親愛なる祈りの家族の皆様
4月12日はイエス・キリストが死を打ち破って復活されたことを記念するイースターです。記念するだけではありません。イースターは私たちもイエスと同じように死に勝利して永遠のいのちに復活するという約束を確認する日です。
私たちの命は神の御手の中にあり、日々神の恵みによって生かされているのです。命は物ではありませんから、姿も形もありませんが、人と人とをつなぎ、神と人をつなぐものです。そこに、愛や思いやりが生まれるのです。それがない命は空しく味気のないものです。ですから、たとえ一時的に困難な苦しい状態があったとしても生きていること自体が素晴らしいことです。命を自分への賜物として生きている限りは喜びや感動も必ずあるからです。与えられた命に感謝し、最後の瞬間まで日々を大切にして生きてまいりましょう。
私はそう決めています。ですから、自分が病気であることを時々忘れてしまうことがあります。けれども、皆さんが祈ってくださっていることは決して忘れません。
最近、子どもに対する虐待が頻繁に発生して人々の心を痛めています。命の素晴らしい価値を見失っているからです。確かに、子育てには辛く苦しいことがたくさんあります。けれども、その何倍もの喜びと感動があることを体験できる人は幸いです。その喜びをないがしろにして、ほかにどんな喜びを求めようとするのでしょう。
長い間生きてきた今だからこそ私は自信を持って言うことができます。辛かったことは忘れることができますが、本当の喜びは一生の間残ります。自分に託された命の価値は全世界にも値するものです。命の与え主であられる神の前に厳粛な気持ちで、自分の命も他人の命も大切にしましょう。今という時をせいいっぱい正しく生きてまいりましょう。そうすれば、困難な時にこそ、神は一層そば近くにいてくださり、私たちに必要なものを全て備えて守ってくださいます。
主イエスは神ご自身でありながら、私たちの命を大切なものと思われて、私たちと同じ姿になってこの世に来られたのです。そして、私たちを苦しめている罪から救うために、全ての苦しみを引き受け、十字架の上でご自分の命に代えて罪の代価を支払ってくださいました。イエスによる罪の贖いを、自分のためであったと信じる者には、もはや罪の咎めも罰もありません。私たちは神の子どもとして永遠の命と神の国を受け継ぐことができるのです。神はイエス・キリストを復活させることによって、私たちの復活を保証してくださっています。イースターはその約束を改めて自分のものとして受けとめて、感謝する日です。
愛する皆さん、私たちの命は死によって終わるものではありません。けれども、このままの命が続くのでもありません。死と復活を通して永遠に続くのです。
私たちが神の栄光に包まれて永遠のいのちを喜び楽しむか、それとも、神の臨在から引き離されて暗闇に落ちるか、それは、イエス・キリストの十字架による罪の贖いを信じて、受け入れるかどうかにかかっています。
私はこの手紙を書きながら、お一人お一人のために祈らずにはいられませんでした。誰一人として、イエス・キリストによる命がけの救いの道からそれることがないよう願っているからです。
今は世界中の人が命の危険にさらされているように感じて、恐れているかもしれません。けれども、私たちの命はいつでも神の御手の中にあるのです。私たちがそれを拒んで、そこから逃げ出そうとしない限り、決して心配しなくてもよいのです。神はお与えになった命には責任を持って最後まで守ってくださいます。与えられた命をどのように生きるかは私たちの責任です。ですから、必要以上に心配をしたり、恐れたり、怒ったり、恨んだりしないで、全ての人と平和を保ち、神の子どもとして、喜びと感謝に溢れて生きてまいりましょう。
「あなたがたに私の平安を与えます」とイエスは言われました。それを信仰によって受け取り、最後まで持ち続けましょう。周りの人々にもその喜びを分け与えましょう。そして、今の困難な時を生き抜こうではありませんか。あなたのためにいつもお祈りしています。
ハッピーイースター!あなたは愛されています。
レックス・ハンバード祈りの家族
桜井 剛