祈りの家族への手紙:2023-05

2023年5月  

 親愛なる祈りの家族の皆様。
 自然界が命にあふれて、私たちのまわりに新しい力が働き始めていることを感じさせてくれるようなうれしい季節になりました。あなたはいかがお過ごしですか。毎日を、主への感謝と喜びに溢れ、生き生きとお過しになれるようにとお祈りしています。

 聖書はこのように教えています。

 主はとこしえの神、地の果の創造者であって、弱ることなく、また疲れることなく、その知恵ははかりがたい。弱った者には力を与え、勢いのない者には強さを増し加えられる。  年若い者も弱り、かつ疲れ、壮年の者も疲れはてて倒れる。

しかし主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように、翼を広げて上ることができる。

 走っても力衰えず、歩いても疲れない。(イザヤ書4028-31節)

 聖書が教えているように日々主に呼びかけ主を待ち望む人になろうではありませんか。そうすれば、周りや自分自身の状態が今はどうであっても、くよくよと思い悩んでいることはありません。主が私たちに注いでくださっているたくさんの恵みが見えてきて、主が与えてくださる新しい力によって毎日を元気に過ごすことが出来るようになります。

 私たちは神に造られたのです。造り主である主は、私たちを良い者、素晴らしい者として創造してくださったのです。私たちは本来、健やかで、感謝と喜びにみちて幸いであるべきなのです。

 けれども、実際には私たちは周りの状況や、自分自身のことを思うと、全てが良いもので満ちているとは思えないかも知れません。そう感じておられるとしたら、良いもの、素晴らしいことを見ないで悪い面、嫌な事ばかりを見て、そう思い込んでしまっているのです。それでは感謝のない、本当にみじめな人間になってしまいます。窓ガラスの汚ればかりを気にしていて、その向こうに広がる美しい風景に目が向かないとしたら残念なことです。

 窓ガラスの汚れなら、すぐにきれいにできますが、私たちを取り巻く悪い状況は、私たちの力ではそう簡単にふき取ることはできません。でも私たちの周りには良いことや素晴らしいこともいっぱいあるのです。そこに目を向けることを忘れないようにしましょう。そうすればあなたの毎日は感謝に溢れて、素晴らしいことの数々がたくさん見えてきます。

 祈りの家族の皆さんの中には、すでにそのような生き方をしている方が大勢おられて、祈りのリクエストと同時に、神への感謝の気持ちも伝えてくださっています。皆さんからのお便りを読み、そのために祈る時、私の心は満たされます。祈りのリクエストの中には、主への期待と感謝が溢れていることが見えて来るからです。それを日々見せていただけるとは、何と幸いでしょう。そのような人は周りの人にも喜びを感じさせる人です。私は神の招きに従って牧師となり、このような主の働きに加えられて本当に良かったと思っています。

 私は若い頃、科学者になることを夢見ていました。もちろん科学者になることも素晴らしいことです。科学者が社会に貢献できることは沢山あるからです。しかし私はクリスチャンになって、このように大きな恵みを何としても伝えたいと思い牧師になる道を選びました。いやむしろ、私は主から牧師になるように選んでいただいたのです。この道を生きてきたことを本当に良かったと感謝しています。皆さんと出会えたことは私の宝です。私にとってこんな大きな喜びに満ちた人生は他にはないと思います。

 5月28日はペンテコステの日です。イエス・キリストを信じた弟子たちの上に、聖霊が降臨なさり、クリスチャンたちに大きな力と勇気が与えられました。その時から、激しい迫害にもかかわらず、イエス・キリストの福音は世界中に広がっていきました。

 イエス・キリストの福音は喜びの知らせです。どのような迫害や困難の中にあっても、神が与えてくださる本当の希望と喜びの知らせが、私たちのもとにも伝えられました。愛する皆さん、どうかこれからも主の導きに従いつつ、喜びに溢れた人生を歩み続けてください。

 今月は祈りのリクエストと共に今あなたが感謝していることも一緒にお知らせください。それを思い、書き表すことによって、それが本当にあなたのものとなるのです。主への感謝の心を他の人に伝えることこそ自分の人生を喜びで満たす秘訣です。主の恵みを一つ一つ数えていくうちにあなたの心は喜びに満ち、その喜びが周りにも伝わって行くからです。

 主に感謝せよ、主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。(詩篇106篇)

 あなたは愛されているのです。

レックス・ハンバード祈りの家族 

桜井 剛