親愛なる祈りの家族の皆様。
祈りの家族の皆さんの中には私と同じように長い人生を生きてこられた方々がおられると思います。その中で喜びも悲しみも多くのことを経験してこられたことでしょう。積み重ねて来られた数々の経験のゆえに、心から敬意を表したいと思います。それは決して無意味ではありません。
人は右に曲がったり左にそれたりしながらも、主の教えを目指してそれぞれ自分の道を生きるものです。主を敬い主を愛して生きる限り、失敗や喜べないことがあったとしても、何も恐れることはありません。人生はこうでなければいけないとか、これが唯一の正しい道、正しい生き方であると言うものはありません。ただ、主の教えを心にとめてそれを目指して感謝しつつ生きるのです。たとえつまずいても起き上がり、挫折しても自分の人生を生き抜くのです。主と共に歩んでいる限り、決して恐れることはありません。
最近、大勢の有名なスポーツ選手たちが引退を表明しました。多くの人々が、引退後の彼らがこれからどんな生き方をするのか興味を持っているようで、テレビなどで大きくとりさたされています。けれども、私は彼らが有名だからと言って彼らの引退後の人生の生き方について特別に興味はありません。むしろ、私が心にかけているのは、祈りの家族の皆さんが、年老いてからどのような生き方をなさるのか、また、永遠のいのちの希望をしっかりと持っておられるだろうかということです。イエス・キリストを信じている方が、どのように人生を生き抜くか、これは私にとってとても大切なことだからです。
レックス・ハンバード牧師はメッセージの最後にいつもこう言っておられました。
「あなたはたった今心臓が止まったとしても、イエス・キリストを信じて永遠のいのちを与えられているので何も恐れることなく、神の前に出られるという確信がありますか。」
「もし確信がなかったら、あなたのために一緒に祈りますから、イエス・キリストを心に受け入れて、永遠のいのちの確信を持ってください。」
私たちはそれぞれ自分の人生で色々なことを経験してきました。素晴らしいことを行なって社会に貢献して来られた方もおられることでしょう。これからの人生をどのように生きるかを既に決めて、実行しておられる方もおられるかも知れません。それは素晴らしいことです。しかし、地上の人生の向こうにあるもう一つの人生に備えることも大切であることを忘れてはいけません。
それは決して怖ろしいことではありません。逃げ回る必要もありません。逃げ切れるわけでもありません。イエス・キリストを心に信じて、これからの全てをお任せして楽しく過ごすのです。そうすれば、いつも平安を失うことはありません。あなたを造られた方が共におられるからです。
人生は長いようで短いのです。今から備えても決して早くはありませんし、今からでも遅すぎることはありません。
旧約聖書伝道の書を書いたと言われているソロモンはこう教えています。
見よ。私がよいと見たこと、好ましいことは、神がその人に許されるいのちの日数の間、
日の下で骨折るすべての労苦のうちに、しあわせを見つけて、食べたり飲んだりすることだ。これが人の受ける分なのだ。
実に神はすべての人間に富と財宝を与え、これを楽しむことを許し、自分の受ける分を受け、自分の労苦を喜ぶようにされた。これこそが神の賜物である。
こういう人は、自分の生涯のことをくよくよ思わない。神が彼の心を喜びで満たされるからだ。(伝道の書5章18-20節)
そして最後にこう締めくくっています。
結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。
これが人間にとってすべてである。(伝道の書12章13節)
聖なる神を恐れることとは、イエス・キリストを信じて全ての罪を赦していただくことです。
その命令を守るとは、イエス・キリストをいつも心に持って、その教えに従うことです。
そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。(ピリピ人への手紙4章7節)
私は祈りの家族の皆さんが最後まで祝福されて、平安と喜びのある人生を送ることを常に願っています。そのために大切なことはイエス・キリストを心に受け入れてその教えに従って生きることです。あとは、全てを主にお任せして、どんなことがあっても、祈り合い励まし合って楽しい日々を過ごしていただきたいのです。
人生を楽しむことは神の御心です。決して悪いことではありません。クリスチャンが楽しみを遠ざけて、いつも辛いことばかりを求めていたら、誰が福音を信じるでしょうか。信仰生活にはたくさんの楽しみがあります。それを大いに楽しんで良いのです。
確かに、人生には辛いことや悲しいこともたくさんあります。けれども、そればかりに目をとめていたら、喜びを逃がしてしまいます。辛いことや悲しいことは祈って、あとは神にお任せすればいいのです。私もそのためにお祈りします。皆さんに、主にあって祝福される楽しい日々を過ごしていただきたいからです。
祈りの家族の皆さん、どんなことがあろうとも、主にあって人生をせいいっぱい喜びましょう。もういちど言います。喜びましょう。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード祈りの家族
桜井 剛