親愛なる祈りの家族の皆様。
信じられないほど時が速く過ぎて行きます。今年もクリスマスの時期になりました。クリスマスが近づくと、イエス・キリストの降誕をお祝いする喜びとともに、私にはもう1つの喜びがあります。それは、ハンバード牧師と一緒に、祈りの時を持つことです。
イエス・キリストをまだ受け入れていない人々の心が開かれるように、これらの人々が救われて、永遠のいのちの希望を持って生きることができるよう、ハンバード牧師と一緒にお祈りします。すでに30年近く、毎年続けてきました。
初めの頃は、聖地エルサレムへ行って祈りました。世界中から寄せられてきた祈りのリクエストをカルバリーの丘のふもとに置いて祈りました。世界中から多くの人々が集まり、その祈りに参加しました。その様子はテレビで世界中に伝えられました。
オハイオ州アクロンにある明日への教会に大きな木の十字架を立て、そこに祈りのリクエストを釘で打ちつけて祈ったこともありました。祈りのリクエストに名前を書かれた人たちが、何としても救われてほしいという祈りが神に届くよう、心を込めて、あらゆる方法を尽くしてお祈りしたのです。
あなたがたは、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天におられるあなたがたの父が、どうして、求める者たちに良いものを下さらないことがありましょう。(マタイ7章11節)
その後、しばらくして「家族の一人が救われました」という手紙が届くようになりました。「家族が心を開いて私の話を聞いてくれるようになりました。さらに祈り続けてください。」という知らせをいただくこともありました。なぜかは私には分かりませんが、何らかの行動を起こして祈るとき、その祈りが聞かれるのです。
中風を病んでいる友人を屋根からベッドごとイエスのおられるところにつりおろして祈っていただいた人たちがいました。(ルカ5章)イエスの衣のすそに触わることによって癒された婦人もいました。(マタイ9章)誰になんと言われようとも、どこまでもしつっこくイエスについて行ってお願いし、目が見えるようになった人もいました。(マルコ10章)それぞれが「何としてもこの祈りを聞いてほしい、イエスなら私の祈りを聞いてくださる」と信じ、それを行動に表わして祈ったのです。彼らの祈りはどれもみな答えられました。
最近では、ハンバード牧師と二人だけで祈ることが多くなりましたが、それでも、ハンバード牧師は熱心に心をこめて、一人一人のために祈ってくれます。いつもこうお祈りなさいます。
「主よ、この祈りのリクエストは日本語で書かれていて、救われてほしい人の名前も、私には読めませんが、あなたは全てをご存知です。これを書いた一人一人の心をすでに知ってくださっています。どうか今、この祈りに答えてください。」
あなたが日本語で書いてくださっても英語で書いてくださっても、神はそれを知ってくださいます。実際には、あなたがそれを書く前から、神はあなたの願いをご存知です。私たちが祈りのリクエストを書いたり、行動したりするのは、私たちがどんなに切実にそれを願っているかを行動によって表し、同時に私たちもそれを自覚するためです。主は私たちの心をご覧になるからです。
今年のクリスマス祈りのリクエストは12月2日までに届くようお送りください。そうしてくだされば、私が携えて行きハンバード牧師に直接手渡すことが出来ます。それ以後に届いても航空便で、すぐにアメリカに送り届けますので、クリスマスになるまでは送り続けてください。
通常の祈りのリクエストはいつ送られてきても、必ずハンバード牧師にお届けします。ハンバード牧師は「日本から届いた祈りのリクエストは必ず手にとってお祈りしている」と言ってくれました。
ハンバード牧師は数年前に難しい血液の病気にかかり、数ヶ月間入院しました。いろいろな検査の結果、ある医師が研究していた薬による治療が効果的であることが分かり、その医師のもとで治療を受けることになりました。その医師は医学の勉強のためにアフリカから来て医者になった人でした。
その医師はハンバード牧師の治療を受け持つうちに、まだアフリカにいた頃、自分の両親がいつもハンバード牧師のテレビ番組「明日への希望」を見ていたことを思い出しました。そのおかげで両親はテレビの前でハンバード牧師とともに信仰の決意の祈りをしてクリスチャンになったのです。両親の感化によって彼自身もクリスチャンになったのだそうです。それで、人々のために役に立つ仕事がしたいと思いアメリカに来て医学を学びました。やがて彼の研究が認められ、医師たちの間で知られるようになり、ハンバード牧師の治療を直接担当することになりました。そのおかげで、この難しい病気が完治しました。おそらく、この医師の両親も、息子が救われて人々の役に立つ人間になるよう、何度も祈りのリクエストを書いて送ったに違いありません。神は最も適切な時に適切な方法で祈りに答えてくださいました。神のなさることはとても不思議で、私たちには計り知れません。
ハンバード牧師はアメリカのあるテレビ福音番組の中で、信仰の決心をうながす最後の部分を担当しています。もうお年ですので、説教はなさいませんが、番組の最後に出演して信仰の決意をせまるお祈りをします。ハンバード牧師の生涯をかけた願いは、ひとりでも多くの人がイエス・キリストを信じて救われることです。ハンバード牧師はあなたの祈りのリクエストのためにも同じ熱意でお祈りしてくれます。
ハンバード牧師とのクリスマスの特別な祈りの時をあと何回持てるだろうかと時々考えます。もちろん、それは誰にも分かりません。けれども、これが最後だとしても悔いのないようにしたいと思います。ですから、毎年の一回一回がとても大切であることを感じます。それによってある人の人生が大きく変わるかも知れないからです。今年こそは、あなたの祈りのリクエストが聞かれるかも知れません。そうなることを私も願っています。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード世界宣教団
日本主事 桜井 剛