祈りの家族への手紙:2023-04

2023年4月  

 親愛なる祈りの家族の皆様。聖書はこのように教えています。

 死ぬことと、死んだ後さばきを受けることが、人間に定まっています。(ヘブル9章27節)一方、人は長年にわたって長寿を探求してきました。昔に比べればかなり進歩しましたが、まだまだ誰も満足していないようです。

 私たちの命は死によって全て終わるのでしょうか。確かに私たちの体は死を迎えた時に動かなくなり、言葉も意志も通じなくなります。その時、私たちはその人の生涯は終わったと思うのです。私たちの霊的な部分は肉体には束縛されなくなります。体が死んで動かなくなった時、肉体の制約から解放された霊的な部分はそのまま新しいいのちに続くと聖書は教えています。それを信じている私たちには揺るぎない平安があります。それでも愛する人の死は私たちに大きな悲しみと喪失感を与えます。霊的な部分が肉体を離れて、その全ての機能から解放されるために、生きている者との交流ができなくなるからです。もう二度と会えないと思って、多くの人は打ちひしがれてしまいます。そんな時どうぞ思い出してください。私たちは永遠のいのちを持っているのです。ですから、死という冷たい現実の前でもひるまないでください。

 私たちを創造なさった神は、私たちの体だけではなく、私たちの霊的な部分をも創造なさった方だからです。私たちの肉体の活動が終わっても、私たちの霊的な部分は生き続けています。そして神との暖かい交わりの中に憩うことが出来ます。

 イエスが私たちの罪の代価を十字架の死によって支払ってくださったため、私たちは、神の前に罪のない者とされているからです。神は地上における全ての任務を終えられた イエスを私たちへの証しとして復活させてくださいました。それを信じる者は誰でも、神の前に罪のない、神の子どもとされているのです。恐れることはありません。神は私たちを罰しようと恐ろしい形相で立っておられるのではありません。愛をもって私たちを迎えてくださるかたです。ですから、私たちは今も後も安心して御前に出ることが出来ます。

 ヨハネはイエスと共に生活し、イエスの教えをいつも身近で聞いていました。彼が書いた福音書の中にイエスの祈りのことばが記録されています。

 イエスは目を天に向けて言われた。「父よ。時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すために、子の栄光を現してください。それは子が、あなたからいただいたすべての者に、永遠のいのちを与えるためです。」(ヨハネの福音書17章1、2節)

 さらに、ヨハネはその大切な真理を確認するために、迫害の中にあるクリスチャンたちに、こう書き送っています。

 私が神の御子の名を信じているあなたがたに対してこれらのことを書いたのは、あなたがたが永遠のいのちを持っていることを、あなたがたによくわからせるためです。(ヨハネの第一の手紙5章13節)

 あなたはご自分が永遠のいのちを与えられていることを日々心に留めていますか。

 私たちは様々な困難に直面しますがそれは一時的なものです。生活上の問題でも人間関係の問題でも、健康の問題でも、それが永遠に続くわけではありません。けれども、死だけはどうにもならない最後の敵です。けれども、神はそれさえも解決してくださいます。何という恵みでしょう。イエス・キリストの十字架と復活の力によるのです。
 
 イエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊が、あなたがたのうちに住んでおられるなら、キリストを死者の中からよみがえらせた方は・・・あなたがたの死ぬべきからだを生かしてくださいます。(ローマ人への手紙
811節)

 イエスを信じる私たちにとって死は何の力もないものとなりました。ちょうどイエスが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも新しいいのちに歩むのです。そして終わりの日に私たちは新しい復活の体によみがえると聖書は約束しています。

 死者の復活もこれと同じです。朽ちるもので蒔かれ朽ちないものによみがえらされ、卑しいもので蒔かれ、栄光あるものによみがえらされ、弱いもので蒔かれ、力あるものによみがえらされ、血肉のからだで蒔かれ、御霊に属するからだによみがえらされるのです。(コリント第一の手紙15章42-43節)

 主はご自分の復活により、あなたにも私にも、こんなに素晴らしいことを保証しておられるのです。私たちは愛されているからです。

レックス・ハンバード祈りの家族 

桜井 剛