祝福のメッセージ:2023-12

 No.202312

神は実にそのひとり子をお与えになったほどに、
世を愛された。

 それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。 (ヨハネの福音書3章16、17節)

 無神論者と自称する人はしばしばこう言います。「もし神が存在すると言うのなら見せてくれ、そうしたら信じよう」。そう言う人たちは、私たちの神がちっぽけなお守りや、きらびやかに飾った偶像の一つのように思っているのでしょう。私たちはそんな小さな偶像のような神を信じているのではありません。

 神は全宇宙の創造者です。全宇宙とは何なのかさえ、私たちの小さな頭ではとても理解できません。世界中のすぐれた学者たちが宇宙を探求し、日々新しい事実を発見していますが、その学者たちでさえまだ宇宙のほんのわずかしか分かっていないと言っています。 私も物理学を少々かじった者として宇宙には興味がありますが、あまりにも壮大過ぎて圧倒されるばかりです。人間は何と小さな存在であることか・・・

 ちょっと想像して見てください。宇宙に無数にある星雲の中の一つ、 銀河の端っこに太陽系があって、太陽の周りを9個の惑星が回っています。その惑星の一つである地球に私たちは生まれわずかの間だけ生きて、たちまち消えていくのです。この小さな星に2023年には80億人余りの人々がひしめき合って暮らしています。(正確には80億2850万4258人)、 こんな大勢の中のちっぽけな私たちひとり一人を神は心にとめていてくださるのです。あなたも私も忘れられてはいません。

 わたしは、あなたの指のわざなる天を見、あなたが設けられた月と星とを見て思います。人は何者なので、これをみ心にとめられるのですか、人の子は何者なので、これを顧みられるのですか。 (詩篇8篇 3,4節)

 全宇宙の創造者であり支配者である神をこんな小さな私たち人間が理解することは不可能です。創造なさった神の側から、私たちの能力に合わせて知らせてくださる以外に知るすべはありません。私たちはそれを 神の啓示と呼んでいます。神はご自分が創造なさった私たち人間に、ご自分を知らせようとなさいました。それは私たちに与えられている霊的な性質により可能になっています。

 神は私たちとの交わりを切に求めておられるからです。旧約聖書は神が人間を求め続けてこられたことを証言しています。

 けれども人は神をあがめず、神に逆らって自分勝手な罪の道を選んでしまいました。それでも神は人を滅ぼして、消し去るのではなく、愛をもってご自分のもとに引き寄せる道を選ばれました。

 その究極の選択が御子を世に遣わすことでした。こうして御子は人となってこの汚れた世にお生まれになりました。ご自分のいのちを代価にして私たちを罪から救い出すためです。決して喜ばしい誕生ではなかったのです。前途には苦難と死が待っていました。しかしイエスはこの任務を受けて全てをご承知の上でこの世においでになりました。

 イエス・キリストを通して私たちが神を知り、神との交わりを持つことが出来るためです。

 神は、むかし父祖たちに、 預言者たちを通して、 多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、 この終わりの時には、御子によって、 私たちに語られました。 (ヘブル人への手紙1章12節)

 神は御子によって何を私たちに語られたのでしょうか。それは神の愛です。神は御子をお与えになるほどに私たちを愛してくださったという事実です。

 私たちはこの愛にどう報いることができるでしょう。

 イエスがお生まれになった時、この方こそ約束の救い主であると信じて喜び迎えたのは、ほんの少数の人たちでした。私たちは信仰によってこの人々に加わり、イエス・キリストを私たちの心に、そして毎日の生活の中に迎え入 れて、新しい年へと歩み出しましょう。

 しかし、私たちがまだ罪人であったとき、 キリストが私たちのために死なれ たことによって、神は私たちに対するご自分の愛を明らかにしておられます。 (ローマ人への手紙5章8節)

 私はクリスチャンになって今年で64回のクリスマスをお祝いすることになります。それでもまだ、クリスマスに秘められた神の深い愛を十分に汲み取っているとは思えません。まだまだ深い意味があることを感じています。ですから、来年もまた次の年も、また新たな恵みを感じ取ることが出来るのを楽しみにしています。あなたにとってもクリスマスが年ごとに豊かな祝福に溢れたものになるようお祈りしています。