レックス・ハンバード祈りの家族
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2019年1月
親愛なる祈りの家族の皆様、
新しい年が始まりました。今年はどんな年になるでしょう。祈りの家族の皆さんも、大きな期待と共に多少の不安も入り混じった気持ちもで2019年をお迎えになったことでしょう。
けれども、主が共にいてくださり、互に祈り合っている祈りの家族ですから、基本的には何も心配することはありません。主はあわれみ深く、情け深い神。怒るのにおそく、恵とまことに富んでるからです。(詩篇86節)
そこで、祈りの家族は2019年を通して、人を赦し、人を思いやることを自分の周りの人々に実践しましょう。そうすれば、イエスは私たちを神の子どもと呼んでくださいます。そして、あなた自身もその平和の日々を満喫ことができます。残り少ない大切な毎日を、一瞬たりとも、人をさばき、怒りながら過ごす必要はありません。毎日を喜びと感謝に溢れて過ごしましょう。
平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。(マタイ5章9節)
グローバル化が進み、色々な国の人々に出会う機会が増えてきました。時には文化や習慣の違いから、不快な思いをする方も多いと聞いています。それは必ずしも、外国人との間に起こることばかりとは限りません。日本人どうしでも、考え方の違いや、世代の違いから、誤解や摩擦が起こり、不快な思いをすることがあることでしょう。
そんな時、しばしば、先ず相手を批判してしまいがちです。自分は正しく相手が間違っている、と思ってしまうからです。きっと、相手もそう思っていることでしょう。互いに自分は正しく相手がおかしい、と思っていては決して解決しません。
私たちが自分の勝手な判断で人をさばくとしたら、神はどんなにかたくさん、私たちをさばく正当な理由をお持ちになっていることでしょう。
さばいてはいけません。そうすれば、あなたがたもさばかれません。人を不義に定めてはいけません。そうすれば、あなたがたも不義に定められません。赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦されます。(ルカ6章37節)
この年末年始に私の健康を心配して、娘が孫たちをつれて、会いに来てくれました。皆さんの中にもこの時期にそのような経験をなさった方がおありと思います。とても嬉しいものですね。
けれども、育ち盛りの男の子がそろえば、おとなしく行儀良くばかりはしていません。いつもは静かな我が家がひっくり返るようでした。その時、私は思いました。神はどんなにか私たちのことを忍耐深く見てくださっていることでしょう。未熟だった私をここまで導いてくださいました。たくさんの失敗や過ちを赦してイエス・キリストの十字架によって覆い隠してくださいました。これからも、そうしてくださることでしょう。そう思って孫たちを見ていたら、私をご覧になっている主のお心が伝わって来るような気がして、心が熱くなるのを感じました。
人を赦し受け入れることは、人を変えることではなく、自分が変わって、その人を喜んで受け入れることができるようになることです。
多くの皆さんがご存じのように、人を赦せなかったために、大きな悲劇となった事件がありました。ちょっと注意されたことに腹を立てて追いかけ、あおり運転を繰り返して怒りを発散させたため、とうとう、二人もの尊い命が失われるという結果となってしまいました。どんなに後悔しても、取り返しがつきません。人を赦さない罪は、始めは小さなものでも、自分の中で勝手にどんどん大きくなってしまい、制御できなくなるのです。
人を赦すことは妥協することではありません。大きな心で人を包み、最後にはその人を変えてしまうことです。
人を恨んで争ったり戦ったりすることは、自分の身勝手な心に任せて行動することです。赦すことは神の愛と赦しの力に頼ることです。赦しの手本となられたイエスを愛する心さえあれば誰にでもできます。自分の力に頼って戦い、奪い取れば次の戦いを生み出し、滅びるまで限りなく続きます。けれども、赦し愛するなら、相手が味方になって、戦う必要がなくなります。
神はイエス・キリストによって私たちの罪を赦し、私たちの手本となって人を赦すことの大切さと素晴らしさを教えてくださいました。
もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたを赦してくださいます。(マタイの福音書6章14節)
神は私たちの心の内にある罪の性質をご存知です。ですから、赦しなさい、愛しなさいと繰り返し私たちに教えておられるのです。
自分は大丈夫だ、と思っていますか。人を赦さない心が、いつどんな結果を招くかは私たちには分かりません。その反対に、人を愛し赦すことがどんなに素晴らしい結果を生み出すかも計りしれません。けれども、イエスは全てをご存知の上で、罪のないご自分が十字架を受け入れることによって、人の罪を赦し、神の義を全うされたのです。
そのとき、イエスはこう言われた。「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」(ルカの福音書23章34節)
あなたは過去又は現在、人から嫌な思いをさせられて苦しんでおられますか。今悪い仕打ちを受けていますか。犯罪なら警察に任せましょう。不当な扱いなら弁護士や裁判所に任せましょう。けれども、相手を恨む心を赦す心に変えることはあなたに任されています。神はあなたが赦す心を学び取るのを忍耐強く見守っておられます。神の助けによって平安を勝ち取りましょう。
しかし主よ。あなたは、あわれみ深く、情け深い神。怒るのにおそく、恵みとまことに富んでおられます。(詩篇 86篇15節)
神が忍耐強くあなたを見守っておられるこの年を平安と喜びに溢れた良い年にしてください。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード祈りの家族
桜井 剛