祝福のメッセージ

レックス・ハンバードのテレビ番組「明日への希望」より

No. 200809

聖霊の働き

　この終わりの時代に、聖霊は劇的といえるまでに力強く働いておられます。教会を再臨に備えさせるためです。初代の教会はひたすら聖霊に頼っていました。今日、私たちが神のために何かを成し遂げようとするならば、私たちもまた、同じ聖霊に満たされることが必要です。

　神はナザレのイエスに聖霊と力とをお注ぎになったので、イエスは良い業をなし、悪魔に押さえつけられている人々を解放なさいました。イエスは病める人々を癒し、汚れた霊を追い出し、サタンに勝つ力を持っておられました。イエスが世においでになったのは悪魔の業を滅ぼして人類を救うためです。

　やがて、イエスは十字架におかかりになった後、よみがえって弟子たちにエルサレムへ行って「上から力を授けられるまで待っていなさい。」とお命じになりました。

　聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、更に地の果てにまで、わたしの証人となります。使徒の働き１章８節です。

　さて聖霊の働きについて新約聖書ヨハネの福音書１６章８節ではこう教えています。

　「その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。」

　イエスをまだ信じていない人に対する聖霊の働きは、先ず第一に罪を示すことです。

　誰でも嘘をつくたびに、神の戒めを破って罪を犯すたびに、何かが心で囁きます。

　「そんなことをしちゃいけないよ。」それが聖霊による罪を示す働きです。聖書はまた、「聖霊は人々にイエスこそ神の御子であり、救い主であることを示す。」と教えています。聖霊が教えてくださらなければ誰もこれを理解できません。聖霊が引き寄せてくださらなければ、誰も神のもとへは来られません。

　さらに聖書は、サタンの力がイエスの十字架によって打ち破られたことを教えています。これは信じない人々に対する聖霊の働きについて言っているのです。

　聖霊はこのように、老若男女全ての人に語ってくださる方です。

　聖霊は人を新しく造り変える力を持っておられます。聖霊によって初めて人は新たに生まれるのです。神の聖なる御霊によって古い物はことごとく過ぎ去り、全てが新しくなります。

　クリスチャンの生活における聖霊の働きは、慰めと救いの確信を与えることです。

　「私たちが神の子どもであることは、御霊ご自身が、私たちの霊とともに、あかししてくださいます。」とローマ人への手紙８章１６節にある通りです。

　また、ヨハネの福音書１４章２６節には「聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださる」とあります。聖霊はあなたにとって最良の教師です。

　文字は人を殺します。聖書を読むだけでは分からないかも知れません。しかし、聖霊は命を与えます。聖霊が注がれる時、初めて神のことばが分かり、生きて私たちの心に迫って来るのです。それが聖霊の働きなのです。聖霊の力を受ける時、私たちはエルサレム、ユダヤとサマリヤ、地の果てまで主の証人となれます。しばらく前ですが、私たちはチリーを訪れ、最南端の町で主を伝えました。まさに地の果てです。チリーのポート・アレナスの町は南極から９６０キロの所にあります。

　その町で、私たちは主の証人となる特権を得ました。私たちはエルサレムやユダヤとサマリヤ、すなわち、私たちの地元から地の果てにある町まで、主の証人となれたのです。聖書のことばの通りです。主の証人は聖霊の力によって立つのです。

　更に大切なのは、聖霊の賜物です。ある人には聖霊によって知恵の言葉が与えられ、他の人には、同じ御霊によって知識が、またある人には同じ御霊によって信仰が、またある人には癒しの賜物が与えられ、ある人には奇跡を行なう力が、ある人には預言、ある人には霊を見分ける力、そして、ある人には異言、ある人には異言を解き明かす力が与えられます。これが９つの霊の賜物で、全てが益となるよう、教会に与えられているのです。

　一つの賜物を与えられるとそれに固執するあまり、他から孤立するのは問題です。教会はキリストの体であって、私たちの体のように手も足も目も耳も互いに助け合わなくてはなりません。賜物はキリストの体全体の益となるために与えられているのです。

　更に御霊の実があります。御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。これを禁ずる立法はありません。ガラテヤ５章２２、２３節です。

　そして、聖霊の永遠の恵みがあります。いつまでも残るのは、信仰と希望と愛です。

　その３つのうち、一番優れているのは愛です。この三つの物だけが永遠に残ります。

　すなわち、これが聖霊の恵み、聖霊の永遠の賜物です。信仰と希望と愛です。

　異言を語ることはいつの日にかやみます。癒しも天国では必要ありません。知識も必要なくなります。私たちは神のそばにいて全てを知ることができるようになるからです。しかし、主を信じる信仰はいつまでも残ります。復活の希望、永遠の命と天国の希望、それも永遠に残ります。それから愛、私たちの神は愛の神です。　

　聖書はこう命じています。「あなた方は酒によってはいけません。むしろ、御霊に満たされなさい。」もし、私が酒によってふらふら歩いていたら、レックスは神の戒めを破っていると非難なさるでしょう。しかし、酒に酔っていなくても、聖霊に満たされていなかったら同じように、神の戒めを破ったことになります。両方とも神の命令です。ですから、聖霊に満たされるよう祈りましょう。聖霊は従う者に与えられます。神に従うならば聖霊に満たしていただくことが出来ます。

　愛する主イエスよ。私たちをあなたの御霊と力とに、お満たしください。私たちがあなたの祝福を十分に受けて、あなたの聖いご性質を世に示すことが出来ますよう。

　また、聖霊の永遠の賜物を私たちにお与えください。感謝します。

　信仰と希望と愛はとこしえに私たちのものです。アーメン。