親愛なる祈りの家族の皆様。
祈りが答えられることによって私たちの人生はどのように変わるのでしょう。祈りの家族の働きを通して私はたくさんのことを教えられました。祈りがきかれたこともたくさんありました。
ある人は、病気が癒やされて健康を回復しました。ある人は家族が救われて家庭が全く変えられました。心の病のため入退院を繰り返し、人生に希望が持てないと言われる方がおられましたが、イエス・キリストに出会い人生が変えられて、普通の生活ができるようになりました。そればかりか、結婚して家庭を持ち、クリスチャンホームを築きました。どんな苦労の中でも神の恵みを数えて感謝することを忘れません。パートで働きながら家庭を守り、幼い孫たちにも溢れるばかりの愛を注いでいます。その方の以前の状態を知っている私には全く別人のように思えます。これからも困難はあることでしょうが、主の助けを得てきっと乗り越えていくことでしょう。私はそういう方々と共に神の国を目指していることを誇りに思います。他にも素晴らしいことがたくさん起こっています。あなたの人生にもきっと起こっていることでしょう。ぜひ、それをお知らせください。個人情報は固く守ります。
聖書の中には、さまざまな病気に苦しむ人々が癒しを求めてイエスのもとにきたことが書かれています。彼らは癒されて、そこを出ると自分たちの身に起こったことを多くの人々に証しました。すると大勢の人々がイエスのもとに来て、その力あるわざを見て信じるようになりました。こうして信仰が一人ひとりの中で育ち、福音が地域全体に広がり、さらに世界中に伝えられたのです。
イエスの福音は病気が癒やされるだけ、生活が良くなるだけで終わるのではありません。祈りがきかれることによって神の愛を現実のものとして感じ、信じることができるようになるのです。すると、私たちの生き方が変わります。私たちがイエスとこのような関係を持つことによって、神の愛が私たちの身も心もつつみ込むからです。信じて祈る真剣な祈りは人生に素晴らしいことをもたらし、さらに、神とのつながりが回復して永遠のいのちに到るのです。
私たちを救ってくださることは神の願いです。イエスには私たちを助ける力があり、その力を私たちのために喜んで使ってくださいます。
クリスチャンは、イエスがそれを行なってくださると信じて祈ります。イエスの行なわれる奇跡は私たち一人ひとりに対する神の愛が具体的に表わされるためです。同時に、それを見た人々が神を信じるためでもあります。
祈りは答えられたときに終わるのではありません。癒された病人も、やがて年老いて死にます。パンを食べて満足した群衆も、時がたてば空腹になります。永遠に続くのは祈りに答えてくださる神との揺るぎない関係です。
なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物のために働きなさい。それこそ、人の子があなたがたに与えるものです。(ヨハネの福音書6章27節)
私は祈りの家族の皆さんからのお便りを通して、自分にはまだやらなければならないことがたくさんあることを痛感しています。誰ひとりイエスの群れから迷い出ることなく、共に永遠の御国を目指すためです。
この世において祈りがきかれるだけではなく、イエスを見上げて、皆が揃って神の国にたどり着くことです。この世の救いと繫栄の喜びだけで終わってしまうのではあまりにも空しいからです。
以前にも話したことがありますが、私は今までにたった一度だけ、飛行機のファーストクラスで日本に帰って来たことがありました。いつもは格安のエコノミークラスで旅をすることに慣れていた私に、一つ上のビジネスクラスではなく、一番上のファーストクラスのチケットをアメリカの本部が用意してくれたのです。確かにとても快適な旅でしたが、日本に到着して、客室から一歩出たとたんに、どのクラスの人であっても同じように、いつもの混雑の中に入って長い通路を歩き、荷物を受け取り、順番にならんで手続きをしなければなりません。最後までファーストクラスで家に着くのではないのです。
この事は私の心に大きな変化をもたらしました。アメリカの宣教本部が、私が代表を務めていた日本の人々への伝道に、どれほどの愛と熱意を持ってくれていたかが、熱く迫って来たからです。
主を待ち望む者は、この世でどんな扱いを受けようとも、天の御国に到着したら、ファーストクラス以上の素晴らしい待遇が永遠に続きます。ですから、私はこれからも、祈りの家族の皆さんとご一緒にイエス・キリストに学び、祈り合い励まし合って信仰を守りぬくことを願っています。どのような困難も一緒に励まし合いながら乗り越えるなら、振り返った時、神の愛がいかに大きく働いていたかを知り、全てが喜びに変わるのです。
津波や大地震に見舞われた方々は今でもとても苦労をなさっています。けれども、多くの方々の善意と温かさにふれることによって「今までには感じなかったような喜びと感謝の心を持てるようになった」と言うのを何度も聞きました。困難は誰の上にもやって来ます。この世は私たちの終の住家ではないのです。けれども、多くの困難を乗り越えて、そこから良いものを生み出すことはできます。祈りの家族はそれを実践しつつ、感謝と喜びを分かち合って御国を目指しているのです。神もそれを願っておられます。何も心配のない永遠の御国での喜びが私たちを待っています。
そのとき「忠実なしもべたちよ、よくやった」と言われる声を聞きつつ、そろって主に迎えていただこうではありませんか。
ですから、どうか私のためにもお祈りください。癒されて時間が加えられたら、さらに多くの人々に神の愛とイエスの福音を伝えることができるからです。私もあなたのために祈り続けます。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード祈りの家族
日本主事 桜井 剛