祈りの家族への手紙:2002-03


 親愛なる祈りの家族の皆さん! 
 まだ寒さが少し残る散歩道を歩いていると、花は早くも咲き始め、ほとんどの木々は芽を出し始めていました。遠くから眺めている限りまだ枯れ木のように見えますが、内側ではずうっと前から春の準備か始まっていたのです。自然は備えることの大切さを本当によく知っています。

 前の手紙で、私は「神が私たちを完成させるために工事しておられる。」と書きました。今日もいたるところで道路工事をしていましたので、ずいぶん回り道をしなければなりませんでした。けれども、あまり苦になりません。私自身に対する神の工事は、きっと色々なところを直さなければならないために、もっとひどく、おおがかりで、私の気が付かない所でまわりの人に迷惑をかけているに違いありません。そう思うと、少しぐらいの回り道や騒音は気にならなくなります。

 自然界は今や春の準備が突貫工事で行なわれています。この手紙が届く頃には美しい花がいっせいに咲いていることでしょう。長い忍耐の結果が報いられる瞬間が来るのです。もうすぐです。

 あと1週間程でイースターがやって来ます。2002年のイースターは3月31日です。その日はイエス・キリストの復活に思いをはせる、すばらしい時です。私たちの完成の日を思わせてくれます。

 イエス・キリストは私たちの罪の身代りになって死んでくださいました。イエス・キリストは復活して、私たちに永遠のいのちを約束してくださいました。ですから、私たちが再びイエス・キリストに会うときは私たちが彼と同じ栄光の姿に変えられるときです。

 私たちの中で働いてくださっている神の工事が完了して、私たちがキリストの栄光の姿に変えられる瞬間を思いながら、イースターを感謝して迎えましょう。

 私たちが復活のキリストに出会うその時は、100年も200年も先のことではありません。ですから、今から備えをしておく必要があります。決して早すぎることはありません。日々聖書のことばに照らして、信仰の歩みを一歩一歩確立する習慣をつけるのです。毎日、より一層神の近くを歩むことが出来るようにしましょう。イエス・キリストのことばを1つでも2つでも実行することです。そうしていれば、たとえ外からは、あまり変化がないように見えても、あなたの人格は確実に神の御心に近いものとなって芽を出し始めます。主がそれを助けて下さいます。

 私の願いは、全ての人がイエス・キリストの来られる日までに魂の備えをすることです。何をさておいても、約束の栄光の姿に変えられる人の中に入らなければ人生の大損害です。ですから、だれひとり落ちこぼれのないよう、皆で祈りあい、励ましあい、助けあうのです。特に、あなたをはじめ、祈りの家族の皆さんが一人残らず、全員がこの栄光の中の一員となるようにお助けすることが、神から与えられた私の役目だと考えています。

 私にとって、毎日がイエスの降誕を知らせるクリスマスであり、復活を告げるイースターです。

 イエスは言われました。

 わたしを遣わした方のみこころは、わたしに与えてくださったすべての者を、わたしがひとりも失うことなく、ひとりひとりを終わりの日によみがえらせることです。(ヨハネ6章39節)

 イエスの願いはだれひとり失われる者がいないことです。私は祈りの家族の皆さんが、信仰を強くして、霊的にも成長し、ますます神に近づき、よみがえりの日の栄光に加わるよう願っています。それはイエスの願いでもあるからです。あなたは大勢の中のひとりではありません。イエスにとっても私にとってもかけがいのない大切なひとりなのです。神があなたを愛しておられるからです。必ず、イエスにお会いする栄光の一員になってください。

 復活するためには死ななければなりません。死は、生まれた瞬間からの約束事です。だれの上にもやって来ますが、恐れる必要はありません。人が死を恐れるのは、死が全ての終わりだと思うからです。しかし、イエス・キリストの復活によって、死は終わりではなくなりました。肉体の死は、もっと優れたことの始まりです。

 イエスも人となってこの世に来られたので、復活するためには死ななければなりませんでした。しかも、ご自分の罪のためではなく、私たちの罪の身代りとして、十字架の上で死なれました。それゆえ神は全ての栄光に勝る栄光をイエスにお与えになったのです。

 キリストは人としての性質をもって現われ、自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われたのです。それゆえ、神は、キリストを高く上げて、すべての名にまさる名をお与えになりました。(ピリピ2章8、9節)

 ですから、イエス・キリストに最後まで従い切るなら、その日には、主が私たちの全ての疑問に答えてくださり、大きな平安の中につつんで、栄光のうちに私たちを永遠のいのちに導いてくださいます。

 あなたは愛されているからです。

レックス・ハンバード世界宣教団 

日本主事 桜井 剛