2023年9月
親愛なる祈りの家族の皆様。
私はあなたを始め、祈りの家族の皆さんに心から感謝したいと思っています。
私は毎月の手紙によって皆さんの信仰を励まし、神の恵みをたくさん受け取っていただきたいと思って、老体に鞭打って頑張ってきました。しかし実際に励まされていたのは私自身だったのです。
これからどんなことが起ろうとも、私たちは大丈夫です。私たちの人生を、私たちの一日一日を、本当に大切に思ってくださる神がおられるからです。これからも、あなたの信仰がますます確かなものとなりますようにと願って、そのために私にできることがあれば何でもしたいと思っています。
私たち人間は永遠という尺度で自分のことを考えることができないので、自分の力の及ぶ範囲でしか計画や予定を立てることが出来ません。現在のこと、これからちょっと先のことぐらいです。もちろんそれも大切ですが、神は私たちのこれからのことだけでなく、さらに先の、私たちの永遠についてまでも心に留めてくださっているのです。
私は自分が病気を抱えていることで肉体的な弱さに苦しんでおられる方のことが一層身近に感じられるようになり、同じ気持ちになって、心からそのために祈ることが出来るようになりました。さらに年を重ねることによって、多くの弱さを実感するようになり、お一人お一人の不安や心配事が本当に良く分かるようになりました。ですから、「皆さんの祈りのリクエストのために祈ってあげている」などと偉そうなことは言えません。私自身の心にある不安や心配事と一緒に受け止めて、同じ気持ちで一緒に祈っています。あなたのために祈る時には、私自身のことも含め、自分も同じような弱さを告白して神に申し上げているのです。
さらに、イエス・キリストによる罪の完全な赦しと永遠のいのちについても、ただ聖書の教えとして頭で理解するのではありません。実際に自分の身に起ったこと、また、これから起ころうとしていることとして、感じることが出来るようになりました。そうすると、私の毎日が変わってきました。
神は私たちが信仰深い良い人間だから祈りを聞いてくださるのではありません。私たちが罪びとであって、その罪のゆえに不幸を背負い、苦しんでいて、自分の修練や努力では本当の平安と喜びを得られない弱い人間だからです。謙虚になって全てを神にお任せして助けを求める時、私たちを助け、力を与えてくださるのです。
イエスは私たちの代わりに、私たちの罪の代価を十字架の苦しみと死を通して支払い私たちを罪のない者としてくださいました。それを信じる私たちに与えられるプレゼントが永遠のいのちと平安です。それをしっかりと受け取ってご一緒に感謝しましょう。
私たちは、どこか遠いところにおられる全知全能の神に対して恐る恐る祈っているのではありません。いつでも私たちのそば近くにいてくださる父なる神へ語りかけているのです。イエスが愛に満ちた天の父としての神のすがたを私たちに示してくださったからです。神は私たちの弱さや足りなさの全てを承知の上で、私たちのために最善を行なおうと待っておられます。ですから、安心して祈ることができるのです。
多くの人は、祈る時にだけ神に近づいていると思っています。けれどもそれは偶像礼拝者たちの考え方であって、クリスチャンの考え方ではありません。神はどんな時にもどこにいてもあなたと共にいてくださる方です。今も、あなたのそば近くにおられ、あなたにとって何が最善であるのかを知っておられ、あなたにそれを理解させたいと願っておられるのです。「一緒にいてあなたを助けるよ」と言ってくださるのです。このようにして神はあなたを最善の道へと導いてくださるのです。自分の願い事だけではなく神の最善を信じて生きることが出来たらどんなに幸いでしょう。主は言われました。
わたしはどのようにして、あなたを息子たちの中に入れ、あなたに、慕わしい地、諸国のうちで最も麗しいゆずりの地を授けようかと思っていた。
(エレミヤ3章19節)
あなたは、祈る時、その祈りが神に届き、神の答えがどのように返って来るのか見届けておられますか。そして、その答えに対して感謝をする用意をしておられますか。
そうすることによって全知全能の神を身近に感じることが出来るようになり。神との交わりが一層深くなり、あなたの人生が豊かに祝福されたものとなります。自分の願い事を告げるだけで終る祈りではあまりにももったいないではありませんか。祈りの家族の皆さん一人一人に、当面の祈りの課題の背後に続くたくさんの恵みと祝福への道が永遠へと向かって開かれているのです。それを知って、今からご自分のものとしていただきたいのです。ご一緒に永遠に続く神の祝福への道を目指してまいりましょう。
あなたは愛されています。
レックス・ハンバード祈りの家族
桜井 剛