No. 201803
神に受け入れられる信仰
全ての人には、自分たちの知恵や力を超えた、何か偉大なものの存在を意識する心があります。神は人をそのようにお創りになったからです。ですから、神を知りたい、神に近づきたいと願うのです。けれども、人間の知恵や力では全知全能の神を知ることはできません。神の側から人間に近づいてくださらないかぎり不可能です。そこで必要なのが信仰です。信仰は常識の壁を超えて神に近づく道です。大きな飛躍、人間の限界をのりこえる力です。しかし、大きな危険を伴います。一つ間違えると、偶像礼拝に陥るからです。それは神が一番嫌っておられることです。
神は初めにイスラエル民族を通して人類にご自分を表現なさいました。その歴史が旧約聖書によって伝えられてきました。イスラエル民族は彼らの歴史を通して、神の呼びかけに耳を傾け、神を慕い求め、神に従うことによって大きな祝福が得られることを経験しました。また、神を疎んじ神の御心に背くことによって大きな挫折と苦しみを味わいました。彼らは民族の歴史を通して、目には見えない、人の知恵や理屈では分らない、生ける神への信仰のあり方を学んだのです。
神はイスラエル民族との関係を通して、ご自分がどのようなお方かを、全人類に啓示なさったのです。
私たちはイスラエル民族の信仰を通して、また、彼らの失敗や背きを通して、頭で考えるだけでは到底分らない偉大な神のご性質である、義と愛と赦しの本質を実践的に学ぶことができます。ですから、旧約聖書を読むことによって、私たちも神がどのような方であるのかが分かるようになり、正しい信仰の持ち方を理解するようになります。けれども、律法の行ないだけでは神に喜ばれることはできません。イスラエル民族の歴史は神が求めておられる信仰のあり方を知る参考にはなりますが、彼らの信仰が手本というわけではありません。私たちは彼らの失敗からも真の信仰のあり方を学ぶのです。
神は、むかし先祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました。神は、御子を万物の相続者とし、また御子によって世界を造られました。(へブル人への手紙1章1、2節)
イスラエル民族は神と人との関係を築くための土台となりましたが、それは私たちの信仰の仲保者として御子が救い主として現れるための準備でした。
それは、唯一の真の神への信仰が、イスラエル民族だけのものではなく、全人類に及び、神を知らなかった人々も真の神を知り、神を神として崇め、その信仰と礼拝が神に受け入れていただくにふさわしいものとなるためです。
神の関与がなくては、信仰は身勝手な偶像礼拝になってしまいます。正しい信仰には全知全能の愛の神ご自身が直接関与してくださらなくてはなりません。
人間の側から神に近づこうとする信仰の行ないは、自分の良い行ないを誇ることではなく、また、自分の願いだけを熱心に求めることでもなく、謙虚になって神のご計画に従った道である、イエス・キリストを信じて受け入れることによってのみ成立するのです。
ユダヤ人は律法の行ないを重んじるあまり、神への真実の愛を失っていました。彼らは自分たちの律法の書である旧約聖書に約束されていたメシヤ、即ちキリストを通して、悔い改めた砕けた心で神に近づくべきでした。かたくなに律法の行ないのとりこになっていたユダヤ人の指導者たちに、イエスはしばしばその誤りを指摘なさいましたが、彼らは自分たちの律法による義を誇るあまり、その教えに気付かず、自分たちのために与えられた救い主を十字架刑にすることを選んでしまったのです。
けれども、そのことは福音が全世界に及ぶきっかけとなりました。
本当の信仰は神の計画に従って、イエス・キリストにより罪を贖われて義とされた姿で神に近づくものでなくてはなりません。イエス・キリストを信じて心に受け入れたとき、聖霊が私たちを義と真理に導き、神に近づく正しい信仰を教えてくださいます。
イエスは言われました。
「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」(ヨハネの福音書14章16節)
キリスト教信仰は、イスラエル民族の長い歴史と経験を通して吟味され、受け継がれた信仰に、全世界のすべての人を救おうとなさる神の愛が加わったものです。神の愛の究極の現われこそ、イエス・キリストなのです。
イエスは死からよみがえり、私たちに、永遠のいのちを保証してくださいました。この方こそ真理であり、いのちであり、神に至る唯一の道です。
このイエスを信仰の土台として、日々の信仰の歩みを積み重ねてまいりましょう。
お知らせ
○インターネット上で毎月の手紙と祝福のメッセージが、過去のものも全て見られます。
コンピューターをなさる方は、検索でrexhumbard.net とタイプしてください。
そこからアメリカ本部のレックス・ハンバードのホームページ(英語)にもつながります。
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○電話またはファックスによる祈りのリクエストは今まで通りです。(042)980-6798 です。