2024年3月
親愛なる祈りの家族の皆さま。
今年もイースターのシーズンになりました。自然界の全てのものが新しい命の活動を始めています。あなたもご自分の命の躍動を感じてください。
イエスの復活によって、神が私たちの命にも特別な関心を持ってくださっていることが分かります。神はイエス・キリストの復活によって私たちの復活をも保証してくださっています。ですから私たちの肉体の終わりが私たちの終わりではないのです。
私はクリスチャンになって聖書から多くのことを学び、高齢になった今も生きることがとても楽しく喜びに満ちたものになっています。それでも、齢と共に日々体が衰えて、弱さや病気の心配や苦労が増し加わるようになり、この肉の体では永遠には生きられないことを実感するようになりました。
誰でも、出来るだけ長く生きたいと思っていることでしょう。それは決して悪いことではありません。健康に気を付けて、周りの人を幸せにしつつ、一日でも長く生きてください。けれども齢を取れば取るほど痛みや苦しみや悲しみが加わります。私たちの肉の体には限界があるのです。この地球は天国ではないからです。
神を信じて生きる私たちに約束されているのは、日々衰えていく今の体のままで永遠に生きることではありません。
復活は私たちが今持っている肉の体の復活ではなく、私たちに与えられる新しい霊的な体での復活です。毎日の生活を通して、神との関係をしっかりと保って私たちの霊的な面を育てていることが大切なのです。
ですから、私たちは落胆しません。たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。(コリント第二の手紙4章16節)
聖書のことばを心に蓄え、祈りを通して神との関係を保ち、みことばを実践してください。そうすれば、たとえ外なる肉の体が衰えても、内なる霊的ないのちは日々新しくされ、元気になります。
私たちが不十分な知識から復活について論ずる時、安易に肉の復活だけを中心にして考えてしまいます。もし、私たちの復活がそのようなものだとしたら、私たちは今の弱さと欠点を持ったままの体で生き続けることになります。それでは生きることは苦痛でしかありません。神が私たちに約束してくださったのはそんなにけち臭いいのちではありません。私たちは日々衰えていくこの体で永遠に生きるのではなくよみがえられたイエスとおなじように全く新しい復活のからだで生きるのです。
わたしが来たのは、羊たちがいのちを得るため、それも豊かに得るためです。
(ヨハネ10章11節)
まことの羊飼いであるイエス・キリストに導かれている羊である私たちには豊かないのちが約束されています。肉の弱さを超えた平安と喜びが、この世の人生に溢れ、また永遠の世でも、さらに完璧なものになって私たちを待っているのです。
約束されているという言葉が示すように、これは私たちの未来に大きくかかわることです。と言ってもこの地上の人生と切り離されたものではありません。御子イエスを信じた時私たちにはすでに永遠のいのちが与えられました。しかし私たちの内に今ある永遠のいのちは花芽のようなもので、まだ開花していないのです。今のいのちとの間に区切りはありますが、つながったものです。その区切りは肉体の死です。地上に生かされている間に私たちはしっかりと花芽を育てて、見事な花を咲かせる準備をする責任があります。大丈夫、あなたにはそれが出来ます。聖霊があなたの中におられてあなたを助けてくださるからです。
私は今、信仰の先輩たちの生きざまとその最期を思い出しています。忠実に主イエスと共に生き、良い証をのこして天に召された人々を、私は何人も知っています。私はその人々に背中を押されて最後のきつい坂も頑張って登っていけるように思います。そして、私自身も後に続く人々にそんな励ましをのこせるように切に願っています。もちろん私たちを一番応援してくれるのは何といっても聖書のみことばです。
たとえ私たちの地上の住まいである幕屋(私たちの肉体)が壊れても、私たちには天に、神が下さる建物、人の手によらない永遠の住まいがあることを、私たちは知っています。私たちはこの幕屋にあってうめき、天から与えられる住まいを着たいと切望しています。…… 確かにこの幕屋のうちにいる間、私たちは重荷を負ってうめいています。それは、この幕屋を脱ぎたいからではありません。死ぬはずのものが、いのちによって吞み込まれるために、天からの住まいを上に着たいからです。
(コリント人への第二の手紙5章1節-4節)
あなたは今弱い肉体の中でうめいているかもしれません。この世の問題にあえいでいるかもしれません。しかしやがてその弱さはいのちに吞み込まれてしまうのです。増々混とんとする世界にあっても、私たちの未来は明るいのです。永遠のいのちの与え主であるイエス・キリストの故に喜び、ご一緒に感謝しましょう。そして今年も、良いイースターをお迎えください。あなたは愛されています。
レックス・ハンバード祈りの家族
桜井剛