祈りの家族への手紙:2020-05

 親愛なる祈りの家族の皆様

 十字架と復活から50日後は、ペンテコステ(五旬節)と呼ばれるユダヤの祭日でした。この日に起こった重大な出来事によって人類に新しい歴史が始まったのです。

 復活なさったイエスは40日のあいだ大勢の人々にご自分の姿をお見せになって、復活が現実であることを証明なさり、弟子たちにはこう言い残して去って行かれました。

 「わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ28章20節)

 見よ。わたしは、わたしの父が約束されたものをあなたがたに送ります。あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。」(ルカ24章29節)

 弟子たちは言われた通りにひと所に集まって祈っていました。すると、10日後のことです。ちょうどペンテコステの日に、イエスを思い、祈っていた弟子たちの上に、イエスの臨在が聖霊となって下ったのです。すると、どうでしょう。彼らは力を受けて色々な国のことばで神を賛美し始めました。彼らは信じて待ち、約束の聖霊を受けたのです。

 祭りのために各地からエルサレムに集まっていた人々は何事かと駆け寄りました。そして、ペテロの話を聞いてその日には3000人がイエスを信じました。

 それ以来、弟子たちは、イエスが共にいてくださるという確信と勇気が与えられて、周りの国々にこの福音を伝え始めたのです。

 「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」

使徒の働き 1章8節)

 私たちは人としてのイエスの姿を今はもう見ることができません。しかしイエスは今でもいつでも、あなたや私と共にいてくださいます。あなたが恐れや弱さを感じる時、イエスが共にいてくださるという約束を思い出してください。

 では、私たちはそれをどのようにして、実感することができるのでしょう。

 あなたはイエスが共にいてくださることを感じておられますか。いま、不安と恐れで心が重くなってはいませんか。

 おそらく、イエスの弟子たちや、その教えに従っていた人たちも、イエスが去ってしまわれた後は同じようにとまどい、恐れを感じていたことでしょう。

 数々のいやしと奇跡、心に迫る教え、愛と恵みに満ちたまなざし、それらのものがもう見られなくなったからです。

 しかし、聖霊が彼らの心を満たした時、彼らはイエスの臨在をはっきりと感じました。そして、弟子たちは変わりました。新しい力を受けたのです。彼らは迫害が去るようにと願っていたかも知れませんが、弟子たちに対する迫害は、それ以後ますますひどくなり、大勢の殉教者が出ました。けれども、迫害を押し返して、周りを変えていく力を神が与えてくださいました。弟子たちが変わり、それによって世界の歴史が変わったのです。

 イエスはそれと同じ力を、あなたにも与えたいと願っておられます。

 弟子たちに聖霊が下った時のように、イエスがあなたの心に働いてくださるとき、状況は変わります。まず、あなた自身が内側から変わるからです。

 世界中の人々を恐れさせている感染症は、全ての人の大きな脅威となっています。けれども、やるべきことを一つ一つ守って実行しているなら、むやみに恐れる必要はありません。また、恐れるだけでは何の役にも立ちません。このパンデミックを通して神は私たちに何を教えようとしておられるのでしょうか。あなたはここから何を学び取りますか。これは私たちがさらにキリストの御姿に似るものとなる大切な一歩となるかも知れません。どうぞ期待を持って毎日を生きてください。

 これまでにも増して神を信じて、何が一番大切なことかを見極める力を持ちましょう。

 勇気を出してこう祈りましょう。「弟子たちが変えられたように、私を変えて、愛と祝福によって周りを変える力を与えてください。」

 私もあなたとご一緒にお祈りします。イエスはいつでも、あなたと共にいてくださいます。

 あなたは愛されています。

レックス・ハンバード祈りの家族 

桜井 剛