祝福のメッセージ
レックス・ハンバードのテレビ番組「明日への希望」より
No. 200911
三つの大きな試練‐‐続き
聖書の中に出て来る、三つ目の大きな試練はヨブの受けた試練です。
今日はヨブの試練の続きをお話します。
ヨブは家族も財産も名誉もことごとく失って体中腫れものに覆われて、座していました。そこに友だちがやって来ました。
一人が言いました。「あなたが罪を犯したからこんなことになったんですよ。」
良くそういうことを言う人がいますね。何か悪いことがあると、それはあのせいだ、あれがいけなかったのだ、と因果関係をつけ、何かのせいにしようとします。
けれどもイエスは言われました。「この人が生まれつき盲人なのは、この人のせいでも親のせいでもない。神の栄光があらわされるためだ。」
しかし、ヨブはこんな悲惨な状態にありながら、罪となることを決して口にすることはありませんでした。彼は神を呪うことはしませんでした。神を疑う言葉は一言も出しませんでした。彼は神の前に自分の正しさを確信していたのです。神は彼を「正しく全き人だ」と言われたからです。しかし、今や彼は激しい試練にさらされていて、家族も財産もついに健康までも奪われてしまったのです。体は病に弱りはて額は熱によって汗ばみ、腫れものが頭の頂から足の先までおおい、膿が流れ出ていました。それでも彼は愚痴をこぼさず神を呪う言葉は決して言いませんでした。
神は言われました。「もう十分だ。サタンよ、私のしもべ、ヨブから手を引け。」
それはヨブがこう言ったからです。「たとえ殺されても私は神に仕える。たとえどんなことが起ころうとも私は神を信頼する。」
そこで神は彼の健康を回復してくださいました。財産も取り戻し、以前以上に豊かにしてくださいました。子どもたちにも恵まれ、彼の娘たちの美しさは国中の評判になり、皆が見に来るほどでした。
こうした大きな祝福を、神は最後まで忠実だったヨブにお与えになりました。
ヨブは言いました。「神は私の行く道を知っておられる。神は私を吟味される。そうすれば私は精錬された金のようになって出てくる。」
富やこの世のものはいつか取り去られます。しかし神への信仰があれば栄光の富を受けるのです。栄光の住まいがあなたを待っています。美しい黄金の道、そして、真珠の門。あなたに必要なものはことごとくそこに備えられていてあなたを待っています。ただ主を信頼すればいいのです。
ヨブのように家族を奪われることがあるかも知れません。私も父を失い、告別式をこの教会で行ないました。父にはもっと長く生きてほしかった。しかし、いつか家族がともにまみえる日が来ます。私たちには永遠の命があり、やがて主の御前に出て、先に行っていた愛する人々に会えるからです。健康も奪われることがあるかもしれません。人は今のままの体では永遠には生きられないからです。ひとたび死ぬことは人間の定めです。死後に裁きを受けることも定めです。しかし、皆さん。私たちはまた健やかになれるのです。天の故郷には病はありません。痛みもなく、悲しみもなく、苦しみもないのです。病院もなく葬儀の行列ももはやありません。友だちに見捨てられてもあなたは一人ではありません。
たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。(詩篇23篇4節)
私にはこのメッセージが必要でした。あなたはいかがですか。永遠のものに目を向ける必要がありました。神に心を向ける必要がありました。神こそ私たちを見捨てることなくどんな時にも守ってくださいます。あなたに今何か心にかかることがありますか。何か心配な事がおありでしょうか。人生の目標を見失ってはおられませんか。
皆さん。私たちはここで昔ながらの祈りの時を持ちましょう。「私には重荷や心配事は何もない。」という方がおられたら、私のためにお祈りしてください。私はイエスに私の信仰を向けたいのです。神を見上げて進みたいのです。そして聖霊に導いていただきたいのです。私は永遠のものにすがりたいのです。いつの日にかこの世のものはことごとく過ぎ去るからです。今こそ神があなたの心に働いてくださる時だと思います。神はあなたの罪を赦し、重荷を取り去り、人生を新たにしてくださいます。
祈りましょう。
愛する主イエスよ。今世界中の人々のためにお祈りします。多くの人々が試練のうちにあり、人生の戦いを経験しています。あるいは失望落胆の中におります。どうか主よ、今日私たちの信仰を新たにして力をお与えください。あなたの御霊を私たちの心と生活に豊かにお注ぎください。私たちがこの世の財産や人間に頼ることがないよう、どうぞお守りください。私たちが信仰をひたすらあなたに向けるならば、私たちはつまづいたり倒れたりいたしません。疑い迷うこともありません。私たちの信仰が永遠にいますイエス・キリストに向けられているからです。主よ、いつかあなたの御前でおほめの言葉を頂けますよう、どうか100%あなたに信頼させてください。私たちの生活も才能も時間もあなたのためにお用いください。主よ、どうか世界中に霊的なリバイバルが起こり、全ての人があなたに心を向けるようになりますよう。アーメン。