祝福のメッセージ
レックス・ハンバードのテレビ番組「明日への希望」より
No. 200804
死後の世界、永遠の世界
最近いろいろな書物で論じられているのが死後の問題です。
死んでから私たちはいったいどうなるのか、死後に命があるのか。それについての権威者はただひとり、死後の世界について知っておられるのはこの方ひとりだけです。
この方は一度死んで再びこの世にお帰りになりました。それは神の子イエス・キリストです。
「彼は天の栄光を捨てて地上に下り、人として生き、死んで葬られ、三日目によみがえり、天に昇り、父なる神の右に座して信じる者のためにとりなしておられる。」と聖書にあります。このイエスが死後の世界について教えてくださいました。
例えば、ここに厚いカーテンが下がっているとして、私がそのカーテンをかき分けてその中へ入ってみたことがあるなら、カーテンの向こうに何があるか教えてあげられます。こちら側にいるだけで、向こうへ行ったことがなければ何も言えません。
人間はこちら側にいます。しかし、イエスは向こうを見て来て、死後の世界はどういうものかはっきりと教えてくださいました。
新約聖書ルカの福音書16章で、イエスはこう言っておられます。
ある金持ちがいました。その門のところにラザロという、体中に腫れ物だらけの乞食がいて、その金持ちの食事の余りものでその日その日の飢えをしのいでいました。おそらくこの金持ちは、屋敷への出入りでこの門を通るたびに「なんだってあの乞食はわしの屋敷の前を汚すのか」とこぼしたことでしょう。憐れみひとつかけずに。
貧しいこの人は、残念ながら、必要を満たしてくれる人に出会わなかったのです。悲しいことです。彼の前を素通りして華やかな舞踏会に出かけたあの金持ちよりも、野良犬の方がよほどラザロに優しさを示してくれました。犬たちはラザロの体のできものを優しくなめてくれました。いやなにおいがするのに。
犬に限らず動物の唾液の中には傷を癒す力があるものです。犬はラザロをいたわるように、「早く良くおなり、ラザロ」と言っているように、彼のできものをなめたと聖書にあります。
犬の方が人間より隣人に対する愛があるなんて悲しいことですね。人間どうし思いやりがないなんて悲しいことじゃありませんか。
ある日この哀れなラザロがついに死にました。この世の富には縁のない一生でした。
死は全ての人に定められた運命です。「しかし、ラザロは神を知っていたので、御使いの手で父アブラハムの懐に運ばれ、慰めを受けた。」と主は言われました。
いいですか、イエスは死のかなたの世界を見て来られたので、それがどんなものか私たちに語っていらっしゃるのです。
やがてこの金持ちも同じように死んで、よみで苦しみながら目を上げて見ました。
死後、人間はどうなるのか。先ず始めに申し上げます。あなたはそこでも五感を持っています。触角、聴覚、臭覚、味覚、視覚、知性もあります。
さて、聖書によれば、この体は霊魂がなければ死んでいます。もし、私から霊魂を取ってしまったら手はあっても動きません。目はあっても見えず、舌はあっても話しません。なぜなら、話したり動いたり聞いたり見たりする本体は魂です。それが人間の永遠に生きる部分です。違ったかたちで霊魂は生き続けます。
この金持ちは死んで地獄に落ち、目を上げて見ました。見えるんですね。すると、父アブラハムの懐にいるラザロが見えました。彼はここでも生前のラザロを覚えており、ラザロだと分ったんです。
彼は言いました。「父アブラハムよ、ラザロの指を水にひたし、私の舌を冷やさせてください。炎が苦しいのです。」 ちゃんと感覚があります。思い出すことも、理解することも出来ました。なぜなら魂は不滅だからです。
「残念だが、大きな淵があってラザロはそちらに行けないし、あなたもこちらに来られない。」
「それではラザロをよみがえらせて、私の家族のもとに遣わし、5人の兄弟たちに、こんな苦しいところに来ないよう警告させてください。」
「彼らにはモーセと預言者がいる。」
「それより、死からよみがえった人が言えば信じるでしょう。」
「いいえ。モーセと預言者と主の遣わすしもべたちを信じないなら、たとえ死からよみがえった人の言うことでも信じないでしょう。『もともと彼は死んでなんかいなかったのだ。』 と言うでしょう。」
あなたには永遠に生き続ける不滅の魂があるのです。
神のことばによれば、あなたがこの世でなすべき最も大切なことは神にお会いする日のために備えをすることです。
どうぞ、私と一緒にお祈りください。この祈りを捧げれば、神の聖なる御霊はあなたに望み、あなたはこの瞬間から神の子どもとなることが出来ます。イエスが十字架で死なれたのは、あなたの罪が赦されるためです。ただ信仰によってこの恵みを受け取ればいいのです。
「愛する主イエスよ。私の罪をお赦しください。全ての疑いを取り去り、恐れを除き、あなたの聖なる御霊を遣わして、私に救いの確信を、今日お与えください。私はあなたのために生き、あなたに従います。人生の終る時、天に導いてください。アーメン。」
もし今、本気でお祈りなさったら、あなたはもう神の家族の一員です。あなたのために祈ります。地上で会えなくても、いつか天で会いましょう。神の祝福をお祈りしています。
主はあなたを愛しておられます。あなたはもう神の子どもです。