親愛なる祈りの家族の皆さん
祈りの家族の皆さんの中の多くの方が私と同じくらい長い年月を生きてこられ、さまざまの苦労、喜び、悲しみを経験して今のあなたになられたのだと思います。
けれどもその人生に対する感じ方や受け止め方は人によって違うことでしょう。
あなたはご自分の人生をどのように思っておられますか。
「苦労の多い波乱の人生だ」と思う方もあれば「素晴らしい人生だ」と感謝する方もおられるに違いありません。いずれにしても、人生は神がその人だけに与えてくださった、一つしかない特別なプレゼントです。しかも、それがその人にとっては全てなのです。
プレゼントに何を贈るかは贈る人が決めるものであって、受け取る人はそれを選ぶことができません。どんなものでも、それが与える人の気持ちであり、心です。ですから、私たちはプレゼントを受け取る時、その品物ではなく、その人の心を受け取り感謝するのです。
ところが、最近のプレゼントはそのようなものばかりではありません。
贈る人が、受け取る人にプレゼントのカタログを送ってその中から好きなものを選んでいただくことができるのです。受け取る人がそれを選んだなら、あとはそれを受け取るだけで、代金など必要な全ての手続きはすんでいます。こうして贈った人も贈られた人も、そこに自分の気持ちをせいいっぱい表わすことができるのです。
神が与えてくださったあなたの人生は、あなただけに与えられたプレゼントですが、そのプレゼントは、最初から一方的に決まっているものではなく、与える方と受け取る人との対話によって、どのようにでも変わるものです。あなたの人生は神からあなたへのプレゼントですが、神とあなたとの共同作品でもあります。その人生をどのように生きるかは、与え主の心を思いつつあなた自身が決めるのです。祈りは、あなたが神と心を通わせて、あなたへのプレゼントである人生を決めていくためには、なくてはならないものです。
そのために、神は今あなたを生かしておられるのです。
神のプレゼントには制限がありません。どんなものでも受け取れますが、それを受け取るだけの準備と心構えが私たちの側に必要です。しかも、神はその訓練の機会さえも与えて信仰によって日々私たちを強め、助けてくださいます。なぜなら、受け取る準備ができていない人に大きなプレゼントをしては、かえってその人を不幸にするからです。
プレゼントをどう受け取るかは人によって違います。同じものを受け取っても、「ああ、いい物をいただいた」と思う人もあれば、「なんだこんな物」と思う人もあるかもしれません。
あなたは神からのプレゼントであるご自分の人生をどのように思っておられますか。
私たちに命という素晴らしいプレゼントを与えて、この地球上に生かしてくださっている神は、これからも私たちを見守り、励まし、助けて、最後まで面倒を見てくださいます。どんなことがあろうとも、それが神から私たちに与えられたプレゼントなのです。喜びましょう。感謝しましょう。命という素晴らしいプレゼントを最後までみごとに使いきって、神に喜んでいただこうではありませんか。
というのは、すべてのことが、神から発し、神によって成り、神に至るからです。
(ローマ人への手紙11章36節)
私たちの命は神から与えられ、現在、神によって生かされ、やがて神のみ手にお返しします。これによって私たちの人生は完成するのです。
先に何があるとしても、神が用意してくださっているのですから、素晴らしいに違いありませんから、何も心配する必要はありません。恵み深く愛に富んでおられる神を信じましょう。
私は本当に良い人生を与えられていると思っています。それは決して、平坦で楽しい事ばかりだという意味ではありません。苦しいこと、悲しいこと、辛いこともたくさんあります。それでも、善い人生だと思っています。神はあわれみ深く恵みに富んでおられます。
何にもまして、イエス・キリストに出会うことができて、この方を通して、本当の神を知ることができたのは大きな喜びです。そして、人生の本当の意味が分かり始めました。80年間生きてやっとわかり始めたところですから、私の学ぶべきことはまだたくさんあるはずです。
神は今、あなたや私の人生をどのようにご覧になっておられるでしょうか。
どうか、これからも神と共同であなたの人生をもっとすばらしいものにしてください。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード祈りの家族
桜井 剛