No.201709
祈りの時間は決めておかなければいけないのですか
イエスご自身は、よく荒野に退いて祈っておられた。ルカ5章16節
神はいつでも私たちと共におられ、私たちのことを何でも知っておられるのだから、ことさらに神とだけの時間を持つ必要はないのではないかと思っておられる方があるかも知れませんが、普通私たちの心が本当に集中できるのは、一度に一つのことだけです。しばしば、やらなければならない日々の仕事に囲まれていて、それらを優先し、一番大切なことを後回しにしがちになります。ですから、神と二人だけの時間を持つことを習慣にして、その時は他のことは全て忘れて祈りに集中することに決めておかないと、大切な祈りの時間が無くなってしまいます。
そのためには、祈りの時間を決めておきましょう。朝、目覚めた時や、夜床に就いたときなどが理想的ですが、あなたの生活のリズムに合わせて最も良い時を選んで、なるべくその時を守るようにしましょう。
祈りは目に見えない神との交わりです。ですから、特別に集中して神に心を向けないと、私たちの祈りさえも、この世のことに埋もれてしまいます。そうならないためには祈る前にまず、神との関係をしっかりと整えておきましょう。イエスでさえ祈りの時を大切になさいました。
電話回線もつながっていないと、話しかけても相手には届きませんし、相手の声もこちらには届きません。神とつながっているために大切なことは、神と私たちの間に罪による心配や問題がないことです。イエス・キリストが十字架の上で私たちの罪を全て取り除いてくださったのですから、イエスを救い主として信じている人は全ての罪が赦されています。神と私たちとの間の交わりを妨げる罪の問題はありません。毎回祈りの前に、先ずそのことを確認するのです。
もし、まだイエス・キリストを罪からの救い主として信じる告白の祈りをしていなかったら、今すぐにこう祈りましょう。
『イエス・キリストを罪からの救い主として信じます。私が神の前に安心して出られるよう、イエスは十字架の苦しみによって私の罪の代価を支払ってくださいました。それ故に私の罪が赦されて神との間に何も妨げるものはなくなったことを信じます』。
すでにその信仰告白をしている方は、その事実を感謝して祈りを始めましょう。
そうすることによって一層、神を近くに感じ、祈りつつ神からの語りかけを聞くことができるようになります。祈りは一方通行ではなく、神との相互通行であることをもう一度心にとめましょう。
あなたがたがわたしにとどまり、わたしのことばがあなたがたにとどまるなら、何でもあなたがたのほしいものを求めなさい。そうすれば、あなたがたのためにそれがかなえられます。(ヨハネの福音書15章7節)
こうして、あなたの祈りは神に届く祈りとなり、安心して、力いっぱい祈ることができるようになります。
そのような祈りができるよう、全身全霊をもって神のことだけを思い、神とだけ交わり、静かに神の声に耳を傾ける習慣を持ちましょう。
あなたの大切な人生をこの世のことだけで終わらせてしまってはなりません。また、緊急の時には、いつでも神の助けを求めることができるよう、日頃から神と語り合う習慣を持って、永遠に続く神との交わりの時に今から備えましょう。
神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません。
(ヨハネの福音書4章24節)
神もあなたからの真剣な語りかけを忍耐強く待っておられます。
祈り
「天の父なる神さま。イエス・キリストの十字架の苦しみのゆえに私の罪を全て赦してくださったことを感謝します。それ故、今あなたの御前に祈ることができます。どうか、私の祈りをお聞きください。私もあなたの御声に耳を傾けます。
(ここであなたの祈りのリクエスト申し上げることができます)
私の祈りをお聞きくださって感謝します。
今、あなたの御声を聞くべく、耳を傾けます。どうかお語りください。
(ここで静まって心の耳を開き神からの語り掛けを待ちましょう)
この祈りを通してあなたの御栄光が現わされますよう。私を全ての罪から解放してくださったイエス・キリストの御名を通してお祈りします。
アーメン。