親愛なる祈りの家族の皆様。
あなたは心の中に神の臨在を感じておられますか。どんな時に神を身近にお感じになりますか。イエス・キリストがあなたにとってどれほど身近な方となっているでしょうか。
神を信じ、イエス・キリストを救い主と信じているだけでなく、神の愛を日々あなたの身近に感じていることは、あなたの毎日の歩みに大きな支えとなり、生きる喜びと揺るぎない希望を与えてくれます。信じることが生活の中に役立っていてこそ、生きた信仰と言えるのです。
神を信じる信じ方は人によって違います。地球上にどんなに大勢の人がいても、神はその一人ひとりとの関係を大切にしてくださいます。人を罪の力から救うために神から遣わされた救い主はイエス・キリストただお一人です。神は一人ひとりと、その人とだけの関係を持ってくださいます。あなたと神との関係はあなたにしかない唯一のものです。ですから、神はその人に最も適切な方法で語りかけ、ご自分を現わしてくださっているのです。
子どもたちには子どもたちのように、人生経験を経た老人には老人に対するように、難しい学問を積んだ神学者には神学者に対するように、科学者には科学者に適したように、語りかけ、まだ気付いていない多くのことに気付かせ、自分の知恵を誇っている人には真理の深さを教えて、驚かせて謙虚にしてくださいます。
ですから、自分と他の人の信じ方とが違っていても、自分の感じ方が他の人と同じようでなくても、心配する必要はありません。何が正しいかは神だけがご存知です。誰にも判断できません。神が判断なさいます。聖書の教えに添っていて、神を身近に感じることができて、ほかでは得られない平安が得られているのなら、それがあなたと神との正しい関係なのです。
神はあなたを責めたり、あなたを苦しめたりするのではなく、あなたを愛し、あなたの罪を取り除き、あなたを優しく導いて罪から離れさせて、永遠の未来に希望のある正しい道に導いてくださいます。
では、私たちはどのようにしてそのような神との関係を毎日の生活の中に表れるまでに深めていくことができるのでしょうか。
今の時代は、神はご自分から私たち人類への語りかけをイエスを通しておこなっておられます。私たちはイエスのことば、イエスの教え、イエスの生涯を通して神の語りかけを聞いているのです。イエスほど人類に対する神の語りかけや教えを、最も適切なことばでお語りになった方はいません。なぜなら、イエスこそ人類に対する神の語りかけそのものだからです。
初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。
(ヨハネ1章1節)
旧約聖書には神のことばは預言者など、特別な人々が受けとめて、自分のことばで一般の人々に伝えていましたが、新約聖書はイエスの語られたことばをそのままギリシャ語で伝えています。イエスは当時の話しことばであるアラム語(ヘブライ語の方言)で人々に話しておられましたが、当時の世界共通語はギリシャ語でした。
ですから、イエスの語られたことばも、ギリシャ語に翻訳して書かれ、伝えられてきましたが、イエスが言われた通りの音声をそのままギリシャ語のアルファベットで表わして書き残している個所もあります。十字架上でイエスが叫ばれた「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」(マタイ27章46節)がその一例です。当時、人々はイエスのことばをそのまま聞いていたのです。神の声を直接聞くことが出来たとは何と素晴らしいことでしょう。
神は、むかし先祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました。(へブル1章1節)
神がイエスによってお語りになったことばには力と権威がありました。イエスの教えに反対していた律法学者たちがイエスを捕えようとして役人たちをイエスのもとに遣わした時のことです。
それから役人たちは祭司長、パリサイ人たちのもとに帰って来た。彼らは役人たちに言った。 「なぜあの人を連れて来なかったのか。」役人たちは答えた。「あの人が話すように話した人は、いまだかつてありません。」(ヨハネの福音書7章45、46節)
イエスが語られたことばにはそれほど力があったからです。今では、私たちはイエスのことばを直接聞くことはできませんが、そのことばを聖書の中から読むことができます。
新約聖書の中には、イエスの語られた言葉をそのまま記録したものや、イエスの教えを聞いていた人々による証言の記録がたくさん書かれています。イエスは聞く人の心に合わせて、最も適切なことばで教えておられたからです。
ですから、どうかあなたも日々イエスのことばに耳を傾けてください。そうすることによってあなたの人生が変ります。あなたに対する神の語りかけを聞くために、毎日聖書を読むことを習慣にしてください。毎日聖書を読む習慣がまだできていない方は新約聖書から読み始めることをおすすめします。聖書のことばを通して、神があなたに語りかけておられることを感じることができるように、読んだ後しばらく静かに待ちましょう。神は生きておられ、あなたとの個人的な関係を望んでおられるからです。もし、あなたがいつもとは違う何か新しい良いものをお感じになったなら、それは神からの語りかけです。神は悪い思いや、害になるようなことは決してお語りになりません。正しい道に導こうとさいますが、意味なく罰したり苦しめたりはなさいません。
神のことばは、必ずしも声として耳に聞こえるようなものではありません。あなたの心に響くものです。それによって、あなたと神との良い関係を揺るぎのないものとして築くものです。
神は今もあなたに、イエスを通して語りかけておられます。あなたに対して最も適切な時に、適切なことばで語りかけ、気付かせ、役立て、助け、平安と永遠の希望を与えてくださいます。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード祈りの家族
桜井 剛