親愛なる祈りの家族の皆様、

　ダビデは詩篇の中で、このように主を賛美しています。

　幸いなことよ。弱っている者に心を配る人は。主はわざわいの日にその人を助け出される。

　主は彼を見守り、彼を生きながらえさせ、地上でしあわせな者とされる。

　主は病の床で彼をささえられる。病むときにどうか彼を全くいやしてくださるように。

　（詩篇41章１－３節）

　この言葉を読むと、神は弱っている人や苦しんでいる人に心を寄せる人を祝福してくださることが分かります。ですから、祈りの家族の祈りは聞かれるのです。その祈りの答えがすぐに与えられることも、素晴らしいのですが、答えが届くのを待っている間も、また恵みです。何が私たちに一番良い大切なことかを理解させていただけるチャンスです。私たちの人生の価値を高めてくれる素晴らしい時間です。あなたの将来に広がる神のご計画の一端を知るようになるからです。神は私たちの思いや、私たちの願い以上のことを、私たちのために用意してくださっています。神の大きな思いやりの心に、私も、何とかついて行きたいと思います。

　私たちが生きているこの世界は、日々めまぐるしく変化しています。今まで考えられなかったような便利なものも、当たり前のようになっています。長く生きれば生きるほど、その変化の大きさに対応していくことすら難しくなるほどです。

　私たちの肉体は日々衰えていきます。今まで良く分かっていたことや、平気でやっていたことも出来なくなってきます。けれども心配しなくてもいいのです。何もかも理解して世の中の動きについて行く必要はありません。肉体は日々衰えても霊的には日々新しく強くされているからです。全てのことを承知して支配しておられる神が私たちと共にいてくださり、私たち一人一人は神の御心の中で、キリストの品性に近づくために進歩するのです。

　ですから、私たちは落胆しません。たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。（コリント人への第二の手紙４章１６節）

　今あなたの心の状態はいかがですか。コロナ禍が心配ですか。経済的な心配事ですか。健康のことですか。多くの皆さんがその心配事の一つまたは多くを持っておられます。しかし、それが私たちの全てではありません。私たちの魂はいつも主によって光輝いているからです。もし、いま喜びと平安に満たされているとしたら大いに神に感謝しましょう。もし、心配や不安があっても、大丈夫です。ご一緒に主の名によって祈りましょう。神はあなたの心の中にある心配ごとを全て知ってくださっているからです。

　ダビデがその波乱の多い人生の中から学んだ大切な秘訣、それは自分より弱い者に気配りをすることです。そうすれば主はわざわいの日にその人を助け出されるのです。自分の弱さだけを見続けてはいけません。あなたの優しい言葉やちょっとした手助けを必要としている人に気配りをしてみてください。自分がどんなに恵まれ、助けられているかが分かってきます。

　私は旧約聖書の詩篇を読むたびに思います。イスラエルの王であったダビデは、しばしば困難や問題に直面し、そのたびに神に祈り、神を賛美して助けられ、一層神に近づけられています。彼は自分への助けを求める前にまず主を賛美し、周りの人々を思いやることを忘れませんでした。それ故に何のためらいもなく主の助けを求めることができたのです。

　私もダビデが詩篇で歌っているように、困難を感じるたびに、周りの人を思いやり、神に近づく者になりたいと思っています。そうすれば、苦しい時も喜びの時も、いつも神を賛美し、何の遠慮もなく神の確かな助けを求めることができるからです。

　あなたがたのうちに苦しんでいる人がいますか。その人は祈りなさい。喜んでいる人がいますか。その人は賛美しなさい。あなたがたのうちに病気の人がいますか。その人は教会の長老たちを招き、主の御名によって、オリーブ油を塗って祈ってもらいなさい。信仰による祈りは、病む人を回復させ、主はその人を立たせてくださいます。（ヤコブの手紙５章１３－１５節）

　私は皆さんとご一緒に祈りの家族の一員であることを大きな喜びと思っています。愛する皆さんと同じ心で、私たちの主イエス・キリストと共に生きることができるのは本当に幸せです。そして、その思いは日ごとに強くなっています。

　私たちは心を合わせて祈り合い、支え合います。その祈りを聞いてくださる方は万物の創造者であり、私たち一人一人のそばにいてくださる方です。私たちが信じ従っている方こそ、私たちの全てを始めから終わりまで完全に知り尽くし支配しておられる方です。私たちもまた、ダビデのように主に信頼し、周りの人々を思いやり、神の恵みを受け続けてまいりましょう。

　あなたは愛されています。　

　　　　　　　　　　　レックス・ハンバード祈りの家族

桜井　剛　

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