No. 202003 山上の垂訓VI
衣食のことで心配するのはやめなさい
神の国とその義とをまず第一に求めなさい
そうすれば、それに加えて、必要なものはすべて与えられます
そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい。こういうものはみな、異邦人が切に求めているものなのです。しかし、あなたがたの天の父は、それがみなあなたがたに必要であることを知っておられます。
だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。(マタイの福音書6章31-34節)
心配をするのはやめなさいと言っても、無計画であってもよいと言うのではありません。明日のことを心配しなくても良いと言われるのです。心配するだけでは何の役にも立ちません。神は私たちには何が必要かを私たち以上に知っておられます。ですから、今日のことに十分満足して、明日のことは明日また頑張れば良いのです。そして、全てを主にお任せして今日はゆっくりと休んでください。それがあなたの免疫力を高め病気に打ち勝って健康が守られる秘訣です。
神の国とその義とをまず第一に求めなさい。とイエスは言われました。神の国の義とは何でしょう。神の正しい教えが支配する国が神の国です。その義とは、神が定められた神の国のルールに従って生きることです。
イエス・キリストを救い主として信じることによって、私たちの罪がイエスの十字架の死と復活によって贖われ、神の義が成立しました。ですから、その事実を自分のものとして受け入れることによって、私たちは神の前に罪のないものとされるのです。これが、神が私たちのためにお定めになった神の義です。あなたは、この神の義を心に受け入れるという決断をもうなさいましたか。多くの方がうなづいてくださっていると思います。もしまだでも、遅すぎることはありません。今すぐ決断してください。そうすれば、あなたも神の国を受け継ぐ者となるからです。天の御国であなたのために大きな喜びがあることでしょう。その決断を私にもお知らせくだされば私もその喜びに加われます。
どうか、神の国とその義を第一に求めてください。
あなたの人生において、一番大切なことは何でしょう。莫大な資産を築くことでも、有名な人物となって名を残すことでもありません。
どんなに多くの資産を築いても、それは永遠に自分のものとはなりません。やがて、私たちはこの世を去って、持ち物全てが他の人のものとなります。何も持たずにこの世を去るのです。
人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。(マタイの福音書16章26節)
ですから、自分の肉の命のことで心配をするのはやめて、神と私たちとの関係をしっかりと修復し、つないでくれる、神の義を受け入れて、その上に私たちの人生を築いてまいりましょう。そうすれば、約束の通りに、永遠のいのちが私たちに与えられるのです。
そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます
今まで心にかかっていて、私たちを苦しめていた全ての罪が赦され、神の前に義とされるだけでなく、神の国が自分のものとして与えられるのです。それだけでも充分ですが、それだけではなく「それに加えて」とイエスは言われます。「私たちが求めるすべてのものが与えられる」のです。
私たちが神への信頼と信仰を持って行動する時、神は惜しみなく豊かに恵み、祝福を注いでくださいます。どのような状況の時にも、私たちは全面的に神を信頼していいのです。神は私たちの天の父だからです。
あなたがたのうちのだれが、自分の子がパンを求めているのに石を与えるでしょうか。魚を求めているのに、蛇を与えるでしょうか。
このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちには良いものを与えることを知っているのです。それならなおのこと、天におられるあなたがたの父は、ご自分に求める者たちに、良いものを与えてくださらないことがあるでしょうか。(マタイの福音書7章9-11節)
ですから、その日一日を終えた時、明日のことは心配しないで、神に感謝し、安心して床に就きましょう。主はあなたが眠っている間にも、あなたの心と体に新しい力を与え、明日に備えさせてくださいます。
あなたは神の子どもであり、神の国はあなたのものだからです。