ、助言を求めて祈ることができるのです。すると、私たちが考えもしなかった方法で道が開けたり、不思議に知恵が与えられたり、適切な言葉が与えられたりします。私は何度もそのような経験をしました。


この方は「力ある神」と呼ばれます

 被造物である私たちは全能の神の力にもっとより頼むべきです。全能の神の力は私たちの手の届かない遠いところにあるのでも、宗教儀式や天変地異の中にあるのではありません。もっと身近な私たちの直ぐ近くにあるのです。

 新約聖書の中に書かれているイエス・キリストの行なわれた数々の奇跡の中にそのことがはっきりとうかがえます。イエスはその全能の力を病気で苦しんでいる人々、貧しいい人々、しいたげられ、のけ者にされている人々のために使ってくださいました。信じて求めるなら神はあなたのためにもその全能の力を用いてくださいます。

この方は「永遠の父」と呼ばれます

 人は誰でもこの地上では永遠には生きられないことを知っています。いつかは死んでこの世を去っていかなければなりません。しかし、神は永遠から永遠までいます方です。その永遠におられる方が私たちの父と呼ばれるのです。

 それなら、私たちも永遠と無関係ではありません。では、私たちはどのように永遠との接点を持つのでしょう。「永遠の父」と呼ばれるイエス・キリストによってです。イエス・キリストは信じる者は誰にでも永遠のいのちを与える方です。

 神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。(ヨハネ3章16節)


この方は「平和の君」と呼ばれます

 イエス・キリストは全能の力を持っておられますが、戦いによって征服し、軍事力や腕力によって支配する方ではありません。平和をもたらし、平安を与え、私たちの心を治める王です。私たちは恐る恐る従うのでも、無理やり従わされているのでもありません。不安と恐れに翻弄されていた時、イエスが私たちの心に平安を与えてくださることを知って、彼のもとに来たのです。

 わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。(ヨハネ14章27節)

 たとえ世の中がどう変わろうとも、あなたの周りにどのような混乱と不安が満ちていても、恐れることはありません。

 「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」であるイエス・キリストがあなたとともにおられるからです。