親愛なる祈りの家族の皆様
イエスが力あるわざを発揮してくださるのは困っている人や苦しんでいる人がそこにいるからです。イエスは病人や目の見えない人、体の不自由な人、悪霊に取りつかれて苦しんでいる人をご覧になると放ってはおけなかったのです。必ず深い同情をお示しになり、「わたしに何をしてほしいのか」とお尋ねになります。それはイエスが地上で宣教の働きをなさっていた時に限りません。今も病気や心配事で苦しんでいる人々に寄り添いその苦しみから解放したいと願っておられます。イエスはいよいよこの世を去る日が近づいたとき、弟子たちに「わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません。」(ヨハネの福音書14章18節) と約束なさいました。今月はペンテコステを記念する月です。イエスは今も聖霊を通して呼びかけておられます。「わたしに何をしてほしいのか」。あなたは何と答えますか。
イエスが私たちの毎日の生活に関心を持ってくださるのは、大きな困難に直面した時だけではありません。日々、いつでも私たちに寄り添ってくださっています。
祈って問題が解決した時や病気の癒しを経験した時には、誰でもイエスの愛と慈しみを感じることが出来るでしょう。でもあなたの願い通りにならないとしてもがっかりしないでください。そんな時にこそ、イエスがあなたのすぐそばにおられて、更に良いものを与えようと準備しながら、その時を待っておられることを忘れないでください。
世の中には不条理なことや疑問に思うことがたくさんあります。どうしてこんなことがゆるされているのだろう、どうしてこんなことになってしまったのだろう、などと考えると心が落ち着きません。そんな時私は全てを神にお任せして心を静め、聖書を読むことにしています。
すると主はみことばを通して大切なことを分からせてくださいます。イエスは信じる者に寄り添っておられるからです。私は決して特別な人間ではありません。それなのに、全宇宙の創造者であられる方が、取るに足りない私を、どうしてこんなにも心にかけてくださるのだろうと思うと、驚きと感動で涙が溢れます。
イエスはあなたの人生にも同じように関心を持って寄り添ってくださっています。
どのような問題であっても、痛みや苦しみを経験している人をイエスが見過ごしになさることはありません。困難の中にある時こそイエスがあなたのそば近くにおられることを思い出しましょう。それだけでも大きな安心感が湧いてきます。イエスは決してあなたをお見捨てにはなりません。
神の子であるイエスが、なぜそこまで私たちに関心を持ってくださるのでしょう。神は被物の中でも人間だけを特別に深い交わりを持つ相手として創造なさり、さらに自由意志をお与えになりました。自分の意志で神に従ってこそ、神との深い交わりと喜びが生まれるからです。しかし悲しいことに、人間は神に背く方を選んでしまいました。それが罪の始まりです。そのため神と人との間に大きな壁が出来てしまったのです。その壁を打ち壊すために、神はイエス・キリストをこの世に遣わしてくださいました。救い主イエスを信じることは、神との交わりを取り戻すことです。あなたは既にイエスを心に受け入れ、信じていらっしゃることと思います。それならば、あなたと神を隔てるものは何もありません。父なる神はどのようにしてあなたに良い人生を与えようかと考えておられるに違いありません。どんな時にも神に信頼し、安心していてください。
今や人類は全世界を何度も滅ぼすことが出来るほどの大きく危険な力を持っています。罪に満ちた世界に生きている私たちは、必ずしも自分に起因しないことからでも、禍や苦しみに会うことがあります。悪が栄えているように見えることもあります。しかし心を騒がせないでください。既に神との深い関係を取り戻しておられるあなたは、神の祝福の中にいるのです。今はどんな状態であってもそれだけで失望してはいけません。神のご計画は私たちの想像を超えて大きく深いのです。
御子をさえ惜しまずあなたにお与えくださった方は、あなたを最後まで守り抜いてくださいます。たとえあなたが今、困難の中におられるとしても、「イエスと共に神の愛のご計画の中にいる」ことを忘れないでください。イエスは全てを知っておられ、あなたの全てを始めから終わりまでご計画の中においてくださっています。あなたの人生は今だけでなく永遠を通して、良いもので溢れるまで満たされます。
まことに私のいのちの日の限りいつくしみと恵みが私を追って来るでしょう。
私はいつまでも【主】の家に住まいます。(詩篇23篇6節)
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード祈りの家族
桜井 剛