２０２４年９月
親愛なる祈りの家族の皆さま。
厳しい暑さが続きましたが、ようやく秋の訪れを感じるようになりました。
爽やかな季節の中で夏の疲れも癒されることでしょう。神の恵みに感謝します。
限りない自然破壊と資源の消費が世界中に異常気象を起こしているのをニュースで見聞きします。日本でも豪雨の被害があちこちでありましたが、あなたの地域は大丈夫でしたか。もし何かありましたらお知らせください。私たちは互いに祈り合い支え合う神の家族だからです。自分のためにも人類の将来のためにも、節度ある生活が大切であることを改めて思い知らされています。
どんな状況の中にあっても、今日もあなたが主の御手に守られて、喜びと感謝の中で一日をお過しになりますようにとお祈りしています。
特別なとりえもない私を、神はこんなに素晴らしい働きのために召し出してくださり多くの方々に神のみことばをお送りするという特権を与えてくださいました。どんなに感謝しても感謝しきれません。
木の葉は枯れ落ちてその役目を終えても、その実は残り、更にそこから後の世代へと受け継がれて、更に多くの実を結ぶようになります。あなたも私も、後に続く多くの人々の人生に身をもって神の愛を伝える生き方をしようではありませんか。
この地上に私たち人間を創造してくださった神は、私たちが生きるために必要な良いものを全て与えてくださいました。物質的なものだけでなく霊的な祝福も用意してくださいました。私たちに与えられた神の恵みは大切に用いて後に続く人々に渡さなければなりません。今の自分のためだけに使いつくして、後に何も残さないのはもったいないことです。いつか神の前で責任を問われることにならないでしょうか。その自覚が、私たちをより良い人生に導いてくれるのです。
イエスは、こんなたとえ話をなさいました。
天の御国は、しもべたちを呼んで、自分の財産を預け、旅に出て行く人のようです。彼は、おのおのその能力に応じて、ひとりには五タラント、ひとりには二タラント、もうひとりには一タラントを渡し、それから旅に出かけた。
(マタイ２５章１４－１５節)
旅に出ていく主人はイエス・キリスト、そのしもべたちとは私たちのことです。
タラントはお金の単位で、1タラントは労働者の二年分ほどの賃金ですから、かなりの大金です。私たちは主イエスの財産を預けられ、主が帰って来られるまで、
それを元手に働くことを期待されているのです。私たちは主から時間、体力、才能人生に必要な全てのものを預けられています。実は私たちの命そのものが神からの預かり物なのです。それを使って、私たちは何をするのでしょうか。
預けられたのが１０タラントか１タラントかは重要ではありません。求められているのは、忠実であることです。
それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。(ペテロ第４章１０節)
牧師や教会の指導者は尊敬に値する仕事です。しかし同じように貴いのは、陰で祈り、支えている人です。
クリスチャンになりたての頃、私の母教会には、自分の小さな務めに忠実な人がたくさんいました。この生意気な若者の話も笑顔で聞いて励ましてくれました。
牧師夫人はしばしば、私を家族の食卓に呼んでくれました。質素な食事でしたが大家族のにぎやかな時間が楽しかったことを忘れません。私だけでなく、いろんな人たちがこの家に出入りして心を休めていました。こうした人々との温かい交わりが、牧師の説教と同じように、私の信仰を育ててくれたのだと感謝しています。
あなたにも私にも、それぞれに相応しいタラントが与えられているのですから、与え主である神に感謝して、そのタラントを用いる生き方をしましょう。
辛い時もあるでしょう。たとえ話のしもべたちも、なかなか商売がうまくいかず苦労したこともあったことでしょう。しかし、あきらめることなく努力したので、最終的には大きな成果をあげたのです。
やがて主人が帰って来て決算の時が来ました。
『良い忠実なしもべよ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。(マタイ25章21節)
こうして私たちは再臨の日には栄光の冠を受けることが出来ます。
しかし、預けられたタラントを土の中に埋めて怠けていたしもべは、外の暗闇に追い出されてしまいました。
預けられたタラントが大きくても小さくても忠実に励んでいるなら、神は喜んで最後まであなたと共に歩んでくださいます。
あなたも私も天地創造の初めから今に至るまで、神に守られている大切な人間なのです。ですから、どんなことがあろうとも、神と共に忠実に歩む者には、神の助けと平安が伴うのです。あなたは愛されているからです。
レックス・ハンバード祈りの家族
桜井剛
