祈りの家族への手紙:2022-11

2022年11月  

 親愛なる祈りの家族の皆様。

 最近古い書類を整理していたら懐かしい写真が目に留まり、その頃のことを思い出しました。神の恵みがどんなに大きいものであったかを改めて振り返り感謝が溢れてきました。神は全てのことを通して愛と恵みを示してくださいました。

   
 私は毎年クリスマスに皆さんからのお便り、特にまだ救われていない家族や愛する方々が救われるようにと名前を書いて送ってくださった祈りのリクエストを直接ハンバード牧師に手渡して一緒にお祈りしていました。その時の写真を今月の暗証聖句カードに載せました。二人ともまだ若いですね。ハンバード牧師のオフィスには世界中から寄せられてきた祈りのリクエストが山のように置かれていました。

 神は私たちがどこにいても私たちの祈りを聞いてくださいます。なぜなら、神は全知、全能、遍在であって、特定の場所だけにおられる方ではないからです。いつでも信じている全ての人のそばにおられて、祈りを聞いてくださる方です。あなたが今おられるその場所であなたの祈りを聞いてくださいます。大切なことは私たちの心からの気持ちをしっかり表わすことです。それを表すためにハンバード牧師はエルサレムに行き、イエスが十字架にかけられた場所だと言われているカルバリーの丘でお祈りしたこともありました。ハンバード牧師のテレビ番組を見ていた人々が、世界中から大勢参加して一緒に祈りました。私も参加したことがあります。神は、主イエスをしのばせる場所まで遠くから出かけて行って祈る、その熱心さを見てくださったに違いありません。それ故、家族がイエスを信じた、教会に行くようになった、という便りが多く寄せられてきました。

 テレビ番組が放映出来なくなってからも、毎年クリスマスになると、私は皆さんの祈りのリクエストを持ってハンバード牧師のもとへ行き一緒に祈りました。神はその祈りを聞いてくださり、これまでに大勢の人がイエスを信じました。イエスの名によって求める真剣な祈りを神は聞いてくださるのです。

 イエスは言われました。「求めなさい。そうすれば受けるのです。それはあなたがたの喜びが満ち満ちたものとなるためです。」(ヨハネの福音書16編24節)

 祈ることは、相手のことを考えず、一方的に自分の願い事を並べたてることではありません。祈る相手と直接向き合ってその方の御声に耳を傾け、語りかけることです。自分の願い事だけに集中するのではなく、あなたの気持ちをイエスに知っていただくことに心を注ぎましょう。イエスとの交わりを喜びましょう。イエスはあなたが何を本当に必要としているのかを既に知っておられるのです。主の前に祈ることはありのままの自分と向き合い、自分自身を見つめることでもあります。こうして私たちは自分の願いが自分勝手なものなのか、それとも神の願いと一致するものなのか分かるようになります。その時私たちは素直にその願いを神に申し上げることが出来ます。そうすれば「求めなさい」と言われたイエスはあなたの願いの真剣さを見てくださいます。自分の思い通りになりさえすれば、祈る相手は誰でもいいというのではありません。あなたを命がけで救い、愛してくださっている神の子イエスとの深い交わりの中で求めているのです。

 ハンバード牧師の祈りはいつもそうでした。祈りのリクエストを書いてくださった方の気持ちになって、イエスの名によって祈り、神に求めてくださいました。私はハンバード牧師の祈りの態度から、たくさんのことを学ぶことができました。

  愛する皆さん。私たちは弱く罪深く、神の愛に頼るしかない者たちです。しかし私たちの真実な祈りは神の無限の力を引き出します。謙虚になって求めましょう。不可能を可能にする神の力とその助けを求めましょう。

 福音を伝えることは人を教え諭すことではありません。神の力を求めつつ生きる者の平安と喜びの姿を示すことです。その姿を見て、愛する人々の人生も変わるのです。求めましょう。そうすれば与えられます。そしてあなたは2倍の喜びに満たされることになるのです。

 あなたは愛されているからです。

レックス・ハンバード祈りの家族 

桜井 剛