レックス・ハンバードのテレビ番組「明日への希望」より
No. 200709
全人的癒し
今日は神が与えてくださる二つ目の祝福についてお話します。ヨハネ第三の手紙2節。
愛する者よ。あなたが、たましいに幸いを得ているようにすべての点でも幸いを得、また健康であるように祈ります。(ヨハネの第三の手紙2節)
私に与えられた使命はこのメッセージをあなたに伝えることだけでなく、あなたのために祈ることです。「あなたがたの必要を互いに言い表し祈りなさい」と聖書にあります。
私は全人的ないやしを信じています。知性と魂と肉体と霊の癒しです。
詳しいことは後ほどお話しますが、いまだかってなかったほどの世界的規模で癒しの祈り会をしたいと思います。また後ほど、その方法についてお話いたします。
イザヤ書53章にこうあります。「彼が刺し貫かれたのはわたしたちの背きのためであり、彼が打ち砕かれたのはわたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによってわたしたちに平和が与えられ、彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。」
私たちはあのカルバリの丘に目を向けます。そこでこのイザヤの預言は成就したのです。イエス・キリストを見上げてその愛をしのびます。主の十字架はあなたの罪私の罪のためです。彼は私たちの罪のために砕かれました。十字架の主の背中には39回むちで打たれた傷があります。彼は私たちの罪と私たちの病をご自分の身に負われたのです。
しかし、あなたや私がこの神の祝福を受けるためには神との接点が必要です。
たとえば、私の家には電気が来ています。電灯の設備もあります。部屋に入った時に、明かりがついていなかったとしても心配はしません。どこかに発電所があって電線が家の中に挽かれています。明かりをつけたい思えば接点を見つけること、つまり、スイッチを入れるだけです。
私たちの必要を満たせる神がおられることを私は知っています。皆さんが必要を抱えていることも知っています。その必要が満たされるための接点となるのは何なのでしょうか。イエスがこの世におられた頃、12年も病気で苦しんでいた女がいました。彼女は心に思いました。「私の接点はこれだ。あの方が道をお通りになる時、信じてお着物のすそにでもさわればきっと直していただける。きっと健康になれる。」それが彼女の接点でした。
旧約聖書にも新約聖書にもこうすれば癒される、こうしたら病気がなおると記されている箇所があるわけではありません。群集をかき分け、イエスの着物のすそにさわればいやされるとは書いてありません。しかしながら、彼女はこう信じたのです。「あの方の着物のすそにでも触れば癒される。」
そこで彼女は人並みをかき分けて主に近づくと身を乗り出すようにして着物のすそに触り、たちまちのうちに癒されたのです。それが彼女の接点でした。
旧約聖書のナアマンは病気でした。もはや生きる望みはなく前途には死が待つばかりです。しかし、主の預言者は告げました。「ナアマン。あなたの神との触れ合いを持てば、神の力はあなたの人生の中に流れ込んでくる。」ちょうど、スイッチを入れると電気が電灯に流れ込むようなものです。「ナアマンよ。ヨルダン川に下り、7たび体を水にしたせ。そうしたら癒される。」ナアマンがそのとおりに、7たび水に体をしたすと彼の体は幼子の肌のようにきれいになりました。病の影は消えました。それが彼の神との接点でした。
イエスの時代にひとりの盲人がいました。イエスは彼を憐れみ、地面にツバキをしてそれで泥をこねた、と聖書にあります。彼は生まれつきの盲人でしたがイエスはこの盲人の目にその泥を塗りこういわれました。「さあ、すぐにシロアムの池へ行って洗いなさい。」
そこで彼は友達に手を引かれてシロアムの池に行くと、その泥を洗い落としました。そのとたん、彼は水に映る自分の姿に叫びました。「見える。見えるぞ。」それが彼と神との接点でした。
癒しのために、私は28年間、毎週、明日への教会の講壇に立って、信仰の接点として、ヤコブ5章14,15,16節のみことばを引用しました。
病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。
信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてくださいます。主にいやしていただくために、罪を告白し合い、互いに祈り合いなさい。
この神のことばに基づき、28年間、癒しのために祈ってきたのです。癒しを求める人々に教会の長老たちが主の御名によって油を塗ります。私自身はこの人々にアブラを塗ることはしませんでしたが、神の命令に従って彼らのために祈りました。数え切れないほど多くの人たちがこの28年間に癒されました。
私はよく思います。あなたの街に出かけて行き、あなたのお宅に直接伺って、あなたの額にオリーブ油を塗って、あなたが癒されるようにお祈り出来たらどんなにいいか。
しかし、主はよいことを示してくださいました。あなたにアブラを塗って癒しのために主に祈る方法です。これは全面的な癒し、知性、精神、肉体、霊の癒しです。神は全ての必要を満たすことのできる方です。
もし今、あなたに、癒されたい必要がありましたら、日を決めて、私にこうお便りください。「何月何日に私の癒しのためにお祈りしてください。」
そして、その日にはあなたはオリーブ油を用意して、どなたか信者の方にオリーブ油を指の先につけて、額に塗ってもらってください。
もし、誰もいらっしゃらなければ、あなたも信者なのですから、ご自分で額にオリーブ油を塗ってください。その日には、私はあなたのためにお祈りしています。
たとえ、互いに遠く離れていても、心を合わせた祈りは神に届きます。あなたはその時、私のためにもお祈りしてください。私も祈りを必要としているからです。
郵便は時間がかかりますので十分な余裕をみて、その日をお知らせください。
あなたがお知らせくださったその日に、私はあなたのためにお祈りします。
ほかの方も祈ってほしい日を決めてお知らせくださいます。私はその日にもその方のために祈り、その方も私のために祈ってくださいます。
こうして、互に祈り合い、その祈りは鎖のようにつながって続き、信仰の接点となって神の元に届くことでしょう。