祈りの家族への手紙:2012-11


 親愛なる祈りの家族の皆様。

 月日のたつのは本当に速いもので、2012年も残すところわずかになり、もうすぐクリスマスがやってきます。私は毎年クリスマスには特別な祈りの時を持つことにしています。まだ救われていない家族が救われるよう祈っている人々とともに祈るためです。
 本当に感謝なことに、私の家族はみなイエス・キリストを信じていますが、彼らの信仰がこれからも正しく導かれ、それによって彼らの人生が祝福に満たされて有意義なものとなるように祈り続けています。また、家族の救いを求めて祈っている方々の願いを一緒になって神に求めたいのです。
 クリスマスには遠く離れている家族も帰ってきて、家族が一緒に過ごす機会が多くなり、信仰のあかしに触れる機会も多くなることでしょう。
 本来、家族の絆というものは何よりも強く大切なものです。また、これからも大切にすべきです。レックス・ハンバード牧師はしばしばメッセージの中でそれを強調しておられました。

 「家族は神が定められた組織の中で一番大切で基本的な単位であり、社会の土台です。」

 健全な家族関係は健全な社会の基盤となり、健全な社会がなければ健全な国家は成り立ちません。
 家族の絆がしっかりとしていないと社会全体も危うくなり、国もやがて危うくなります。現代の社会では家族の絆が軽んじられるような傾向になっていくことを、多くの人々が懸念しています。

 私は心配でなりません。人生のうちで最も大切な子ども時代を、温かい家族関係の中で過ごすことがどんなに大切か気づいていない人が多いからです。

 家族の中で誰もがそれぞれ自分の部屋を持ち、自分の携帯電話を持ち、自分だけの空間の中で時を過ごすようになると、自然に心も離れてしまいます。時間が経てば経つほどそれを取り戻すことが難しくなります。
 その影響は知らず知らずのうちに表れて来ます。気が付いた時には大部分の時間がもう取り戻せない、ということにならないように、これからの時を大切にしようではありませんか。

 今からでも遅くはありません。過ぎてしまったことはもうよいのです。そこから学んだことを生かして、これからの時間を大切にし、家族との良い関係を少しでも取り戻したり築いたりする努力を続けてください。まず、祈ることから始めましょう。相手の心を変えるためには、自分が変わる必要があるからです。

 神を愛する心で家族が一つになっていたら、どんな困難があっても、貧しくても苦しくても喜びもいっぱいです。一人ひとりが揺らぐことのないしっかりとした支えを持っていて、それによってお互いを支え合うことができるからです。そのような家族が一つでも増えるようにと願わずにはおられません。

 全ての人がイエス・キリストの愛にもとづいた健全な家族関係の中で平安のある毎日を過ごすことができれば、社会に出たとき十分に実力を発揮して良い働きができるようになります。それは、キリストの愛をこの世に適用して生きることなのです。私たちはそのために選ばれているのです。私たちが神の愛によって救われたのは、私たちだけが喜びと平安の人生を満喫するためではなく、一人でも多くの人がその恵みにあずかるためです。イエス・キリストがこの世に来てくださったのは私たちにそれをさせてくださるためです。あなたがどのような状態の中におられても、あきらめる必要はありません。どんな人間関係や家庭環境の中におられても、できることはたくさんあります。

 「福音を伝えることは難しい。特に家族に伝えることはもっと難しい。」と思っておられる方が大勢おられます。自分の力でそれを成し遂げようとすればそれはとても難しいことです。けれども、クリスチャンなら誰でも救われて欲しい人のために祈ることはできます。祈っているうちにその人への愛が育ってきて、心の底から救われて欲しいと願うようになります。その愛は、知らず知らずのうちにあなたの人格や態度の中に自然に表われて来ます。神はそれを用いてくださいます。神はあなたが今おかれている状況をご存知です。その上でその尊い働きをさせたいと願っておられるのです。そして、それをあなたの永遠への備えと見てくださいます。イエスは言われました。

 人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。(マタイ16章26節)

 どうかあなたとあなたのご家族や愛する人々と共に、まことのいのち永遠のいのちをしっかりと受けとめてください。また、あなたの愛する家族の中にまだ救われていない方がおられたら、その方も共に永遠のいのちを持つことができるよう、一緒に祈りましょう。

 「祈っているだけで何が変わるのか」と思いますか。祈りは宇宙の中で最も大きな力です。なぜなら、祈りは神の手を動かすからです。

 あなたのクリスマスの特別な祈りのリクエストをお送りください。そして一緒に祈りましょう。

 2012年のクリスマスの特別祈りのリクエストには、救われて欲しいご家族又は、愛する人々の名前を、なるべく1人が2人に絞ってお書きください。一人でも多くの人が救われて欲しいと願う気持ちは大変よく分かりますが、今回は2人までに絞って全力を集中してクリスマスのシーズンを通して祈ろうではありませんか。どんな大きな犠牲を払ってでも、この人の救いを求めたいと願う方の名前をお書きください。

 求めなさい。そうすれば受けるのです。それはあなたがたの喜びが満ち満ちたものとなるためです。(ヨハネ16章24節)

 今年のクリスマスに神があなたを通して特別に尊いことを行なってくださると期待しましょう。

 あなたは愛されています。

レックス・ハンバード祈りの家族 

桜井 剛