親愛なる祈りの家族の皆様。

　あなたは神に愛されています。神はあなたが魂だけではなく、すべての点で恵まれて、健康でもあることを願っておられます。

　愛する者よ。あなたが、たましいに幸いを得ているようにすべての点でも幸いを得、
　また健康であるように祈ります。（ヨハネの第三の手紙１章２節）

　あなたは今、心に平安がありますか。魂が恵まれていますか。毎日を感謝と喜びに満たされて元気に生きておられますか。

　神は愛です。あなたが本当の平安と喜びを持って生きることを一番願ってくださっているのは神です。神は威厳を持った恐ろしい方ではありません。多くの人が考えているように、神はただ単に偉大な方であって、勢いと力と権威によって私たちを従わせようとしておられる方ではありません。確かに神は偉大です。だからこそ信頼できるのです。私たちを愛し、私たちのためを思い、私たちがどのように生きることが一番幸せかを間違いなく教えることができ、私たちをそのように導く力を持っておられます。

　神は正しい方であり、私たちにも正義を教えています。正義を行なう事が私たちに本当の平安と喜びをもたらすことをご存じだからです。神は私たちの人生を宝物のように扱い最高のものにしたいのです。

　神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。（マタイの福音書６章３３節）

　神が聖なる方であり、私たちにも清く歩むことを求めておられるのは、神の聖さに習って清く生きることが私たちに永遠的な平安をもたらすからです。神は私たちを神と同じ清さまで引き上げたいのです。

　神は私たちを高いところから見下ろして「清く正しく歩め」、「真面目に生きよ」と言われるのではありません。ご自分を低くして人間の姿となられたのです。ですから、たとえ今は神の導きと教えに従っているとは言えない時も、それで見捨てられてしまうわけではありません。心配しないで神に助けを求めてください。神の助けなしでは出来ないことは誰にでもあります。神はアブラハムに言われました。

　「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前を歩み、全き者であれ。」（創世記１７章１節）

　アブラハムは神を信じて、神に正しいと認められました。とは言っても、彼の生涯が完全だったというわけではありません。失敗もあり疑いもありました。ただ神を信頼し、神の導きに従い続けたのです。それゆえに神は彼を受け入れて、「信仰の父」と呼ばれるようにしてくださったのです。

　初めから清く完全な人はいません。神はそれをご存知です。ですから、神を信じて信頼すればよいのです。神はあなたを愛しておられます。どんな時でも神に見捨てられるということはありません。神に信頼し、神に頼りきって、その導きに従ってください。そうすれば、神はあなたを、イエス・キリストの聖さと完全さによって、神に受け入れられる人にしてくださいます。

　けれども、信仰がなければ神に喜ばれることは出来ません。たとい「私は弱くて失敗ばかりしている。」と思っている人でも、信仰があれば神に喜んでいただける人になれるのです。

　信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神がおられることと、神を求める者には報いてくださる方であることとを、信じなければならないのです。（へブル１１章６節）

　ですから、何も心配したり思い煩ったりしないで何でも神に申し上げ、神の助けを求めることが出来るのです。神はあなたに何が必要かをご存知だからです。

　何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。（ピリピ４章6－７節）

　先日、久しぶりに古い映画を見ました。「奇跡の人」という、ヘレン・ケラーの物語です。

　ご存知のように、ヘレン・ケラーは目が見えず、耳が聞こえず、話すことも出来ませんでした。ただ両親の溺愛によって動物のように生きているだけで、人間らしいことは何一つ出来ませんでした。けれども、若いサリバン先生の愛と熱心な指導により、言葉というものがあることを知り、全てのものに名前があることが分かり、人間らしさを取り戻して、学ぶことが出来るようになりました。初めの頃は反抗ばかりしていたヘレンも、やがてサリバン先生を信頼するようになり、その熱心な指導によって立派な教育を受け社会に役立つすばらしい人に変えられました。もし、ヘレンが最後まで反抗し続け、何も学ばなかったとしたら彼女の人生はどんなにか空しいものだったことでしょう。

　私たちを造られた神は、私たちに無限とも言える可能性を与えてくださっています。それを十分に引き出す秘訣は、私たちのことを何もかも知り尽くしておられる造り主の手に委ねることです。

　今までそうしてこなかった方も、今からでも遅くはありません。今までもそうしてきたと言う方はこれからもますますそうしてください。

　神はあなたに何が必要で、どうすればすばらしい人生を生きることが出来るかを知っておられます。私たちは、神にこそ私たちの人生を安心してまかせることが出来るのです。

　あなたがたのうちに良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださることを私は堅く信じているのです。（ピリピ１章6節）

　あなたは愛されています。

レックス・ハンバード世界宣教団　

日本主事　桜井　剛