親愛なる祈りの家族の皆様。
この一年はあなたにとってどのような年でしたか。
2010年も、もうすぐ終わろうとしています。改めて月日のたつのは早いと感じさせられます。永遠の国ではどんな時間の流れ方をするのでしょう。
あなたにとって2010年はどのような恵みの年でしたか。
「恵みの年どころか、大変な苦労の年だった。」と言われる方もおられるかも知れません。確かに、長引く不況、政治的な不安定、健康の心配など、私たちの周りにはいろいろと問題の種はいくらでも数え上げることが出来ます。「失敗もあった。問題や困難もたくさんあった。」と言われますか。安心してください。そう感じるのはあなただけではありません。けれども、私たちは今日まで守られて来ました。大変だったのと同じ数だけ、良かったこともきっとたくさんあったに違いありません。せっかく苦労して過ごしてきた一年です、良かったこと、楽しかったことは忘れないで、しっかりと心にとどめておきましょう。人生の中の楽しかったことを忘れて、辛かったこと悲しかったことばかりを思い出していてはあまりにももったいないと思います。むしろ、楽しかったこと、嬉しかったこと、感謝したいことを一つ一つ思い起こしてください。きっと喜びが溢れてくるに違いありません。この一年間に、涙とともに祈った祈りのリクエストが答えられて感謝に変わったこともありましたね。「祈りがきかれました。」というお便りに、私も何度主を讃美し感謝したか知れません。今月は私と一緒に、どんな時にも喜びと感謝を見出す秘訣を見つけてください。
涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう。(詩篇126篇5節)
私たちは誰でもそれぞれに弱さを持っています。弱さのゆえに失敗や問題に落ち込むこともあります。そういう不安材料を数え始めたら本当にきりがありません。ですから、もう、失敗や問題を数えるのはやめにして、恵みだけを数えることにしましょう。弱さや失敗は、成長のチャンスです。これから、それが恵みに変わり、良かったことになって来るのです。もう少し忍耐して待てば、あなたはそれを良かったことの中に加えて数えることになることでしょう。
詩篇の作者ダビデ王も言っています。「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました。」(詩篇119篇71節)
「大好きな私になるために」という本の著者ジョン・オートバーグ氏はこう書いています。「失敗や挫折は成功へのステップ、より良い人格を形成するための最高の協力者です。」
失敗や挫折は自分の弱いところに起こります。失敗や痛みを経験しなければ、自分の弱い部分が分かりません。失敗の経験があるから、成長することも出来るのです。問題があっても、失敗をしても、その経験を役立てて、より良い自分になるための教材にしてしまえばよいのです。自分の弱点が早く分かって良かったと思ってください。失敗を敗北としていつまでも悔んでいると成長するチャンスを失ってしまいます。
サタンは罪を軽く見せて人を誘惑し、罪を犯させようとします。ところが、人がその誘惑に陥って罪を犯すと、今度は一変して、その罪を責め立てて苦しめ、もう神のもとには戻れないと思い込ませるのです。罪を悔いて神のもとに行けば赦されるという希望を何とかして打ち砕こうとします。その手に乗ってはいけません。神は愛です。どこまでも赦してくださいます。
聖霊は、私たちが誘惑に陥って罪を犯すことがないよう、神の前にはどのような罪も重大であると警告なさいます。けれども、不幸にして罪を犯してしまった時には、罪から離れて悔い改め、神に立ち返って罪の赦しを受けるよう導いてくださいます。神はその罪を赦してくださいます。イエス・キリストがこの世に来られ、十字架の上で私たちの罪を購ってくださったからです。
信仰による祈りは、病む人を回復させます。主はその人を立たせてくださいます。また、もしその人が罪を犯していたなら、その罪は赦されます。(ヤコブ5章15節)
神のみこころに添った悲しみは、悔いのない、救いに至る悔い改めを生じさせますが、世の悲しみは死をもたらします。(コリント第二 7章10節)
誘惑を感じることは罪ではありません。誘惑を感じた時ひとりで戦おうとしないことです。誘惑は一人で戦っている時、最も強力に迫って来て失敗に陥れようとしますが、ともに戦ってくれる人がある時にはすぐに逃げ去っていきます。誘惑を感じた時は信頼できる人と共に祈り、神の助けを求めてください。そうすれば必ず勝利して、その誘惑に対して強くなれるのです。
誘惑を感じるのは弱さを持っているためだけではありません。魂が喜びで満たされていないために働くのです。良いもので満たされて喜んでいる魂は、決して他のもので満たされたいとは思いません。あなたの魂をイエス・キリストから与えられている素晴らしい良いものによって満たし、いつも喜んでいてください。
いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。(テサロニケ第一5章16節)
こうして、あなたの1年間をご自分にとって素晴らしい恵みの年とすることが出来るのです。
2010年はあなたにとってどのような年でしたか。数々の良いことを思い起こしつつ、 「嬉しいこと、楽しいこと、素晴らしいことがたくさんあった、恵みに溢れた年でした。」と言ってください。そうすれば、新しい年、2011年も、あなたにとってきっと素晴らしい年になることでしょう。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード世界宣教団
日本主事 桜井 剛