祈りの家族への手紙:2022-10

2022年10月  

 親愛なる祈りの家族の皆様。

 クリスチャンにとって讃美歌は神をたたえるとともに信仰を外に表し、神に心を向けることです。それは霊的な健康を保つことに大いに役立ちます。

 最近の新しい讃美歌の中には良いものもたくさんありますが、私には古くから歌われている讃美歌が、より一層心に響きます。

 主を賛美し、主に語りかけるために讃美歌や聖歌を口ずさみ、聖書のことばを思い浮かべ、日々、力を与えられて心を整えましょう。

 モデーミハンバードが歌っていたゴスペルソングは今も私を励ましてくれます。日本でテレビの放映が続いていた頃はよく聞きましたので、皆さんもきっと同じようにお感じになったことでしょう。

 「私は山に向かって目をあげる、私の助けは、天地を造られた主から来る」というこの歌は、どんな時も主にある者に希望を与えてくれます。

 私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのだろうか。

私の助けは、天地を造られた主から来る。主はあなたの足をよろけさせず、

あなたを守る方は、まどろむこともない。(詩篇121篇1、2、3節)

 大きな困難をたくさん経験した詩篇の作者は、すべてを支配しておられる神に助けを求めています。苦しみの中から叫ぶ私たちの声は必ず神に届きます。

 誰でも大きな問題に直面すると気が動転して混乱してしまいます。困難に直面していると思ったなら、そこからひとまず目をそらして、主に心を向けてください。問題ばかりに目を向けていると、それをますます大きく感じてしまうからです。

 心を静めて神に祈り、全知全能の神に目を向けてください。主はいつでもあなたのすぐそばにおられます。

 私はかつて困ったことに出合うとまず自分の力で克服しようとしていました。

 初めはそれで、何でも解決するものと思っていました。若さゆえの愚かな高ぶりでした。問題の大きさを十分に理解しないで見くびっていると、失敗する危険があります。自分の力で何でも克服できると高ぶっていると、人の助けを受ける機会を失うからです。イエス・キリストを信じてからはどんなことでも、まず主に祈り、自分にできることは自分で、自分の力の及ばないことや、助けを必要とすることには謙虚に助けを求めることが出来るようになりました。

 あなたの周りには「困っている人を助けたい」と思っている人がきっといます。その人にもチャンスを与えてあげてください。何よりもまず主に、あなたを助ける機会をさし上げてください。

 わたしを呼ぶがよい。苦難の日、わたしはお前を救おう。そのことによってお前はわたしの栄光を輝かすであろう。」(詩篇50編15節)

 困難と闘わなければならない時は必ず来ます。その時はそれをしっかりと受け止めて、それだけに目を止めるのではなく、背後で働いてくださっている神に目を向け、その助けによって強くされて立ち向かうのです。そうすれば、困難が去った時あなたは以前よりももっと強くなって、神の栄光を輝かせるのです。

 私は大きな病気という弱さを持っていて、それがいつ暴れ出すか分かりません。それ故にパウロがコリントのクリスチャンたちに「私は自分の弱さを誇る」と言っていた言葉が、自分のこととして切実に感じられるようになりました。

 しかし、主は、「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである」と言われたのです。ですから、私はキリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。(コリント人への第二の手紙12章:9節)

 ですから愛する皆さん。主にあっては、弱さは力です。弱さを自覚して、謙虚に助けを求めましょう。主を賛美し、主に頼りつつ困難に立ち向かうとき、神から来る本当の強さが発揮されるのです。

 あなたは愛されているからです。

レックス・ハンバード祈りの家族 

桜井 剛