祈りの家族への手紙:2007-01


 親愛なる祈りの家族の皆様。

 年頭の証し会の中で、こんな証しをした人が私たちの教会にいました。その方は癌になったためいろいろ検査をした結果、手術をしなければならないと言われ、とても心配をして祈っていました。いよいよ、手術の前になってもう一度検査をしたところ、癌が跡形もなく消えていました。医者たちは首を傾げていましたが、本人は大喜びで教会の人たちにその話をしました。その結果、救われるよう長年祈っていた母親が、ついにイエス・キリストを受け入れました。

 希望を持ち期待をすることは私たちの心に大きなエネルギーを与えて、生きる力を最大限に発揮させてくれます。時には、重い病人を元気に回復させて医者を驚かせることもあります。時には、希望に向かって常識では考えられないような力を発揮させることもあります。医学的には「私たちの体の中で特別なホルモンが活発に働くため、病気を回復させたり、大きな力を生み出したりする」と説明されていますが、私は、神が私たちをそのように造ってくださっているのだと思います。

 「もし、からし種一粒ほどの信仰があれば、この山に向かって、 『ここから、あそこに移れ』と命じても、そのとおりになる。」 (新共同訳聖書マタイ20章17節)

 とイエスは言われました。

 私はあなたが2007年に大きな希望と期待を持つことによって、山をも動かすほどの信仰を発揮することが出来るよう願っています。

 あなたは今どんなことを願っておられますか。2007年がどのような年であってほしいと思われますか。まず、それを文字にして書いてみることから始めてみませんか。

 どんな身勝手な願いでもかまいません。とてつもない希望を抱くことであってもかまいません。あなたが本当に希望しておられるなら、それを書いてみることにしましょう。遠慮や心配をせず、神に許していただいて、その願いをそのまま文字に表してみましょう。その後で、一つ一つを吟味して、それが本当にあなたの益になるものかどうかを正直に謙虚な心で神にたずねればよいのです。もしかしたら、「とんでもない願いだ」と、あなたが思っておられても、それが神の御心に添ったものであることが分かるかも知れません。ですから、今は、どんな事でもあなたの願いを全てを書き出してみましょう。

 私たちの信じている神は生きておられる真の神です。私たちを罪から救うためにご自分の一人子をさえ惜しまずに世にお送りくださった愛の神です。おとぎ話の魔法使いのように、願い事と交換に声を奪ったり、触ったものが全て金になるように願ったために、食べ物を触ることも出来なくて死んでしまうような結果になるまでほうって置かれるようなことはありません。一旦願ったことは取り返しが付かないというような心配もありません。

 神は私たちの願いを自動的に叶える方ではなく、良いことかどうか吟味して教えてくださいます。

 願い求めても、与えられないのは、自分の楽しみのために使おうと、間違った動機で願い求めるからです。(新共同訳聖書ヤコブ4章3節)

 それは、神が本当に私たちを愛してくださっているからです。神は私たちの願いが御心にかなっていて私たちの益になるものだけを与え、謙虚な心を持ってさえいれば、その祈りのどこが間違っているのかを分からせてくださり、御心にかなった祈りへと導いてくださいます。

 何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れてくださる。これが神に対するわたしたちの確信です。(新共同訳聖書ヨハネ第一5章14節)

 ですから何も心配しないで、あなたの願いを書いてお送りください。私はそれについては正しいとも間違っているとも申しません。それを教えてくださるのは神ご自身だからです。私はただ、神の前にあなたの願いを差し出して祈ります。

 どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。(新共同訳聖書ピリピ4章6、7節)

 2007年には、私たちはまず、神の前に幼子のように素直になることから始めましょう。そして、深遠な神の御心を求めることへと進んでまいりましょう。そうすれば、私たちはいっそう神の御心を知り、御心にそった祈りをし、絶えず心に平安と喜びを満たされることが出来るようになります。

 「わたしが父の掟を守り、その愛にとどまっているように、あなたがたも、わたしの掟を守るなら、わたしの愛にとどまっていることになる。これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あなたがたの喜びが満たされるためである。」(新共同訳聖書ヨハネ15章10、11節)

 イエスの完全な喜びが私たちの内にあって、私たちの喜びが満たされるため、と主は言われました。それはどんなにか満ち満ちた平安と喜びであることでしょう。

 今月は祈りのリクエストの欄をいつもより広くしましたので、2007年に向かってのあなたの願いを出来るだけ一杯お書きください。忘れないでください。神はあなたの願いを自動的にかなえる方ではありません。あなたを本当に愛し、あなたのことを最後まで心配してくださいます。

 あなたは愛されています。

レックス・ハンバード世界宣教団 

日本主事 桜井 剛