祈りの家族への手紙:2001-11

 
 親愛なる祈りの家族の皆さん!

 今年もあっという間に終わりが近づいてきました。大きな事件が起こり、激しい変化と色々な心配ごとがあった一年ですが、それでも普通に過ぎ去ろうとしています。あなたの周りでも多くの変化が起きているかも知れません。こんなに大きなことが次々に起きて、時代が大きく変化しているのに、しばらくすれば誰もがなれてしまい、人々は何事も無かったかのように毎年新しい年に向かって歩みだしていくことでしょう。

 主の息がその上に吹けば、草は枯れ、花はしぼむ。たしかに人は草だ。(イザヤ40章7節)

 けれども、大切なことは、私たちが最終的に行き着く先です。

 聖書は終わりの日が来て、全てのものが永遠の世界、あるものは永遠のいのちに、他のものは永遠の滅びに移されると言っています。

 そして、すべての国々の民が、その御前に集められます。彼は、羊飼いが羊と山羊とを分けるように、彼らをより分け、羊を自分の右に、山羊を左に置きます。
 そうして、王は、その右にいる者たちに言います。『さあ、わたしの父に祝福された人たち。世の初めから、あなたがたのために備えられた御国を継ぎなさい。(マタイ25章32-34節)

 科学者は、地球に何事も起こらなかったとしても、太陽が今も膨張し続けているため、やがては地球を飲み込んでしまう時が来ると言っています。それが何万年後かということさえ、すでに計算済みです。もちろん、私たちには関係のない、はるかに先のことです。

 けれども考えさせられます。私たちが住んでいる地球ははるか昔に出来て、また、はるかの未来にはなくなってしまうのです。その長い行程のほんの短い歴史の中で、ほんのわずかの間に私たちは生かされ、色々な出来事を経験しているのです。それでも、私たちが地球上に生きたことによって何かが残るのでしょうか。それとも、地上の多くの遺跡や記念碑や偉大な業績の記録などと一緒に、やがては全てが太陽の燃える火の中に消えていって何も残らないのでしょうか。

 あるいは、私たちがどのように生きたかによって何らかの記録が残るのでしょうか。地球そのものが無くなってしまうとしたら、どこに、どう残るのでしょうか。

 それについて聖書はこう言っています。

 そして、数々の書物が開かれた。また、別の一つの書物も開かれたが、それは、いのちの書であった。死んだ人々は、これらの書物に書きしるされているところに従って、自分の行ないに応じてさばかれた。(ヨハネの黙示録20章12節)

 全てのものの造り主である神が、私たち一人一人のことを全て記録しておられ、私たちが地上を去っても、地球が太陽の中に入ってしまった後にも、宇宙そのものが終わったとしても、その記録は創造主の中に残るのです。私たちの存在は、私たちを造って下さった方にとってはそれほど大きな意味があるのです。なんという驚きでしょう。

 それなら、なお一層のこと、全てを承知で私たちを造り、救い、永遠のいのちを約束してくださった方の前に、今の一瞬一瞬を大切にして生きたいと思いませんか。私は心からそう思います。

 神を愛し、神が愛しておられる人々を愛し、大切にして生きていきたいと思います。

 今から2千年前に人の子としてお生まれになった神の子イエス・キリストは、この次は神の権威と栄光をもって、造られた者全ての記録の書をたずさえて、最後の審判者として来られます。

 「見よ。わたしはすぐに来る。この書の預言のことばを堅く守る者は、幸いである。」(ヨハネの黙示録22章7節)

 しかし、イエス・キリストの再臨の日はいつなのか誰にも分かりません。明日かも知れません。もっと先かも知れません。いずれにしても、太陽が膨張してその灼熱が地球のすぐ近くまで届く時ほどの遠い先ではない事だけは確かです。ですから、イエス・キリストが再び来られるまでに、愛する人々が救われるよう祈りましょう。そして、全世界にこの祈りの輪を広げましょう。

 押さえつけられ、飢えていても病んでいても無視され、その上に戦争に巻き込まれて、苦しい日々を送っている人々のためにも祈りましょう。

 あまりにも複雑になっている世界の中で、今すぐ私たちに出来ることは心を合わせて祈ることです。それはあなたの家族や親戚、友人に対しても同じです。人々が救われることも、人々との良い関係を築くことも、祈ることから出発するのです。

 今年のクリスマスにもあなたの祈りのリクエストのためにハンバード牧師と共に祈ります。

 互いに祈り合っている人々が憎しみ合ったり争ったりはしません。たとえ敵であっても、祈り合う事によって和解の道が見出せます。それは身近な家族、友人、隣人の間ではなおさらです。互いに祈り合い、平和をつくりだす人になりましょう。

 平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。(マタイ5章9節)

 どうか祈りのリクエストを送ってください。救われてほしい人の名前を祈りのリクエスト用紙に書いてお送りください。後は、主が行なってくださいます。それは今年のクリスマスにも起るかも知れません。神は信仰を実践する人に、特別な恵みを用意してくださっています。

 あなたは愛されているからです。

レックス・ハンバード世界宣教団 

日本主事 桜井 剛