祝福のメッセージ
レックス・ハンバードのテレビ番組「明日への希望」より
No. 200812
癒された十人のらい病人
今日の聖書はルカの福音書17章11節から19節です。
イエスはエルサレムへ上る途中、サマリアとガリラヤの間を通られた。
ある村に入ると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に立ち止まったまま、声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでください」と言った。
イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清くされた。その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサマリア人だった。
そこで、イエスは言われた。「清くされたのは十人ではなかったか。ほかの九人はどこにいるのか。この外国人のほかに、神を賛美するために戻って来た者はいないのか。」それから、イエスはその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」
私は聖書に記されているこの出来事を思い出します。あなたも私もこの時期に当たって、神が私たちのために行なってくださった数々の事を思い返して心にとめるべきです。私たちはこの一年間にもたくさんの恵みを受けているのです。
さて、10人のらい病人が、イエスがおいでになるという、うわさを耳にしました。そのうわさでは、この方は死人さえも生き返らせ、目の見えない人を見えるようにし、耳の聞こえない人を聞こえるようにしたということです。
そこで、この10人は走って行ってイエスにお目にかかろうとしました。そこには多くの人々が群がっており、イエスのそばには行けません。そこで、彼らは声を上げて叫びました。「ダビデの子よ。どうか、私たちを哀れんでください。」
「ダビデの子」というのは、旧約聖書の中でダビデ王の家系の末に生まれることが約束されている救い主のことを意味しているのです。彼らはイエスを、「約束の救い主である」と信じたのです。
そこで、イエスは彼らにこう言われました。「あなたの望みは何か。」
らい病人たちは応えました。「主よ、この病気からお救いください。」
イエスは言われました。「では、行って、律法が命じているとおり、自分の体を祭司に見せなさい。」彼らはそのとおりにしようと、立ち上がって出かけて行きました。
このように、神の言葉に従って行動する時、神の力を受けるのです。それは、私たちに神の御霊が働かれるからです。聖霊は神の言葉に従う者に与えられるのです。聖霊によって私たちの必要は満たされます。
主が「祭司のところへ体を見せに行きなさい。」と言われたので、彼らは言われたとおりに向きを変えて歩き出しました。
すると突然、1人が言いました。「見ろ。良くなった。直ったぞ。病気がなくなっている。そうだ。長いこと、仕事を放りっぱなしにしている。すぐに仕事にもどらなくちゃ。」そう言って、去って行きました。
もう1人も言いました。
「直ったぞ。妻や子どもたちに早く会いたい。」彼も立ち去りました。
こうして、1人ずつ去って行き、10人のうち9人がいなくなりました。
そして、たった一人だけがそこに残されました。
彼は立ち止まり、こう言いました。「あの方が癒してくださったのだ。」
そこで、彼は走って行って、喜びのあまり、イエスの足元にひれ伏して言いました。
「主よ。おかげさまで、病気が治り健やかになりました。」
するとイエスは言われました。
「癒されたのは10人ではなかったのか。他の9人はどこへ行ったのか。」
この人が、たった一人だけ戻って来て、イエスに感謝をささげたのでした。
今日、あなたも私も、心からの感謝をもって、主の前に進み出て、こう申し上げようではありませんか。
「主よ。感謝します。数々の恵みを感謝します。この1年間にわたって、あなたは私たちを苦難の日に助けてくださり、私たちが過ちを犯したときにも赦して立ち直らせてくださり、私たちが弱いときには力を与えてくださいました。この一年間、あなたは常に私たちに御手を述べ、祈りを聞いて、愛するものたちを救いに導き、私たちの全ての必要を満たして、慰めと力を与えてくださいました。ただ、あなたに感謝します。主よ、ありがとうございます。アーメン。」