祝福のメッセージ:2018ー01

No.201801

ひたむきに目標にむかって

 多くの方が年頭に向けて、一年の抱負を語り合います。「この一年間で5キロ体重を減らす」という現実的なものや、「何かの資格を獲得するために勉強する」という模範的なものもあります。

 けれども、現実には、多くの若者たちが将来に希望を持てないでいることが大きな社会問題となっています。若者たちだけの問題ではありません。一口に政治が悪い、社会の構造が悪いと言ってかたづけてしまってよいのでしょうか。政治や社会が与えてくれる希望だけが希望なのでしょうか。

 異常気象や国際問題を思うと今は希望を持てるような状況ではないと思うかも知れません。次にくる災害や経済的な問題、家庭内や人間関係の問題を考えると、将来の希望について考えるゆとりがないと感じてしまうかも知れません。

 目標を持ち、希望を持って生きることは、人が健康に生きるためには不可欠です。幼い子どもたちにとっても、年配者にも大切なことです。健康であっても、病気と闘っていても、今を最高に生きる活力を与えてくれるからです。

 アメリカのカリフォルニア州にある教会の牧師でリック・ウオーレンと言う方がおられます。その教会ではしっかりとした目標や目的に押し出されて人生を生きることを提唱し、教会の中でもその精神を生かして活動をして大きく成長したことで、世界中に知られるようになりました。日本でも多くの教会がその精神を取り入れて成長しています。私も彼の著書を読んで多くのことを教えられました。

 使徒パウロも聖書の中でこう言っています。

 兄弟たちよ。私は、自分はすでに捕えたなどと考えてはいません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。(ピリピ人への手紙3章13節14節)

 多くの有名なスポーツ選手たちや、音楽家たち、また、ノーベル賞を受賞した科学者たちがテレビなどで紹介される時、共通することは、小さな子どもの頃からその目標に向かって励んでいたことです。全ての人が、そのような恵まれた環境の中に育つとは限りませんが、希望や目標を持つことは誰でも自由にできます。

 また、誰もがその目標を達成するわけでもありませんが、希望を持って生き生きとした毎日を送ることは誰にでもできるのです。

 音楽的な資質があるわけでもなく、スポーツの道具を買ってもらえるほど経済的な余裕もなかった私ですが、少年の頃からノーベル賞をもらえるような科学者になることを夢見ていました。ご承知のように、日本人のノーベル賞受賞者の中に私の名前はどこにもありません。

 目標を達成できればそれはそれで素晴らしいことですが、達成できなければ夢や希望を持つことに意味がないというわけではないのです。

 希望を持って生きること自体が、すでに素晴らしい人生を与えてくれているからです。多くの有名人の告白の中でも、目標を達成した後の人世よりも、達成する前の人生の方がよほど充実していた、という人が多いことからも、目標に向かって生きる人生の大切さがうかがわれます。

 聖書は、目標を達成した後にも、目標を達成する前にも素晴らしい人生の生き方を教えています。その目標は永遠に終わることのない栄光の国に到達することです。

 だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。(マタイの福音書6章33節)

 私たちの人生が聖書の教えにもとづいて、神の国とその義(正しさ、正しく生きること)を第一とすることは、他の全ての必要がそれに添えて与えられることです。また、すでに与えられていることに気づくことです。私たちはあまりにも、今与えられている多くの恵みに無頓着であり感謝を忘れていることが多いからです。

 私は今健康上の大きな問題を持って生きています。皆さんもそれぞれに大きな問題や心配ごとを持っておられることでしょう。けれども、問題があるからと言って希望が持てないということはありません。むしろ、今与えられている数々の恵みに感謝し、さらに主が祈りを聞いてくださるという大きな希望が与えられて、完全な神の国をより一層慕うようになるからです。

 困難に直面することは、この困難が克服される希望を持つことです。その希望は失望に終わることがありません。その先にある神の国を目指しているからです。

 ですから、神の国を目指しつつ、それぞれに希望を持ってこの一年間をご一緒に生き抜こうではありませんか。全てのものはそれに添えて与えられます。

 


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