祈りの家族への手紙:2019-11

自然災害が何と多く激しいこの頃でしょう。多くの方々が今も苦しみ不安と不自由な毎日を過ごし、命を失った方さえおられます。私の地域ではあまり被害はありませんでしたが被害を受けられた方はどんなに大変な日々でしょう。主の憐れみを祈り求めています。

私は自分が、今もこの地球上に生き続けていることにどんな意味があるのだろうと考えることがあります。祈りの中で、主にこう問われていると感じるのです。「お前は自分に与えられている残り少ない人生をひたすらわたしと人々のために、生きていく決意があるのか。」

もちろん、イエス・キリストに出会うことができたのは私の人生で最も大きなことでした。それだけでも、私の人生は決して無駄ではなく、十分な収穫を得たと思っています。私のためにイエス・キリストをこの世に送ってくださった神を知ることができたからです。

かつて、私が物理学を目指したのは、存在する全てのものの根源と意味を知りたかったからでした。けれども、すべてのものの源である神が私を見出してくださったので、私の行く道は変わりました。物理学によってではなく、その答えを見出すことができました。しかし、私はこの世界にどれ程の貢献ができたのでしょうか。もし、私が死んで主のもとに帰って行ったら私が生きた痕跡は消えて何も残らないのでしょうか。決してそうではありません。

皆さんはご自分の人生をどう思っておられますか。辛かったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと、感動することもたくさん経験なさったことでしょう。今もその連続だと思います。どのような人生であっても、生きてきた事実には確かな意味があります。たとえ失敗ばかりして、人に迷惑をかけてきたと思うことがあっても、いない方が良かったと思ってはなりません。何の役にも立てなかったと思うのは、役に立ちたいと思う強い気持ちがあるからです。悪いことをしてしまったという反省は、良い事をしたいという願いの現れです。神はイエス・キリストの十字架によって、私たちの自責の念を全てぬぐい取ってくださいます。そして良いことはどんな小さなことでも知っておられ、それを用いて、人類の歴史に、何かを残してくださいます。

「生まれてきてよかった」という歌があります。とてもよい響きで、その通りです。どんなことがあってもあなたの人生は生きてきて良かったのです。これからも感動に溢れた人生を生き続けてください。大切なことは、救い主イエス・キリストをいつも心に持っていることです。

皆さん一人一人の人生は、たとえ人には認められなくても、神はどんなに小さなことまでも、あなたの全てを知ってくださっています。世間に広く知られていてもいなくても、神の書の中には記録されているのです。

全ての人は互につながっています。広く世に知られていてもいなくても、気が付いていてもいなくても互いに影響し合っているのです。全ての人が互いになくてはならない存在です。

かつて私は仕事上アメリカと日本の間をしばしば飛行機で飛ぶことがありました。夕刻に大陸の上を飛んでいると、何もない広い草原の中に小さな光が見えることがあります。どこの街からも遠く離れているその家に、誰かが住んでいて、そこに生活があるのだと感じた時、不思議な感動を覚えました。そこに住んでいた人は、遥か上空を飛んでいた私の気持ちを知ることなどないでしょう。けれども、その経験は私の生涯に大きな影響を与えました。神は私たちひとりひとりをこんな風に愛と恵みを注いで見ておられるのだと思いました。神の目にはあなたの人生は大切なのです。ですから、どうか自分に与えられた命の限り力を尽くして神の前に生き続けてください。私もそうします。あなたが地上の生涯を終えた後にも、あなたが存在し、誰かに影響を与えたという事実は、人から人へと伝わって残ります。そればかりではなく、神の書に記されて永遠に残るのです。

レックス・ハンバード牧師は、テレビ番組の中でいつもこのように問いかけておられました。「たった今あなたの心臓が止まったとしたら、神の前に立つことが出来るという確信がありますか。なかったら、今、私と一緒にお祈りしてください。」 

『愛する主よ、今イエス・キリストを私の救い主として信じ、心に受け入れます。私の人生を、あなたと共に歩むことができるよう導いてください。アーメン』 

もしあなたが既にこの祈りをなさっていたなら、もう何も心配することはありません。神はあなたの過去の全ての罪を取り除き、新しい心といのちを与えてくださいました。人生が終わる時には、贖われた全ての人々と共に永遠の御国で神の栄光につつまれて喜び歌うのです。その日を思いつつ、今しばらくの間、さまざまな問題に出会っても前に向かって進みましょう

あなたは愛されています。

レックス・ハンバード祈りの家族

桜井 剛