親愛なる祈りの家族の皆様。
神は全能です。何でもお出来になります。
私は皆さんから送られて来る祈りのリクエストを読み、そのために祈る時いつも思います。なぜ、世の中にはこんなにたくさんの問題があり、多くの人々が苦しんでいるのでしょう。病気の心配、経済的な困難、家族のこと、特に介護や子供の教育の問題、仕事の悩み、友達関係など様々な問題に多くの人が悩まされ苦しんでいます。どの問題を取り上げてみても、切実な問題ばかりです。その痛みや悩みを感じつつ祈らされます。祈りが聞かれ、困難を克服して感謝しておられる方々も多勢います。ご一緒に主に感謝しました。もちろん、どんなことにもいつも感謝し、いつも喜びにあふれておられる方々も多勢いらっしゃいます。私もその方々と一緒に喜ぶことが出来ます。けれども、今も現実に困難の中で苦しんでおられる方々のことを思うと本当に心が痛み、こう祈らずにはいられません。
「主よ、どうかこの方々一人一人を強めてお助けください。生きる力を満たしてください。」
神が愛であり、どんなことでもお出来になるのなら、なぜ世界中にこんなにも多くの苦しんでいる人々がいるのでしょう。本当に神には出来ないことは何もないのでしょうか。
しかし、神が全能でなければ、神ではありません。この大宇宙を造ることも、その中の一つ一つに驚くべき知恵と能力と美しさを与え、私たちにこのような命を与えて生かすことも全能者だけがお出来になるのです。神が全能であることは疑う余地がありません。
イエスは言われました。
人にはできないが、神にはできる。神はなんでもできるからである。(マルコ10章27節)
けれども、私たちの周りにも、世界中でも、多くの問題があり人々を苦しめています。私たちの目にはしばしば神が祈りを聞いてくださらないかのように見えることがあるのはなぜでしょう。どんなことでもお出来になるのなら、なぜ、苦しんでいる人々を今すぐに、一人残らず助けてくださらないのでしょうか。「主よ、どうか一日も早くこの方を助けてあげてください。」と祈らずにはいられません。あなたもそんな風に感じたことはありませんか。
ダビデもそのことについてこう言っています。
主よ。なぜ、あなたは遠く離れてお立ちなのですか。苦しみのときに、なぜ、身を隠されるのですか。悪者は高ぶって、悩む人に追い迫ります。彼らが、おのれの設けたたくらみにみずから捕えられますように。主よ。立ち上がってください。神よ。御手を上げてください。どうか、貧しい者を、忘れないでください。(詩篇10篇1、2、12節)
神は愛であり、善です。神がなさることは何でも良いことです。良いこと以外には何もなさいません。けれども、私たちの目にはそのように見えないことがあるのはなぜでしょう。
それは、私たちがしばしば目先のことだけにとらわれてしまって神のご計画を長い目で見ることが出来ないからです。そのために、今の状態が後になってどのように私たちの益になるかが見えないのです。そこに信仰の目が必要です。
今、私たちは鏡にぼんやり映るものを見ていますが、その時には顔と顔とを合わせて見ることになります。今、私は一部分しか知りませんが、その時には、私が完全に知られているのと同じように、私も完全に知ることになります。(コリント第一の手紙13章12節)
神は愛であって、本質的に良い方です。ですから、あなたにとって損になることや害になることは決してなさいません。最終的には全てがあなたの益になるのです。どんなことでも出来ないことのない神が、あなたを苦しめるためにあなたを創造なさる理由があるでしょうか。
ですから、祈るときには、現在の問題の苦しみを取り除いていただくためにだけではなく、その問題が解決された後のことをどのように導いていただきたいのかを大胆に求めようではありませんか。神は全てのことを働かせて私たちにとっての最善を行なってくださいます。私たちも神の愛と全能の力に信頼してこう言うことが出来るのです。
霊の父は、私たちの益のため、私たちをご自分の聖さにあずからせようとして、懲らしめるのです。すべての懲らしめは、そのときは喜ばしいものではなく、かえって悲しく思われるものですが、後になると、これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます。(ヘブル人への手紙12章10-11節)
どんなことでもお出来になる神に愛されているあなたの人生に、困難や苦しみだけがいつまでも続くことは決してありません。
あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます。(ペテロ第一の手紙5章10節)
そこで私は皆さんにお願いしたいことがあります。
今年のクリスマス祈りのリクエストには、あなたが今直面しておられる祈りの課題と共に、これからのあなたの人生を神にどのように導いていただきたいのかをも、大胆な信仰と大きな希望を持って書いていただきたいのです。
私は12月1日から一ヶ月間そのために祈り続けます。それは私の人生にとってもきっと素晴らしいものになることでしょう。
忘れないでください。神にはどんなことでもお出来になります。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード世界宣教団
日本主事 桜井 剛